ラフランス不人気の原因 実はラフランスは故郷である原産地フランスでは病害虫に弱く手間がかかることが原因して、ほとんど見られない品種となっているということが伝えられています。生産者に選ばれない品種、ほとんど絶滅寸前状態になっているといわれています。絶滅危惧種の存在になってしまったのです。 そんな中、1991年に山形県の「JAてんどう」がラフランスの原産国であるフランスに「ラフランスの苗木を1000本」贈呈しました。 ...... 続きを読む
くだもの歳時記
美味しい「山形ラフランス」に仕上げるためには「果肉の充実した適期に収穫すること」が何より大切です。 山形県ではその年の気象経過や生育状況からおおまかな収穫時期を絞り込み調査を重ねています。長年の集積したデータを基にして各 産地において個々の農家がサンプル果実を持ち寄り関係者で詳細に検討し、きめ細かに内容を分析して最適な収穫時期を決めています。 ラフランス収穫は10月上旬から ラフランスは4月下旬頃開花して、白い可愛い花を...... 続きを読む
ラフランスは美味しい食べ頃を見極めるための処理として10日間冷蔵庫で低温処理します。それを予冷といいます。「予冷」とは低温冷蔵庫に入れ果実の呼吸を極端に抑制することをいいます。そして予冷したラフランス常温に戻すと一斉に呼吸を再開してデンプンを糖分に変え始めます。「予冷」から常温に出して「追熟」の期間を約10間経て「完熟」の食べ頃になるという仕組み。 ラフランス予冷の順序と方法 ①▼ ラフランスの予令は追熟に先立って一定期...... 続きを読む
緑系ラフランスより滑らか 金系ラフランスといわれるゴールドラフランスの果実の大きさは通常一般的なラフランスよりもやや小ぶりのものが多いようです。その形自体はラフランスと替わりませんが、表面が全体に灰茶色のサビに覆われ、追熟させると正に「金」色を思わせるような色合いになりゴールドラフランス(金系ラフランス)とも呼ばれとてもきれいです。 サイズは大きくなっても4Lくらいまで、緑系ラフランスのように5L...... 続きを読む
緑系ラフランス(左)と金系、ゴールドラフランス(左) ラフランスはフランス生まれ ラフランスはフランスのクロード・ブランシェ氏が1864年に発見したとされる西洋梨で、日本には1903年に導入されました。 当時の導入目的は食用としてではなく、当時主流だった実力派のバートレットなどの受粉用として導入されたようです。バートレットは単一の品種同士では交配しないため授粉専用の目的だったようです。 ちなみにバートレットの樹20本...... 続きを読む
洋なし缶詰用から生食の時代 ラフランスは19世紀半ばにフランスでフランスを代表する品種として大きな期待を込めて生まれた洋梨を代表する品種です。そのおいしさに「わが国を代表するにふさわしい果物である!」と賛美したことから「ラ・フランス」と名前がついたといわれています。とてもフランスらしいお話です。 日本にラフランスが渡ってきたは明治36年といわれています。その後山形県に伝わったのか不明であるものの山形県には樹齢が100...... 続きを読む
上記の写真は認定スーパーラフランスの樹木、厳しい検査が行われ出荷します。もちろん畑も厳しい審査の上、基準値に合格すると認定されます。認定されたラフランスの樹は1本ごとにナンバリングされたタグをつけて一年の栽培を履歴として残します。認定の畑、認定の樹木、認定の生産者だけが栽培した最高級ラフランスを指します。 スーパーラフランス選定基準 ラフランスの生産量日本一を誇る山形県天童市。スーパーラフランスは山形...... 続きを読む
栽培 テーマは濃厚フルーツ 今でも、矢沢栄吉ファンでオートバイが趣味という小座間 剛さん。そのたぐい稀な生産者の小座間(おざま)剛さんに「濃厚フルーツ作り」についてお話しを聞いてみました。 小座間さんのラフランスの果樹園にお邪魔しました。園地に入ると落ち葉が堆積しているように土がフワフワなので驚きました。どうやるとこんなに柔らかい土壌になるのかです。 お話しを伺うとだんだ...... 続きを読む
特大ラフランスの栽培方法 ラフランスは、収穫までの栽培期間が長くかかる果物です。平年ですと4月30日から5月1~2日頃に花が満開になるのですが、それから165日…つまり約5ヶ月半かかってやっと収穫できるようになります。 栽培期間が長いほど管理作業が多くなり、多くの管理作業などの栽培に関する作業が必要になってきます。 実の数を制限して樹の負担を軽減し、実の大きさ、品質を良くするためにまだ蕾時から作業がはじまります。 ...... 続きを読む
ラフランスの花は純白で丸み 5月の上旬になるとラフランスの花が咲きはじめます。ラフランスの花の色は純白。花ビラは円形でつくりがしっかりして風になびくような感じはありません。指輪の宝石のように5本の爪に真珠が挟まれているように見えます。 小さなバラのつぼみにも似ています。西洋梨もサクランボ、桃と同じ「バラ科」とは信じがたい気がします。 ラフランスは真っ白な花を咲かせます。ソメイヨシノなどの桜とは違...... 続きを読む
コンポートで冷凍保存する方法 ラフランスを長期間冷凍保存させたいときに一番よく使われるのが、ラフランスをシロップで煮詰めてコンポートにするという方法です。 そこでここでは、そのままでもスイーツに入れても美味しい、簡単でシンプルなラフランスのコンポートの作り方を紹介します。この方法を知っておくだけで洋梨の冷凍保存がぐっと楽になるので、ぜひ参考にしてみてください。 ラフランスの冷凍保存は半割したままダイレクトに冷凍するより...... 続きを読む
ラフランスは冷凍保存できます 完熟のラフランスは甘味の中にほんのり酸味がありトロっとした濃厚な味を楽しめます。果汁たっぷりの果肉はとろけるようなまろやかな口当たりで西洋なしの中でも一番の人気洋梨の女王といわれています。 ラフランスの気品あふれる香りを残し長期保存したい方のために冷凍保存の方法をお伝えしたいと思います。冷凍保存の前に準備しておく条件をまず整理してみましょう。 忘れてならないのは、ラフランスは追熟させると甘...... 続きを読む
手がすべるけどクシ切りに 通常の食べ方としてはラフランスは、クシ切りです。皮をむかずに4等分に切ります。真ん中の軸の部分をりんごのように切ります。8等分に切ったりしてもいいです。お好みの大きさに切って最後に皮を薄くむいて、お召し上がり下さい。 完熟になったラフランスは冷蔵庫に冷やしていただきます。皮をむいて芯を取りだしてリンゴのように皮をむいてクシ形に切って食べるのもいいのですが、完熟したラフランスは果汁が滴り手がぐちゃぐちゃに汚れ...... 続きを読む
ラフランス不細工の代名詞 これからお話しするのは、まさにラフランスが辿ってきた「シンデレラストーリー」と呼ぶにふさわしいお話です。 山形弁で「みだぐなす」という言葉があります。直訳すると「見ためよくなし」といい、訛って「なす」とは「なし」「梨」でもあり、つまり「みだぐなす=みばえが悪くかっこ悪い梨」という見下した卑下する意味が込められた言葉です。 ラフランスが脚光を浴びる以前...... 続きを読む
ラフランス完熟が見えない 当初は高価な果物としてわずかに出回っていましたが、グルメブームの到来で、広く一般的に入手できるようになったのは最近のことです。ラフランスの生食が一般化するのにいちばんの問題は食べ頃が判りずらいことでした。そして、この問題に関しての具体的な対策をどうするかという課題の克服にあったのです。その結果山形では、予冷というルールを一般化して食べ頃となる完熟期を明確化することになったのです。 ラフランスが流...... 続きを読む
ラフランス食べ頃は完熟のとき 「ラフランス」は食べ頃になっても果実の色が黄色に変色しない場合が多いので、プロでないと食べ頃の判断が難しい果物です。しかし、そのプロの使っているコツさえつかめば簡単に食べ頃がわかります。 ラフランスの食べ頃は完熟のときが最高の食べ頃といえます。またラフランスは食べ頃になるまで常温で保管して下さい。 食べ頃をむかえた「ラ・フランス」は濃厚で芳醇な香りととろけるようななめらかな舌触りで「西洋な...... 続きを読む
ラフランス選びは難しくない ラフランスは甘味の中にほんのり酸味があり、果汁たっぷりの果肉は濃厚な香り、にとろけるような食感、まろやかな口当たりで西洋なしの中でも高い評価を得ています。しかし、課題として熟しても果皮の色はあまり変わらず、食べ頃がわかりづらいという問題があります。 このように、食べ頃がが難しいゆえに完熟になると独特の香りが漂い軸の周りの果肉は弾力をおびて、果汁たっぷりのクリーミーな果肉を楽しむことが出来るので...... 続きを読む
フランスでは知らていない品種 ラフランスはフランスが原産で1864年に発見された品種です。甘味の中にほんのり酸味があり濃厚な味を楽しめます。果汁たっぷりの果肉はとろけるようなまろやかな口当たりで西洋なしの中でも一番の人気です。 日本ではようやく洋なしの品種として知られ始めていますが、本家本元、原産地のフランスでは絶滅の危機にあるというマイナーな存在と聞き及びます。 果実の平均サイズは200~250gくらいで出荷されるの...... 続きを読む
ラフランスは緑系と金系が ラフランスといえば緑色の洋梨で豊かな香りと滑らかな食感、果汁たっぷりで「洋梨の女王」と呼ばれるにふさわしい山形の特産品といえます。 実は、ラ・フランスの色には緑系と茶色系の2種類あります。通常流通されているものが緑系のラフランスです。茶色のものは通称「金系ラフランス」ゴールドラフランスと呼ばれ、昭和30年代に山形県園芸試験場 で枝変わり(突然変異)として発見されたものといわれています。 &...... 続きを読む