庄内の丸餅は西の文化 山形県ばかりか東北全域では、鏡もち以外は切りもちが一般的なのですが、庄内地方だけは何故か丸餅の文化になっています。調べてみると、丸もち文化が一般に見られるのは関西以西であり、東北では珍しいよう。 なぜ西の文化が庄内地方に?よく言われるのが、最上川舟運が発達していた時代の北前船の影響。江戸の寛文年間、西回り航路が整備されて、最上川流域は京都、大阪と直結し、物資とともに文化の交流がさかんに行われていた証です。 そ...... 続きを読む
山形日記
庄内藩が育んだ食と農 鶴岡市は城下町としての歴史があります。酒井家の庄内入部の歴史は、3代忠勝の代に信州松代(長野県)より出羽国庄内13万8千石の初代藩主として元和8年(1622)に入部されたことから始まります。幕末には17万石の庄内藩となっています。 藩政期には、荘内藩九代目藩主酒井忠徳が藩校「致道館」を創建し、教育に力を入れたことにより向学の気風が培われました。この気風は、学問や芸術、産業活動を活発にし、稲の品種改良など...... 続きを読む
生石 大松家 板そばの由来 大松家の「家伝の板そば」は先代の出身地に縁の深い温海町関川地区で古来より農家につくり伝えられていた「乱切り手打ち蕎麦」を源流として生まれました。 創業は、百五十年の老舗和菓子屋「本家大松家」の主人でもあった先代の蕎麦好きが昂じて五十年前に鶴岡市水沢に開店。爾来、研鑽を重ね、遂に銀座大松家として東京、銀座に出店するまでに至り、山形の「板そば」を全国に発信する先駆けとなりました。 生石(...... 続きを読む
芋煮会は秋のお花見のようなイベント 山形の秋の風物詩といえば間違いなく「芋煮会」です。 今年も9月の「日本一の芋煮会フェスティバル」がお天気に恵まれ3万食の芋煮が完売となったようです。 ひと言でいうと「秋のお花見」といった方がわかりやすかもしれません。そんなイメージで職場の芋煮会、町内、自治会の芋煮会、プライベートの仲間たちと盛上げる芋煮会などです。シーズンになると頻繁ありますから芋煮疲れの方も多いのではというくらいに、...... 続きを読む
道の駅あさひまち「リンゴの森」 道の駅あさひまち「りんごの森」が、2015年にオープンしました。県内では18カ所目の駅で、8年ぶりの新設ということです。メインの販売施設棟は、町特産のりんごをイメージした赤い屋根と正八角形の建物が特徴です。 上空から見るとりんごの実、隣接するトイレが葉の形をしています。この朝日町は東京の市場でも人気の高い高級りんごの産地で「サンふじ」を日本で初めて開発したりんごの里と云われています。 ここ山形県朝日...... 続きを読む
人々が住んでいる所からの眺めが最高の鳥海山 山はまだまだ冬、山頂に近い1/3は昨夜あたり新雪が降ったらしく白く輝いて見える。そうだ、山はまだ冬なのだ、里には春がやってきて、あたたくなって来た。立春にはまだ雪が降っていたのに、蕗の薹(山形ではばんけ)はもちろん梅も山茱萸(さんしゅゆ)も咲いている。 鳥海山2236m、風が冷たいので空気が澄んで、最高の鳥海山日和といえる。いつも不思議に思うのは、山形県の人...... 続きを読む
直径6メートルの鍋がひと際目立つ日本一の芋煮会 何もかもスケールが大きい日本一の芋煮会フェスティバル。山形市で毎年9月に開催される目玉イベントです。このお鍋の大きさは直径が6メートルと驚き、材料も調理器具も全て常識を覆す大規模なトン単位の鍋料理、その名の通り日本一のスケール。 この6メートルの大鍋に入れられるメインの食材は、里芋3トン、牛肉1.2トン、こんにゃく3500枚、長ネギ3500本、調味料は味付け醤油700リット...... 続きを読む
砂漠のような荒れ地が豊かな砂丘農地に変わる 山形県の日本海沿岸は新潟県から、秋田県まで続きますがクラゲの展示で日本一の加茂水族館から秋田県境までは長い砂浜の海岸線が続きます。 そして、砂の山にクロマツの林日本海からの強い北よりの季節風が育てた砂丘が庄内砂丘です。庄内砂丘は長さ35km、面積約55km2を誇り長さ日本一の砂丘として知られています。 鳥取砂丘、吹上浜砂丘とともに日本三大砂丘のひとつとされています。しかし、庄...... 続きを読む