日本ぶどう品種改良の変遷 日本のブドウの普及は、多くの品種が海外 から導入・試作された明治時代から本格的に始まりました。米国や欧州からの品種が持ち込まれました。しかし、降雨が多い日本では雨の少ない所で栽培される欧州ブドウの栽培は困難でした。 明治時代に普及に成功した品種の多くは栽培が容易な「キャンベルアー リー」「デラウェア」「ナイアガラ」「コンコード」 などの米国ブドウでした。 その後、明治末...... 続きを読む
くだもの歳時記
全国的に見る産地 山形ブドウ ぶどうは全国で広く生産されています。日本全体の収穫量は年間17万6,100トン(2017年)で、都道府県別の収穫量では1位が山梨県。そして、2位長野県、3位山形県、岡山県と続き、この4県で約6割を占めます。生産量日本一の山梨県では甲府盆地を中心とした水はけのよい地域での生産が盛んです。年間の日照時間が長く、降水量が少ないという内陸性気候がぶどう作りに適しているのです。 山梨県、長野県に次いでぶどうの生産量全...... 続きを読む
シャインマスカット誕生秘話 ブドウは果皮の色で黄緑、赤、黒に分けられます。ぶどうには欧州種と米国種という系統による分類がありますが、ここでは色味、黄緑系、赤系、黒系で分類し、それぞれの代表的な品種を紹介しましょう。色の違いはアントシアニンという色素の蓄積の違いによるものです。 近年の気象の変化、特に地球温暖化によってブドウ栽培にも危機が訪れているといわれます。それは、温暖化によってもたらされる最低気温の上昇です。この問題は意外に大きな影...... 続きを読む
シャインマスカットの魅力 大粒ぶどうのなかでも、近年、特に人気の高い「シャインマスカット」は、国立研究開発法人農業・食産業技術総合研究機構(旧・農林水産省果樹試験場)が開発し、2006年に登録された品種です。 果皮は黄緑色で、マスカットの香りも豊か。糖度は20度前後と高く、酸味は少なめ。種なしで、皮が薄いため皮ごと食べられるのが特徴で、小さなお子さんやご高齢の方でも食べやすく、手軽に楽しめるのも大きな魅力です。味の良さはもちろん、果肉が...... 続きを読む
シャインマスカットの保存 ぶどうの品種の中で、とくに近年人気を集めているシャインマスカット。鮮やかな緑色が特徴で旬の時期になるとスーパーでは個包装で販売されています。インターネット通販ではお取り寄せが人気になっています。 シャインマスカットの特徴のひとつが、旬にしか味わえないこと。人気のシャインマスカットの収穫期は8月上旬~10月下旬とかなり短い期間で旬を終わってしまいます。如何に長く楽しむことができるか、少しでも長く楽しむにはどう保存...... 続きを読む