大木の欅並木のが美しいお米倉庫
山形県酒田市の山居倉庫に来ています。
売店で「つや姫ソフトクリーム」と「冷やし甘酒」を買って欅の大木が日陰をつくるウッドデッキのラウンジで食べています。
ものすごい蝉の声が合唱して街の喧騒をかき消してくれます。
前衛のいい音楽を聴いているような倉庫の西側には欅が植えられ、陽射しを遮ると同時に冬の強い季節風から建物を守っています。
屋根は断熱を考慮した二重構造で内部の土間はにがりを用いて練り固めた上に塩を敷き倉庫内の温度・湿度を一定に保つ技術が用いられているといいます。
米どころ庄内平野のシンボル 山居倉庫
米どころ庄内のシンボル山居倉庫。明治26年(1893)に建てられた米保管倉庫です。
山居倉庫は1893年(明治26)に酒田米穀取引所の付属倉庫として、旧庄内藩酒井家により最上川と新井田川に挟まれた通称「山居島」に建てられました。
舟による米の積み下ろしに便利な立地で、12棟の巨大な木造の倉庫を連ねた美しい建物と、最上川側のケヤキ並木が独特の風情を伝えています。
建設された14棟のうち12棟が残っており、現在も米穀倉庫として使用され、一部は「庄内米歴史資料館」や観光物産館として活用されています。
あの「おしん」のロケの舞台にも
大阪の堂島米市場などへ庄内米の積出港として賑わった湊町酒田の歴史を今に伝え、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケーション舞台にもなりました。
白壁、土蔵づくり9棟からなる倉庫の米の収容能力は10,800トン(18万俵)。夏の高温防止のために背後にケヤキ並木を配し、内部の湿気防止には二重屋根にするなど、自然を利用した先人の知恵が生かされた低温倉庫として、現在も現役の農業倉庫です。
敷地内には酒田市観光物産館「酒田夢の倶楽」、庄内米歴史資料館が併設され観光客で賑わっています。
樹齢150年以上のケヤキ36本の連なるケヤキ並木の色合いは、季節とともに変わり見る人を魅了します。
・明治26年(1893年)、酒田米穀取引所の付属倉庫として旧庄内藩酒井家により建設された。
・同年11月1日開業。管理・運営も酒井家が行った。
・昭和14年(1939年)に取引所は米穀配給統制法によって廃止された。
「つや姫」の一番の特徴は、なんと言ってもその「美味しさ」です。
際立つ「粒の大きさ」、「白い輝き」「旨さ」「香り」、「粘り」は、ごはんそのものがご馳走。
る(財)日本穀物検定協会の食味官能試験(実際に食べてみて、食味を判断する)において、外観については「艶がある」、「粒が揃っている」など、味については「甘みがある」、「うまみがある」などの評価が得られました。
その美味しさのルーツは明治時代に冷害の中でしっかり穂を着けた1本の稲から生まれた「亀の尾」という品種に由来しています。
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