はえぬきの穂がそろい、穂が頭を垂れてきました
7月下旬に稲の穂が出はじめたはえぬきの田んぼの遅いところも8月上旬に穂が出はじめました。
ふつうの田んぼより穂が出る時期が遅れたのは田んぼの土に入れた元肥が多過ぎたせいではないかと推察しています。
普通の田んぼでは6月下旬頃から田んぼの水を抜きますが、乾きやすい田んぼでは常に水が少ないため水を抜くと極端な干ばつ状態になりや水の量を注意しないと。
乾き過ぎも禁物です。段差のある田んぼの高いところは稲刈りまで水を抜くのは禁物です。
この時期のお天気としては8月の猛暑は暑さを好む稲にとっては決して障害にはなりません。
お米が稔っていく最高条件は夜涼しいく日中暑いことは大切な条件。穂が実る時望ましい条件はそろいが良いこと、なかなか揃ってくれないのが現実です。
穂揃いが良いと、とても粒揃いの良い品質の高いお米になります。
日中暑く夜涼しいとお米が美味しくなる
日中の強い直射日光は好条件なのですが、出穂(穂が出る)して、穂が揃う頃(穂揃期:ほぞろいき)からは夜の温度が高いのは要注意です。
植物生理的に呼吸量が多くなり穂の中にでんぷんを蓄える力が消耗して低下します。
一般的にお盆が過ぎた8月20日頃からは昼の温度は高くてもかまいませんが、夜の温度は低め(東北では20-22℃)に経過してくれると登熟(イネの稔り)一段とがすすみます。
8月下旬には20℃を切るような夜の涼しさは願ってもない条件です。最高品質のお米になるでしょう。
お米が稔っていく最高条件は夜涼しいく日中暑いこと
8月下旬からの秋風は実りを旺盛に、お米を高品質に
一口で言うと秋晴れのさわやかなお天気がお米を稔らせてくれる原動力ということです。
ですから今から9月のお天気はお米の稔りや品質、美味しさを決定づける大きな要因を含んでいますので私たち生産者は秋らしいお天気の到来を心待ちにしているのです。
ササニシキ、ひとめぼれ、あきたこまち、コシヒカリ、つや姫いずれも穂が出る時期は品種によって違いますが、どの品種も秋らしいお天気が早く来てくれると収穫量も品質も美味しさも良く
なってくれます。
猛暑は構いませんが、夜温が高いのは困りものです。熱帯夜がいちばん避けたいお天気なのですね。こんな時は緊急に冠水して少しでも消耗を防ぎます。
これだけはお天気にお任せするしかないのですね。