亀の尾 誕生の物語から 明治26年(1893年)は大凶作の年であった。この年の9月29日、東田川郡庄内町肝煎(旧立谷沢村地内)中村集落にある熊谷神社に参詣の折、近くの水田の水口(みなくち)に植えられていた「惣兵衛早生」という品種でした。 水の取り入れ口近くの水口に植える冷立稲の中に倒伏しないで、たわわに結実した稲穂三本が亀治の目にとまった。その三本の稲穂をもらい受け、抜き取って持ち帰ったとされます。亀治は、翌年からささやかな試験田で四年...... 続きを読む
くだもの歳時記
カテゴリー: ササニシキ
亀の尾 美味しいお米のご先祖 現在活躍している美味しいお米の銘柄、コシヒカリ、ササニシキ、ひとめぼれ、はえぬき、山形のつや姫、などほとんどはその血統に濃い薄いの違いあれど、遡ると同じルーツに辿り着きます。 美味しいお米の源流は「亀の尾」という山形県で生まれたご先祖様です。山形県では、誕生から昭和3年までの20年間、亀の尾が作付品種としてトップに君臨していました。 [caption id="attachment_...... 続きを読む
亀の尾 現代に活躍する 近年、「亀ノ尾」種は酒米として優れていることが認められ、山形県庄内町の鯉川酒造(株)が力を入れ栽培まで取り組んだこともあり、全国三十数社の酒蔵で大吟醸酒などの原料米(酒米)として利用され、優れた酒米として称賛されるようになりました。 しかし、亀の尾は本来、現在の良質銘柄米の代表的な「コシヒカリ」「ササニシキ」「はえぬき」などは、「亀ノ尾」種のDNA(遺伝子)を持ちこれらの良質米のルーツをたどると、その元祖はすべて...... 続きを読む
ササニシキ忘れられた品種 「ササニシキ」かつてはコシヒカリとともに両横綱と呼ばれた人気品種でしたが、最近店頭からは姿を消した銘柄といえます。ササニシキに替わって店頭にはコシヒカリ系の新品種(ひとめぼれ、あきたこまちなど)が多く見られるようになりました。 コシヒカリはしっかりとした歯ごたえでもっちり感があり自体の味も濃くしっかりしています。それに対してササニシキは粘りは少なくもちもち感は感じられません。さっぱりした口当たりで食味はうす...... 続きを読む