苗作りは毎年1年生、要点は直射日光をしっかり取り入れる
4月のお天気は平年より暖かい日が多く、平均気温も高めに推移しているため苗の生育はこれまで順調すぎるほどに推移しています。低温が続くと生育不良からの病気、特にカビによる障害が多くなりますが、今年は暖かく日射量も充分あり生育は旺盛です。
このような年は、むしろ暖か過ぎる障害、高温障害が深刻な結果につながることを充分考慮しないといけません。高温障害は育苗ハウスの換気や遮光のうっかりミスで起きます。
本田の農作業、耕起、代掻きの作業に忙しくしていると、急激な天候の変化で育苗室内がすぐに40度を超える温度になるので、天気予報を先読みして育苗ハウスは平年より低めで安全な温度管理が欠かせません。
こんな暖かい年は苗がどうしても伸びやすくなりがちなので苗の長さが伸びすぎないよう注意しなければなりません。田植えまでもうすぐのこの時期に壊滅的な高温障害はなんとしても防がなければなりません。
天気の変化に即応した育苗ハウスの温度管理、苗の水分補給、遮光などを忘れずしっかり守らないと大変なことになります。
苗の育て方は厳し過ぎてもダメ、甘やかし過ぎてもダメ
苗を育てるには、温度や水の管理に十分注意して、軟弱な苗にならないように中身の充実した太くてずんぐりした苗を育てるようにします。
苗作りの基本は子供の躾に似ています。温室の環境なので、温度管理が基本になりますが、苗を強く育てたいために、マルチシートを早めに除去して直射日光を当て早く外気に近い温度で育てようとすると苗は「イジケ」て大きく育たなくなってしまいます。
逆に大事な苗なので保温を遅くまで続けると「軟弱」な苗に育ち田植えしてから大変な障害を受けてしまいます。ひょろひょろして自然環境に対応できなくなってしますのです。
苗作りは、程良い厳しさ、程良いやさしさがあってはじめて順調に生育していくことのようです。生産者が良く言う「毎年1年生」とうい謙虚さと愛情が求められているように思うのですが。
このように苗作りは「苗半作」という言葉があるように、また子供の躾と同じように実に難しいものなのですね。
良い苗の5条件
1、葉の枚数は2.5葉になっている。2枚の葉とその芯から3枚目の葉が半分伸びてきている。
2、茎が太いこと。これは1箱あたりの種の量が多過ぎると発芽する苗が多過ぎるのでどうしてもほそくなるので180g/1箱位内にする。
3、苗の身長は長過ぎない。12‐15センチ程度に抑える。多く種子を播くと苗は伸びやすい。
4、葉の幅が広いこと。これも種子を多く播き過ぎると苗が過密になり葉が細く成りやすい。
5・1本、1本が充実して、茎が太く葉幅が広い感じがする苗。ずんぐり苗
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