山形県の庄内浜は豊富な水産資源に恵まれた豊かな海です。気高い山々から広大な庄内平野、日本海へと至る変化に富んだ地形の中で、海の幸・山の幸に恵まれた豊かな食文化を有し、先人たちの知恵と情熱によって独自の食文化を今に伝えています。
庄内浜らしい水産資源としては、春は雪解けの大河を遡上するサクラマスに始まり、6月には天然岩ガキが全国に先駆けて解禁、生でいただくことができます。夏イカ漁も盛んで、秋からは底引き漁も始まります。
秋の魚種は秋が深まるにつれ一気に豊富になってきます。最近は高級魚として知られるようになったサワラ漁が盛んになり「おばこサワラ」として中央卸売市場に出回ります。最近は日本海の離島、飛島周辺での本マグロが獲れるようになりました。サケ漁もまた秋の風物詩のひとつです。
冬の冷たい季節風が激しくなる頃になると日本海特有のハタハタ漁、厳寒期には寒ダラ漁も盛んになり、アンコウ、ズワイガニも水揚げされる豊かな海に変わります。
夏の天然岩ガキ、冬のハタハタ、寒ダラ、ズワイガニは庄内浜を代表する豊かな海の幸といえるでしょう。