はえぬきの穂が出ました
今年のはえぬきの出穂は平年並みでした。7月30日頃が平年の出穂期です。
春先からのお天気が温暖だったこともあって順調に生育してくれたことが一番の原因ということになります。
稲の穂とな何かというと、ご存知の方もいるかと思いますが、イネの穂は「イネの花」です。
実はイネの花は多くの方が観たことがないとおっしゃいます。目立つ花ではないので中々気付かないうちに咲いています
米の殻つまり籾(モミ)といわれるお米をつつむ殻が開いて開花します。殻の中から雌しべ、雄しべが見えます。
1週間位のうちに開花して授粉します
7月30日に開花した「はえぬきは」は授粉が終わるとすぐに、お米の素をつくりはじめるのです。
籾(モミ)の殻の中に葉っぱで光合成でつくった栄養を蓄えはじめます。主にでんぷんです。
開花、授粉の終わりから8月のお天気ははえぬきのお米の品質を左右します。それは朝晩の気温差、日較差というもの。
この気温差が大きいと品質が良く、透明なきれいなお米が出来てきます。反対に8月の日較差が少ないとお米は濁り品質に問題が出やすくなります。
そして、はえぬきの場合は1カ月半が過ぎた9月15日頃になると収穫が出来るまでに穂に付いた籾(モミ)が充実してお米が完成します。
こうなると、もう稲刈り、収穫作業の始まりです。
お天気に恵まれ、このまま順調に生育してくれると、ふっくら美味しい「はえぬき」が実ってくれると期待しています。