ふじとサンふじどっちが美味しい?
サンふじと「ふじ」りんごとしての品種は同じものです。栽培方法が違います。サンふじは無袋栽培のふじリンゴを指します。
無袋栽培のふじは、太陽光をたくさん浴びるため、一般的に有袋栽培のものよりも糖度が高く蜜が入りやすいと言われています。無袋のりんごは販売時に「サン(太陽のサン)」が品種名の前につけられ、つまり「サンふじ」とは、無袋ふじを指しています。山形県の山間の町、朝日町でこの無袋ふじの栽培方法が確立されブランド化されました。
無袋栽培することで、蜜入りが良くなり糖度も上がります。反面、蜜入りが良くなることで保存性がやや下がることや表皮がやや厚くなります。
■サンふじ(無袋栽培)袋を架けないで育てます。
袋を架けないで、直接日光に当たり光合成が高まります。無袋の栽培体系に沿ってで育てられます。
無袋なので太陽の光をたっぷり浴びて育つため、「サン」(太陽)という名前がつきました。
糖度が高くなりやすく15度ほどの糖度が期待できます。
直接実に日光が当たるので蜜入りが良く、濃厚な味わいが特徴です。
保存性は蜜入りする個体ほどふじよりも低く、出回る時期は年末から3月頃までです。
■ふじ(通常、有袋栽培)特殊な袋を架けて実を守って育てます。
特殊な袋の中で守られて育ちます。袋に守られているので皮は薄く見た目がきれいな実に仕上がります。
果実が小さい頃から袋をかけて風雨や雹害から守り育てます。自然災害の被害を受けにくい。
サンふじに比べて甘さは控えめですが、保存性が高く皮が薄いシャリ感のある硬い実が魅力になります。
有袋栽培ふじの実は見た目が美しく、鮮やかな赤色でツヤがあります。保存性が高く5月ぐらいまで出回ります。
▼サンふじとふじは栽培方法が違う
▼サンふじ葉摘み作業動画、ふじの実に日が当たるように葉を摘みます。サンふじは日光がいのち
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山形のリンゴの美味しさはシャキシャキしたシャリ感のある歯触りと濃厚な食味が特徴です。
山形は寒暖の差が激しい盆地特有の気候で、りんご本来の美味しさが生じる完熟期と収穫期が見事に合致する、日本有数のリンゴの産地。サンふじの系統の極ふじ(きわめふじ)は特に食味が良く肉質は緻密で硬く、果汁が多くジューシー。特に蜜入が安定して食味が良いと生産者の中でも評価が高いのです。
また、「こうとく」の人気の秘密は、なんといっても果肉の大半を占めるアメ色 の蜜入り。栽培の難しさもあって山形県でも生産量が少ないため、大変希少なりんごとなっています。近年、生産に力を入れている蜜りんご「こうとく」は認知度も少しずつ広がって香りが高い蜜りんごとして評価が高くなっています。