庄内柿の保存方法とは 庄内柿の保存には水分が大切です。乾燥を防ぐために、ポリエチレンの袋に入れて冷蔵貯蔵すると長持ちします。袋に入れる前に新聞紙などの紙に包むことで水分の調整になり保存性は高まります。 ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すれば1週間ほど持ちますが、常温だと2日ほどでやわらかくなります。柿は追熟の必要がないので、購入したら早めに食べたほうがいいです。 またやわらかくなりすぎた柿は完...... 続きを読む
くだもの歳時記
柿の選び方 美味しい柿とは 秋になると庄内地方のあちらこちらの家で色付き始める柿の実。甘く柔らかく、歯ごたえもしっかりした柿、子供からお年寄りまでみんなが大好きな『庄内柿』です。庄内を代表する秋の果実『庄内柿』は、果実が甘く、適度の歯ごたえ、種がないのが特徴です。種なし柿、正式には『平核無柿(ひらたねなしかき 平らで種の無い柿、核とは種のこと)』と言います。 果肉が厚く色周りが良いものを選ぶといいでし...... 続きを読む
庄内藩士 開墾の情熱と庄内柿 さて、今回は庄内藩士の開墾に始まる柿のお話です。時代はずっと遡り幕末から明治に代わる頃の庄内藩の顛末になります。当時、徳川譜代の庄内藩は賊軍と呼ばれ、江戸を落ち会津、米沢と共に戊申戦争を最後まで戦い恭順して終ります。藩主の謹慎、公地没収などの処分を受ける中、明治四年には廃藩置県となり、月山山麓の原野 松ヶ岡を開墾する一大事業が持ち上がります。 松ヶ岡開墾場は、明治維新直後、旧荘内藩家老菅実秀...... 続きを読む
庄内柿の誕生 庄内藩の開墾から 秋になると庄内地方のあちらこちらの家で色付き始める柿の実。甘く柔らかく、歯ごたえもしっかりした柿、子供からお年寄りまでみんなが大好きな『庄内柿』です。この『庄内柿』は明治18年、偶然に紛れ込んだ1本の柿の木から始まりました。 そして、この種のない不思議な柿の木の将来性を感じ取った元庄内藩士、酒井調良が苗木を育成し普及に励んだことが、今日の庄内の秋を代表する果物『庄内柿』を生み出したのです。...... 続きを読む
庄内柿は別名 調良柿と呼ばれ 種のない不思議な柿を見つけた酒井調良は、明治26年、西田川郡黒森村(現在の酒田市)に果樹園を作り、その柿の苗木育成に挑戦します。その果樹園は、晩年の調良の号ともなる『好菓園』という名で呼ばれました。 調良はこの果樹園で接ぎ木を繰り返すことによって本数を増やし、明治30年ころには苗木の分譲ができるようになるまで栽培し続けました。この柿の木の将来性を信じていた調良は庄内地方の各地...... 続きを読む
タンニンを水溶性から不溶性に 柿の渋味はとよく知られていますがその柿の渋味の元になるタンニン、カキタンニンを水溶性から不溶性に変化することにより、渋みを感じなくなる。庄内柿(平核無)の渋がきの脱渋方法として広く用いられているのは、炭酸ガスかアルコールによる方法(ごく一部樹上脱渋があります)です。 いずれの方法もカキタンニンを水溶性から不溶性に変化することにより、渋味を感じなくなることを利用しています。アルコール脱渋では、...... 続きを読む