サンふじとふじりんごの違いは サンふじとふじりんご、よく聞く言葉ですが、正確にはよく知られていないのが現実です。りんごの栽培過程でふじに袋掛けをして育てているかどうかで呼び方が違います。 袋を掛けずに太陽をいっぱい浴びて育てたふじを「サンふじ」、袋を掛けて育てたふじを「ふじ」と分けています。 長野県では「サンふじ」が主流で、この「サンふじ」という呼び方は、JA全農長野が1983年に商標登録をしました。秋の果物「りんご」の王様といわれる「...... 続きを読む
くだもの歳時記
青森県藤崎町で誕生 世界で最も生産されているりんごの品種が「ふじ」。その「ふじ」が誕生した地が青森県藤崎町です。藤崎町は、青森県津軽平野の中央に位置する町。リンゴの品種「ふじ」が育成され、その名の由来となった町である。 1938年(昭和13年)、誘致によって藤崎町に創設されたのが農林省園芸試験場東北支場でした。約18.5ヘクタールの広大な場所です。 園芸試験場では、寒冷地での農業、とりわけ園芸作物に関する広範な研究が行われ、りんご...... 続きを読む
日本のりんごの始まり りんごは日本では植物学的にはセイヨウリンゴと呼ばれ、世界では数千年前から栽培されている果樹。栽培面積も多く、単位当たりの収穫量も多い果物であることから、現在では木になる果物としては世界で一番生産量が多い果物です。 現在、世界一の生産量を誇るりんご品種「ふじ」は、かつて青森県にあった農林省園芸試験場東北支場(現 農研機構果樹研究所)が育成し、1962年(昭和37年)に、藤崎町の町名などにちなんで命名・品種登録されたり...... 続きを読む
エチレンガスを抑制 蜜入りの新鮮なリンゴを食べた瞬間の触感、感動が忘れられない美味しいリンゴの魅力です。またその歯ごたえ、食感、濃厚な甘さ、適度な酸味が美味しさの価値観といっても過言ではないでしょう。このような美味しいリンゴにいつも出会えるとは限りません。100%満足するりんごにはなかなかめぐり合わないのが現実です。 それは、あなたのお手元に届くまでの過程がどのような過程を経たものかわかりません。リンゴをもいだ時の新鮮さがどれくらい持続できるかもと...... 続きを読む
生産するサンふじの一種、極ふじ(きわめふじ)の全量を蜜入りセンサーで検査。検査済みでセンサー数値2以上の蜜入りリンゴだけを「蜜入り極ふじ(きわめふじ)」として販売する計画しています。あくまでも計画の段階としての取組を紹介します。 サンふじの蜜入り数値2以上 このサンふじの蜜入りを検知する蜜入りセンサーはサンふじの蜜入りの程度を1(少ない)から5(多い)までの5段階で表示します。 そのうちの2以上...... 続きを読む
取り置きで冷凍材料として りんごを沢山いただいて食べきれないれないリンゴあったら、冷凍保存してみませんか。りんごの通常の切り方からクシ切りして皮付きのまま冷凍保存できます。随時、解凍してコンポートなど加熱処理してつくることもできるし、冷凍保存するとデザートやスイーツなどにもすぐに使えて便利になります。 冷凍ならではの良さもたくさんあるので、好きな方はもちろん、スイーツ好きの方も必見です。りんごを8等分してクシ切り、小...... 続きを読む
蜜にも旬が 蜜は無くなる ふじりんご(サンふじ)は貯蔵性が高いのも特徴の一つで、専用の低温保管庫での保存だと半年以上品質を保てると言われています。 しかし、蜜についてはどの品種も収穫して1カ月余りで消えて無くなるという宿命があります。どんな技術を駆使しても不可能のようです。それはリンゴが生きている限り呼吸をしているからなのです。 このときにリンゴ自体の呼吸によってエネルギーである糖質...... 続きを読む
太陽たっぷりのサンふじ栽培 太陽光をたっぷり当てるために果実の周囲の葉っぱを摘んで日当たりを良くすることや、日陰になっている側に日を当てるために1個、1個「玉回し」という作業を行います。これはもちろん美味しいサンふじを作る条件の一つ。 ちなみに玉回しというのは樹になっているサンふじを1個、1個、反転させて日陰になった部分をムラなく日に当たるようにりんごの実を繰り返し反転させていく作業のことをい...... 続きを読む
無袋栽培ふじの発祥地 山形 「ふじりんご」は通常、果実に袋をかぶせて育てる有袋栽培が主流でしたが、「サンふじ」は果実に袋をかけないで生産した 無袋栽培した太陽光たっぷりのふじりんご(サンふじ)を指します。りんごに袋をかけずに栽培される無袋栽培の山形のふじは、太陽の光をふんだんに 受けて育ちます。 この栽培方法には「葉摘み」という太陽光の利用を最大化して、美味しさも最大化しようという作業です。無袋栽培のふじ...... 続きを読む
ふじは長期保存が可能 ふじりんごは秋から冬にかけて旬をむかえる長期保存が可能なりんごの品種です。保存の方法をしっかり守るとより長く、美味しく楽しむことができます。 ふじりんごの保存時で注意すべきことは、温度が高いところと乾燥に弱いことです。長期保存したい場合は、低温(0~5℃)で湿度(80%以上)の場所に保存しておきましょう。 ふじりんごの旬である冬場であれば暖房の効いていない涼しい場所で日の当たらない場所(冷暗所)暖かいところであれ...... 続きを読む
ふじ世界に広がる人気の品種 ふじりんごは「国光(こっこう)」と「デリシャス」を交配し育成された品種です。また1962年に品種登録されて以来日本で最も沢山作らてるようになったリンゴです。 その人気は海外でも広がり、中国やアメリカなど各国で作られるようになり、世界でも最も沢山生産されているといわれています。 その人気の秘密はまさに「味」にあること、「ふじりんご」蜜入りリンゴの美味しさは多くの人の認めるところで、加えてシャリ感のある...... 続きを読む
1962年(昭和37年)に品種登録された「ふじ」半世紀以上が過ぎ、同じ「ふじ」の中でも枝変わりなどを繰り返しいろんなふじの系統ができています。その中には品種登録している系統もあります。つまり、優秀な本家に対して分家がたくさん生まれています。その中の一つの分家に「極めふじ」という品種が登録されました。いくつかの育種家や苗木商の方が選抜改良した品種が「ふじ」の中にも生まれています。 きわめ(極)ふじの特徴 極ふじ(きわめふじ)の重さは350g位...... 続きを読む
昂林・こうとく・サンふじ栽培 早生:昂林(早生ふじ) こうとく(中生) サンふじ(晩生)の品種構成で同じリンゴでも作業がかぶらないように阿部りんご園では有効な作業配分を考えた一年の作業体系が構築されています。 「ふじりんご」は通常、果実に袋をかぶせて育てる有袋栽培が主流でしたが、「サンふじ」は果実に袋をかけないで生産した 無袋栽培したふじりんごを指します。 山形県はその無袋栽培のりんごの発祥の地なのです。ここ山形県から無袋栽培の技...... 続きを読む
摘蕾、摘花、摘果のタイミング りんごの栽培では、つぼみ時に行う摘蕾(てきらい)開花時に行う花を採る摘花(てきか)、実がまだ小さい時に行う摘果(てきか)があります。 摘蕾、摘果の目的は、美味しいりんご、品質の良い、充実した程良い大きさのりんごを作るためにする作業 りんごの摘果の時期は着果が確認され作業が出来る状態であれば早いほど効果的になります。 1、摘蕾(てきらい) 余計な蕾を取...... 続きを読む
「こうとく」や「サンふじ」などのりんごの美味しさの基準とされる「蜜入り」という言葉。蜜ってそもそもなに?「蜜入りりんご」は本当に美味しいりんごの証しなのでしょうか。普段疑問に思っている「りんごの蜜」について、りんごのプロがご紹介します。 蜜は溢れ出た甘味成分 りんごの蜜、その成分の正体とは何か。りんごの中に「蜜」が出来ていく過程と合わせてりんごの蜜の正体をみていきましょう。 1.光合成により、り...... 続きを読む
無袋ふじは朝日町から全国区に ここ山形県朝日町は「ふじ」の無袋栽培を作り上げた発祥の産地として、そしてまた絶品の袋を架けない無袋栽培でつくられるサンふじの生産地として全国に知られています。「サンふじ」と呼ばれる無袋ふじ発祥の地 山形県朝日町は雪国山形県の中でも豪雪地帯です。 果実に袋をかけずに栽培される無袋栽培の朝日町のふじは、太陽の光をふんだんに 受けて育ちます。果肉の中には、完熟の証であるアメ色の蜜がたっ ぷり、さわ...... 続きを読む
ふじりんご蜜入りの見極め りんごは果皮が赤く染まり、軸が太くて果皮に張りとツヤがあるもの選びます。お尻の部分は美味しさを見極めるにはとても重要なポイントです。 お尻がとんがっているものや緑色のものは未熟傾向で、お尻が丸みを帯びているもの、オレンジ色、黄色いものは完熟して蜜が入りやすく甘味があるといわれます。 またサイズは大きすぎるものよりも中くらいのほうがよく、持ったとき大きさ以上にズッシリ...... 続きを読む