山形県のさくらんぼ栽培と特徴 山形県のさくらんぼ 山形県のさくらんぼの栽培面積は3,050ha(2019年)で全国の約7割、産出額は374億円(2018年)で全国の8割以上を占めています。 山形県はでは明治8年頃からさくらんぼの栽培が始まったとされています。雨に弱いさくらんぼにとって、山々に囲まれ空梅雨になることが多い山形の環境が非常に適していたことが、栽培が始まった大きな要因となりました。 また、山形県の地形...... 続きを読む
くだもの歳時記
さくらんぼ狩りの後はお蕎麦を サクランボ狩りが終われば、観光地に行くもよし、美味しいもの食べるのもよし、道の駅や産直市場を廻るのも楽しみのひとつです。山形は蕎麦処、お蕎麦屋さんの数は全国でもトップクラスの蕎麦好きの地域です。名店も多いので蕎麦屋に足をのばすのも趣向があります。 さくらんぼの主産地東根、天童、寒河江、上山などの村山盆地では、蕎麦の産地でもあり、蕎麦の名店が数々あります。文化的にも蕎麦の文化圏であり蕎麦がきのお店も残っている...... 続きを読む
山形県果樹の凍霜害について 山形県では、さくらんぼをはじめ、りんご、ぶどう、西洋なし、もも、かきなど、多くの樹種が栽培されています。栽培面積は、さくらんぼと西洋なしが全国1位、ぶどうが3位、りんごとすももが4位、ももが5位、かきが7位(令和3年現在)と、全国有数の果樹産地であり、まさしく『果樹王国』として全国的に知られています。 一方で、近年は、気候変動・温暖化の影響と考えられる被害が頻発するよう...... 続きを読む
さくらんぼは果実のこと 一般的に「桜桃(おうとう)」は果実を含めた樹全体を表し、「さくらんぼ」は桜桃になる果実を表します。諸説ありますが、「さくらんぼ」は、赤ん坊と同じように可愛らしい様子を表現したとも言われています。 「さくらんぼ坊や」というイメージもありますから、桜桃の木に成る実を「さくらんぼ」と愛らしさを込めて表現し始めたものと想像できます。山形の生産者の皆さんは、さくらんぼのことを通常「桜桃」「おうとう」「おっと」と呼ぶことが多...... 続きを読む
紅てまり 濃厚な味と弾力が 「紅てまり」が収穫できるのは7月中旬以降に収穫できる晩生種に属します。果実の大きさは10g以上で極めて大きく、糖度は20%以上になるいこともあります。糖度が高くなるわりに軟化しない果肉の締まりが感じられます。 果肉が固く弾力が強くパリパリとした食感があって歯ごたえがある。実も締まって固いことから日持ちも良いので7月のギフト用さくらんぼとしての強い印象を持ちます。甘味はやや強く、酸味はほどほどあり濃厚で味のバラ...... 続きを読む
さくらんぼ紅秀峰の特徴から 「紅秀峰」は糖度が高く、甘さ十分、そして酸味とのバランスが抜群に良い品種です。赤く色付いた果実は甘さが濃く、プリプリのさくらんぼが口の中ではじける食感はたまらない美味しさです。 大粒になるほど、果肉が厚く果汁たっぷり。甘さの中に程よい酸味が加わったジューシーな食味はさくらんぼの最高峰です。収穫期は佐藤錦の終わる7月上旬で晩成種の人気品種で大粒の果肉は歯ごたえもあり濃厚な食味が持ち味...... 続きを読む
さくらんぼ高砂 鑑賞して収穫も 高砂を鑑賞用に庭などにポット上してみるときっと楽しむことができます。日本にやってきて150年程の歴史がある高砂。佐藤錦とは違い少数派になっていますがバランスのよい味わいは、いまでも多くのファンがいます。 より甘さを求めて改良されてきた佐藤錦などのさくらんぼ、本来の甘酸っぱさを求めている人には、ぜひ高砂をおすすめしたいと思います。 高砂の実が柔らかく果皮も薄いため傷...... 続きを読む
日本さくらんぼの歴史 明治元年 さくらんぼの樹のことを桜桃(おうとう)といいます。日本にさくらんぼが入ってきたのは、明治元年(1868年)です。ドイツ人のガルトネルが北海道にあった6本の桜桃を植えました。しかし、これらの品種は日本の風土には馴染まず継続できなかったようです。 さらに、北海道を開拓使が、アメリカから25種類の苗木を輸入し、これを東京で育成して全国に配りましたが、 東北や北海道を除いてはうまく実をならせること...... 続きを読む
さくらんぼ美味しさの頂点は 実はさくらんぼの美味しさの頂点になるタイミングは収穫した時なのです。さくらんぼは追熟して甘さが増すこともなければ、トマトのように収穫後着色することもまず考えられません。 味も着色も実の張もツヤも収穫と同時に少しずつ劣化が始まります。なので、収穫した時が美味しさの頂点で、収穫の頂点から、段々美味しさが下降していくことになります。 ですからサクランボの収穫は早朝の気温が高くならない時に収...... 続きを読む
さくらんぼ王国やまがた 初夏に旬を迎える山形のさくらんぼ。丸くてかわいい、鮮やかに輝く赤い実を口の中へ。張りのある果肉を噛めば、ほのかな酸味と芸術的な甘みが口の中いっぱいに広がります。 全国生産量の、実に7割以上を占める山形県。高い山々に囲まれ、夏と冬、昼と夜の寒暖差の大きい気候が良質で甘みの強い果実を育むといわれています。 もう一つは地の利です。佐藤錦の旬は6月中下旬、梅雨に収穫する果物なので雨は天敵、雨に当...... 続きを読む
さくらんぼ試作栽培と地の利 1875年に内務省勧業寮からは全国各県にさくらんぼ苗は配布されましたが、山形県以外の地域ではうまく育たず定着しませんでした。山形県でさくらんぼの栽培が始まったのは、明治8年のことです。全国で育成が試みられる中、実らせることに成功したのは山形県とその周辺と北海道でした。 原因の多くは気象条件、特に台風などで倒れる風害。霜による遅霜の害。収穫期に実が腐る雨の害。さくらんぼは梅雨期に収穫されるので梅雨期の雨が多い地...... 続きを読む
さくらんぼ雨除けハウスです さくらんぼ雨による被害を防ぐための施設です。収穫が近づくとさくらんぼの実は雨にとても弱く、雨に当たると果皮に亀裂が生じ割れて商品価値がなくなります。 これを実割れと言いますが、実割れを防止するために昭和46年頃から現在のようなパイプを組み上げた雨除けハウスが開発され、昭和の後半から広く普及し始めました。 佐藤錦の場合だと、色付きの始まる5月下旬から6月上旬に、雨除けハウスのビニールか...... 続きを読む
全国的なさくらんぼシーズン 全国的に見るとサクランボの旬は、梅雨の時期の5月後半から8月にかけてです。通常栽培だと早い順に、山梨県、長野県、山形県、秋田県、青森県、北海道の順に収穫が始まります。山梨県の5月下旬から8月の北海道までシーズンは続きます。 さくらんぼの主な産地は山形県で、国内でのさくらんぼの生産量の75%ほどが、山形県で収穫されています。 残りの25%のシェアを北海道、山梨県、青森県、秋田県、長野県などでさくらんぼの生産が行...... 続きを読む
1万個以上のさくらんぼの実が さくらんぼは桜のように最終的には大木に育ちますから剪定で樹の高さを制限、高くしないように作ります。生育年数で樹の大きさも違ってきますから、サクランボの樹は大きさによって実の着き方も選定のやり方で個性が出てきます。通常は成木1本から100kg前後実をつけます。 個数でいうと5千から1万個以上のさくらんぼが収穫できます。生産者は、脚立などを使い、ひとつひとつ丁寧に、実の色を確かめながら手で収穫していきます。 ...... 続きを読む
全国一のさくらんぼ産地山形 山形県でさくらんぼの栽培が始まったのは、明治8年のことです。全国で育成が試みられる中、実らせることに成功したのは山形県とその周辺と北海道でした。 大きな要因となったのは気候でした。雨に弱いさくらんぼにとって、山に囲まれ空梅雨になることが多い山形の環境が非常に適していたのです。当時は生食での流通が難しかったことから、缶詰用の栽培が主流だったと言います 現在つくられている品種の最高峰は「...... 続きを読む
佐藤錦の初結実から100年 さくらんぼ佐藤錦の誕生まで、佐藤錦の生みの親である佐藤栄助氏は、大正元年(1912年)果肉は甘いが柔らく保存性が低く日持ちが悪く保存性の低い黄玉(きだま)と酸味は強いが果肉が硬く日持ちするナポレオンを交配し研究と選抜育成を重ね、大正11年に初結実を実現します。 佐藤栄助氏と共に新品種の開発に情熱を注いできた栄助氏の友人、苗木商を営む岡田東作氏((株)天香園の創業者)はこの新品種の将来性を見抜き...... 続きを読む
さくらんぼの種から芽は出るが さくらんぼの種から芽は出ることもありますが、さくらんぼは発芽率が悪いので、種を植えても芽が出る確率はかなり低く芽が出たとしても病気の抵抗性が低いため成木までの栽培は難しいようです。特に実を着けるようになるまで木が育つかというと否定的な言葉しか出てきません。 何故かというと、さくらんぼの木は病気に強く育ちの早いサクラの品種の木に接木して育てます。その根のある土台になる木のことを台木(だいぎ)といいますが、桜の...... 続きを読む
さくらんぼの生産量はどれくらい? 日本国内のさくらんぼの生産量は、ここ10年間平均で、18,300t程度です。山形県では、日本全体の約4分の3にあたる13,800t程度のさくらんぼの生産をしており、日本一のさくらんぼ産地となっています。 生食専用の品種、佐藤錦の特長は、見た目がきれいな鮮紅色で光沢もあること。甘みが多く、果皮が比較的厚くて遠地輸送にも耐え、さらに収量が安定していることなどです。 とにかく...... 続きを読む
さくらんぼの樹から何個のさくらんぼ? 樹の大きさによっても違いますが、成木1本からは5千から1万個のさくらんぼが収穫できます。生産者の方は、脚立などを使い、ひとつひとつ丁寧に、手で収穫していきます。 元々もっとたくさんの実がつきますが、実を大きくするために芽が出たころ(2月、3月頃)に芽欠きといって芽の数を減らす作業をします。 また、実がついたころに余計に着いた実は摘果といって実の数を減らします。いずれ...... 続きを読む
通販30年の経験と教訓から クール便での事故の原因のひとつに、冷蔵庫の冷気の強すぎることによる「冷気ヤケ」という現象があります。集配の小型の車ではならないのですが、各地のセンター間に走らせている大型の冷蔵車に積まれてから発生するようです。 冷気の吹き出し口に近いところや直接冷気がかかるところにおかれると、サクランボは凍結してしまうことがあるのです。凍結してしまったものがまた別の便に乗り換えられるととけて黒ずんだ茶色のサクランボになってお客さまに届い...... 続きを読む