5月の満開の果樹園から朝日連峰を望む りんご園は海抜180mの高原 山形県天童市から仙台へ向かう峠道、関山街道の中腹に阿部さんのりんご園があります。晴れていれば畑から村山盆地を挟んで、月山、葉山に連なる朝日連峰の山々が正面に向かって見えています。 生産者である阿部りんご園の標高は約180m、平場の果樹園より標高が高いというリンゴ栽培にとっては何より嬉しい条件があります。 ...... 続きを読む
くだもの歳時記
早生ふじは昂林の他にも、たくさんの品種が登録されています。 「ひろさきふじ」「紅将軍」「涼香の季節」「やたか」「ほのか」などです。 これらを全て総称早生ふじと呼んでいます。 「ふじ」より約1か月程度早く収穫できる、「ふじ」の早熟系統のリンゴです。 昂林(こうりん)は早生ふじ 昂林(こうりん)は「早生ふじ」の1つとされていて、一般的に「早生ふじ」と呼ばれています。「ふじ」よりも1か月ほど早い9月下旬頃から山形県では出荷されます。 &nb...... 続きを読む
りんごポリフェノール 皮に多い りんごには様々なポリフェノールが含まれており、それらは総称して「りんごポリフェノール」と呼ばれています。最も多く含まれているポリフェノールは「プロシアニジン」といいます。 強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去して血流を改善したり、美白効果があると言われています。 していりんごを切ると切り口から茶色く変色してきますが、あれはりんごポリフェノールが空気中の酸素と...... 続きを読む
こうとく「高徳」全面に蜜が あらためて、「こうとく」の美味しさの特徴をみてみましょう。香り高い果肉は黄色っぽくて硬く、しゃり感があります。 甘味は中くらいですが酸味が少なく、香りが特に強く食味は大変良好というの果樹の苗木販売会社の「こうとく」についての説明です。 欠点は、品質にばらつきがあって、中に蜜入りのよくないのがたまに混じることもあること、サンふじと比べると小玉なこと、蜜入りが多いほど劣化...... 続きを読む
保存方法は水分を保つこと リンゴの中でも、こうとくは果肉に特に水分が多いため乾燥に弱いリンゴの品種です。おいしさの源泉の水分が失われると美味しさも失われて食味が格段に落ちてしまいます。 こうとくの保存方法で大切なのは温度管理と水分の管理です。こうとくの出回る11月は温度の低いのですが、東北、北海道の15℃以下の室温ならいいのですが、暖房のきいた部屋は温度が高く乾燥もしていますから避けた方がいいでしょう。  ...... 続きを読む
「りんごの蜜入りを切らないで判定する方法は無いのか?」この問題は長く取組まれてきた課題です。つまり、蜜入りりんごを切ってしまえば商品価値がなくなってしまうからです。 最近では、蜜センサーなるデジタルな機器も開発されているのに市場では蜜入りの度合いまで表示されることはめったにありません。 蜜入り検知器「みつライト」 リンゴの中心部にある甘い「蜜」が入っているかどうかを、リンゴを割らずにしてリンゴの箱詰め段階に、一瞬で...... 続きを読む
蜜入りに魅了され早く導入 生産者のお話しより・・・。 私が「こうとく」に出逢いこのリンゴの凄い蜜入りに惚れてこの品種に接木をはじめたのは今から18年前です。接ぎ木の台になるリンゴの樹は二男が生まれた記念に植えたジョナゴールドという品種でした。 この樹は、その時21年目に 入りこれからが稼ぎ時の樹でしたが、この品種に見切りをつけて、樹齢21年の樹に接ぎ木を始めました。だれも見向きもしない「こうとく」に何か光る魅力...... 続きを読む
もともと「こうとく」は蜜入りは良いもののリンゴの中ではかなり小玉の品種といえます。Mサイズ(180g~200g/個)それをLサイズ(200g~250g/個)まで引き上げるには大変な努力と根気がいります。 果実の大きさと数と整える 「こうとく」や「ふじ」などのリンゴはつぼみ時に行う摘蕾(らい)、開花時に行う摘花、幼果期に行う摘果があります。 もちろん摘果の時期は早いほど良く、実を摘む摘果より 花を...... 続きを読む
摘蕾、摘花、摘果のタイミング りんごの栽培では、つぼみ時に行う摘蕾(てきらい)開花時に行う花を採る摘花(てきか)、実がまだ小さい時に行う摘果(てきか)があります。 摘蕾、摘果の目的は、美味しいりんご、品質の良い、充実した程良い大きさのりんごを作るためにする作業 りんごの摘果の時期は着果が確認され作業が出来る状態であれば早いほど効果的になります。 1、摘蕾(てきらい) 余計な蕾を取...... 続きを読む
りんごの花は品種ごと咲く 山形では大型連休の5月上旬平年並みでりんごの花が開花を始めました。咲き始めから満開が終わるまで各品種10日間ほど咲いて授粉をして交配を済ませます。 やはり開花の早いのは早生品種の「つがる」そして「昂林」などの早生ふじの各種、そして「ふじ」、黄色いりんごのシナノゴールドと続き、「こうとく」は2-3日遅れて咲いてきます。 花の大きさや形、咲き方は微妙に違...... 続きを読む
「こうとく」や「サンふじ」などのりんごの美味しさの基準とされる「蜜入り」という言葉。蜜ってそもそもなに?「蜜入りりんご」は本当に美味しいりんごの証しなのでしょうか。普段疑問に思っている「りんごの蜜」について、りんごのプロがご紹介します。 蜜は溢れ出た甘味成分 りんごの蜜、その成分の正体とは何か。りんごの中に「蜜」が出来ていく過程と合わせてりんごの蜜の正体をみていきましょう。 1.光合成により、り...... 続きを読む
りんごコンポートにして冷凍 りんごの冷凍保存は1個のままダイレクトに冷凍するより出来ればひと手間かけ調理して冷凍保存したいものです。そして小分けにして保存することで次に食べるときの利用方法が簡単便利になります。 コンポートにすることでおしゃれにスイーツ、デザートなどバリエーションが広がり、その時々の調理の手間を省けることにもつながります。ここは大いに研究してみる必要がありそうですね。  ...... 続きを読む
上の写真は「こうとく」のこれ以上ない蜜入り(左)とまずますの蜜入り(右)です。 蜜入りリンゴ選びのコツとは りんごの美味しさの基準になっている「蜜入り」のりんご。たくさんのりんごの中から「蜜入りりんご」を見分けるコツがわかれば、嬉しいですよね。今回は、りんごのプロが「蜜入りリンゴの見分け方 選び方」をお教えします。 ただし「りんごの蜜」はすべての品種に発生するわけではありません。品種によって大き...... 続きを読む
食品ロス問題は身近にある 親類や知人、ご近所から貰ったり、旬の時期の安いときにネットショップで訳ありりんごを箱買いしたりするりんごですが、食べ忘れや気がつくと意外に傷んでいたり、もったいない思いをしたことはないでしょうか。旅行に行ったりするとてき面に食品のこと忘れます。 そこで、長期間保存が可能になる方法と、その冷凍したりんごを活用した保存方法と活用方法を考えてみたいと思います。 冷凍保存すると...... 続きを読む
りんごの変色防止の方法とは 「朝の果物は金」とよく言われますが「朝のりんごも金」といえるでしょう。旬のりんごにはカルシウム・カリウム・食物繊維・鉄分・ビタミンCを豊富に含んでおり、体にいい食べ物といえるくだものの王者です。 ここでは、この身体にいいとされるリンゴを沢山食べてもらうための知恵を皆さんと分かち合いたいと思います。そもそも、どうしてりんごは変色してしまうのでしょうか。りんごには、ポリフェノールが含まれています。 ...... 続きを読む
りんごの自然のろう物質の分泌 「スーパーで買ったラップ包装したりんご(サンつがる)を 数日後に食べようとしたら、表皮がベトベトしていました。ワックスを使っているのではないでしょうか?」 このようなお問い合わせが時々あるようです。 表面がピカピカ光って、手で触れると油のようにベタつく果実があります。品種によって表面がベタつきやすくなったり、ならなかったりします。 ...... 続きを読む
りんごの皮むきの優れもの おいしいのは分かっているけれど、むいたり切ったりするのが意外と面倒くさいという意見が多い。そんな面倒なフルーツのための専用カッターがあります。今回はあっという間に切れて、使うのが楽しくなるフルーツカッターの中からりんごにカッターに注目し徹底検証してみたいと思います。 この道のプロといわれる合羽橋の老舗料理道具店の6代目、料理道具研究家、飯田結太氏がイマドキの料理道具を徹底研究しているとお聴きし「フルーツカッター」に...... 続きを読む
リンゴ保存で大事なのは水分 りんごは乾燥に弱いくだものです。水分が失われると美味しさも失われて食味が格段に落ちてしまいます。保存方法で大切なのは温度管理と水分の管理です。水分を保つことでおいしさが持続できます。 温度は通常は常温でいいのですが、暖房のきいた部屋は温度が高く乾燥もしていますから避けた方がいいでしょう。短期間の保管でしたら冷暗所もしくは冷蔵庫の野菜室にいれてください。 リンゴ...... 続きを読む
りんご皮むきは面倒だから りんごは皮をむいてくれたら食べるという人が圧倒的に多いことには頷けるところがあります。ちょっと甘えたお話しになりますがこれが本音でしょう。 さて、りんごを食べるときのキーポイントは「剥く」です。よく「剥いてくれたら食べるのに」という方が多くいるようです。自分で剥くのは嫌だし、めんどうくさいからですからね。 この面倒くさくて煩わしいコトを「楽しむ」に変えたらりんごも剥ける...... 続きを読む
無袋ふじは朝日町から全国区に ここ山形県朝日町は「ふじ」の無袋栽培を作り上げた発祥の産地として、そしてまた絶品の袋を架けない無袋栽培でつくられるサンふじの生産地として全国に知られています。「サンふじ」と呼ばれる無袋ふじ発祥の地 山形県朝日町は雪国山形県の中でも豪雪地帯です。 果実に袋をかけずに栽培される無袋栽培の朝日町のふじは、太陽の光をふんだんに 受けて育ちます。果肉の中には、完熟の証であるアメ色の蜜がたっ ぷり、さわ...... 続きを読む