蜜リンゴと洋なしをワイン製法で 近年になって、コロナ禍の影響もあってか果物を使ったリキュールが人気を博してきています。しかし、その多くがフルーツ果汁にアルコール添加する製造方法が果実リキュールの大多数という状況にになっている現状があり、くだもの酒のファンの一人として少し残念なところを感じます。 安全性とか、製造方法に違法性とかの顕著な問題は全くありません。それはそれで合法的であり、お客様も問題なく購買している状況や人気も...... 続きを読む
くだもの歳時記
サンふじとふじりんごの違いは サンふじとふじりんご、よく聞く言葉ですが、正確にはよく知られていないのが現実です。りんごの栽培過程でふじに袋掛けをして育てているかどうかで呼び方が違います。 袋を掛けずに太陽をいっぱい浴びて育てたふじを「サンふじ」、袋を掛けて育てたふじを「ふじ」と分けています。 長野県では「サンふじ」が主流で、この「サンふじ」という呼び方は、JA全農長野が1983年に商標登録をしました。秋の果物「りんご」の王様といわれる「...... 続きを読む
りんごのシャリ感 硬さの目安 旬のりんご、どれもおいしそうですが、年を越した春まで品質を維持したりんごを選ぶのは、見た目だけで判断できないので意外と難しいものです。 りんごにも個体差がありますから産地、品種、栽培方法、大玉で美しい外見でも、「ボケりんご(果肉が柔らかくなり粉質化した状態)」になっていたりします。りんごのボケとはシャリ感が無くなり柔らかく味がボケてしまうことをいいます。 小玉で肌(果皮)が荒れあり...... 続きを読む
りんご 葉でつくられる味 りんごの甘さは、光合成により葉で作られたソルビトールが果実に運ばれ、果実内で果糖やブドウ糖、さらに果糖とブドウ糖が結合してショ糖に変換されます。 また、生育期の果実内ではソルビトールからブドウ糖を経由してデンプンに合成され、果実に蓄積されます。成熟するにつれてデンプンが分解されるとともにショ糖が著しく増加してきます。 そして、成熟にともない、酸っぱい元となるリンゴ酸も減少して、糖度が増...... 続きを読む
青森県藤崎町で誕生 世界で最も生産されているりんごの品種が「ふじ」。その「ふじ」が誕生した地が青森県藤崎町です。藤崎町は、青森県津軽平野の中央に位置する町。リンゴの品種「ふじ」が育成され、その名の由来となった町である。 1938年(昭和13年)、誘致によって藤崎町に創設されたのが農林省園芸試験場東北支場でした。約18.5ヘクタールの広大な場所です。 園芸試験場では、寒冷地での農業、とりわけ園芸作物に関する広範な研究が行われ、りんご...... 続きを読む
サンふじとは サンふじと「ふじ」りんごとしての品種は同じものです。栽培方法が違います。サンふじは無袋栽培のふじリンゴを指します。 無袋ふじは無袋栽培のりんごは、太陽光をたくさん浴びるため、一般的に有袋栽培のものよりも糖度が高く蜜が入りやすいと言われています。 無袋のりんごは販売時に「サン(太陽のサン)」が品種名の前につけられ、つまり「サンふじ」とは、無袋ふじを指しています。山形県の山間の町、朝日...... 続きを読む