りんごの剪定作業は1月に始める 冬の雪のある間に果樹園では一斉に剪定作業がはじまります。山形県では寒さに強い順にりんごはいちばん初めに洋なし、さくらんぼ、桃の順ということになります。 この順序にはちゃんと理由があります。果樹のタイプには2タイプあり、仁果類と核果類があります。仁果類にはりんご、梨が属します。果実の中心に芯があり小さい種が複数入っていっているタイプです。秋の果物に多いタイプです。 桃、スモモ、...... 続きを読む
くだもの歳時記
のびのび育つ大粒のおコメ 生産者、大谷流のお米づくりはイネ自体の能力を信じて、のびのび自由奔放に育てるのが、このイネつくりの特徴です。稲の植え込み株数を広くとって太陽光を最大限に活用するイメージが最終的に粒の大きさやお米の美味しさに違いを生み出す大きな特徴です。 この栽培方法は田植えするとき株と株の間を広くして太陽の光が株元(土から稲の茎が出ている所)まで届くように株間(株と株の間)を...... 続きを読む
生産するサンふじの一種、極ふじ(きわめふじ)の全量を蜜入りセンサーで検査。検査済みでセンサー数値2以上の蜜入りリンゴだけを「蜜入り極ふじ(きわめふじ)」として販売する計画しています。あくまでも計画の段階としての取組を紹介します。 サンふじの蜜入り数値2以上 このサンふじの蜜入りを検知する蜜入りセンサーはサンふじの蜜入りの程度を1(少ない)から5(多い)までの5段階で表示します。 そのうちの2以上...... 続きを読む
取り置きで冷凍材料として りんごを沢山いただいて食べきれないれないリンゴあったら、冷凍保存してみませんか。りんごの通常の切り方からクシ切りして皮付きのまま冷凍保存できます。随時、解凍してコンポートなど加熱処理してつくることもできるし、冷凍保存するとデザートやスイーツなどにもすぐに使えて便利になります。 冷凍ならではの良さもたくさんあるので、好きな方はもちろん、スイーツ好きの方も必見です。りんごを8等分してクシ切り、小...... 続きを読む
つや姫は何故うまいルーツとは 1998年山形県で食味日本一を目指して開発がはじまったのが「つや姫」です。日本の良食味のお米の王様魚沼コシヒカリを凌ぐともいわれる美味しさで近年、人気が高まっています。 あまりの人気ぶりに山形県以外での生産がはじまり島根県や宮城県なども本格的に取り組みがはじまりました。「つや姫」の栽培の面積も全国的に拡大しています。 さて、つや姫のルーツは、明治時代に遡ります。明治...... 続きを読む
こうとく蜜センサーで全量検査 今年のりんごシーズンから「こうとく」の蜜入りを蜜入りセンサーを使用して全量検査をおこなうことで蜜入りの科学的な裏づけのあるこうとくの販売が出来るようになりました。 今までの、人間の経験と勘による選別しか出来なかったのが、明確な蜜入りの程度をセンサーによって数値化してこうとくの蜜入りが明確に選別が出来るようになったのです。 今まで出来なかった蜜入りの程度を数値して正確...... 続きを読む
もち米に近い粘りの強いお米 ミルキークイーンの誕生は1985年、農水省の「スーパーライス計画」が立案され、スーパーライスとして食味が良く粘りの強い米の開発を目的として始まりました。 従来の都道府県主導の新米計画とは違い、国主導の事業として農業研究センターの稲育種法研究室で研究がはじまり、コシヒカリの突然変異として誕生したのがミルキークイーンです。 お米の特徴としては、元々、他にはないアミロースの低いお米を目指して開発された...... 続きを読む
国主導で研究機関が開発 ミルキークイーンは平成元年から6年にかけて行われた農水省の「スーパーライス計画」という新品種開発の一環の中で誕生したお米です。 生まれは茨城県のつくば農業研究センターです。別名、農研機構と呼んでいるようです。 農研機構とは、我が国の農業と食品産業の発展のための研究開発を行う行政機関です。行政改革の流れの中で離合集散の末生まれました。 2001年に、それまであ...... 続きを読む
啓翁桜の生産工程 お正月に咲く啓翁桜は薄ピンクの可憐な花をたたえ冬のお家に温かさを演出してくれます。殺風景な冬に咲く桜はどれだけ見る人の心を暖めてくれることでしょう。お正月の縁起物として、また玄関で一足早く春の景色を一足先に届けてくれることもあります。 啓翁桜は、つぼみが開花すると薄紅色をしたボリューム感のある花がキレイに咲き揃い、明るい華やかさを演出してくれます。また、枝がスプレー状になるため、現代...... 続きを読む
蜜にも旬が 蜜は無くなる ふじりんご(サンふじ)は貯蔵性が高いのも特徴の一つで、専用の低温保管庫での保存だと半年以上品質を保てると言われています。 しかし、蜜についてはどの品種も収穫して1カ月余りで消えて無くなるという宿命があります。どんな技術を駆使しても不可能のようです。それはリンゴが生きている限り呼吸をしているからなのです。 このときにリンゴ自体の呼吸によってエネルギーである糖質...... 続きを読む
こうとく葉摘み9月中旬から 「こうとく」は11月上旬に収穫される蜜たっぷりのりんごです。その「こうとく」の葉摘みは9月中旬頃からはじめます。葉摘みするのは太陽のエネルギーをたっぷり取りこんで蜜いっぱいの美味しいりんごにするためです。 りんごは葉摘みすることによって太陽光がりんごの葉っぱ全体に当たるようにして、りんごに養分が集められ実の着色もすすんできます。 りんごの樹全体を見たときにうっそうとし...... 続きを読む
太陽たっぷりのサンふじ栽培 太陽光をたっぷり当てるために果実の周囲の葉っぱを摘んで日当たりを良くすることや、日陰になっている側に日を当てるために1個、1個「玉回し」という作業を行います。これはもちろん美味しいサンふじを作る条件の一つ。 ちなみに玉回しというのは樹になっているサンふじを1個、1個、反転させて日陰になった部分をムラなく日に当たるようにりんごの実を繰り返し反転させていく作業のことをい...... 続きを読む
無袋栽培ふじの発祥地 山形 「ふじりんご」は通常、果実に袋をかぶせて育てる有袋栽培が主流でしたが、「サンふじ」は果実に袋をかけないで生産した 無袋栽培した太陽光たっぷりのふじりんご(サンふじ)を指します。りんごに袋をかけずに栽培される無袋栽培の山形のふじは、太陽の光をふんだんに 受けて育ちます。 この栽培方法には「葉摘み」という太陽光の利用を最大化して、美味しさも最大化しようという作業です。無袋栽培のふじ...... 続きを読む
ふじは長期保存が可能 ふじりんごは秋から冬にかけて旬をむかえる長期保存が可能なりんごの品種です。保存の方法をしっかり守るとより長く、美味しく楽しむことができます。 ふじりんごの保存時で注意すべきことは、温度が高いところと乾燥に弱いことです。長期保存したい場合は、低温(0~5℃)で湿度(80%以上)の場所に保存しておきましょう。 ふじりんごの旬である冬場であれば暖房の効いていない涼しい場所で日の当たらない場所(冷暗所)暖かいところであれ...... 続きを読む
緑系ラフランスより滑らか 金系ラフランスといわれるゴールドラフランスの果実の大きさは通常一般的なラフランスよりもやや小ぶりのものが多いようです。その形自体はラフランスと替わりませんが、表面が全体に灰茶色のサビに覆われ、追熟させると正に「金」色を思わせるような色合いになりゴールドラフランス(金系ラフランス)とも呼ばれとてもきれいです。 サイズは大きくなっても4Lくらいまで、緑系ラフランスのように5L...... 続きを読む
ふじ世界に広がる人気の品種 ふじりんごは「国光(こっこう)」と「デリシャス」を交配し育成された品種です。また1962年に品種登録されて以来日本で最も沢山作らてるようになったリンゴです。 その人気は海外でも広がり、中国やアメリカなど各国で作られるようになり、世界でも最も沢山生産されているといわれています。 その人気の秘密はまさに「味」にあること、「ふじりんご」蜜入りリンゴの美味しさは多くの人の認めるところで、加えてシャリ感のある...... 続きを読む
1962年(昭和37年)に品種登録された「ふじ」半世紀以上が過ぎ、同じ「ふじ」の中でも枝変わりなどを繰り返しいろんなふじの系統ができています。その中には品種登録している系統もあります。つまり、優秀な本家に対して分家がたくさん生まれています。その中の一つの分家に「極めふじ」という品種が登録されました。いくつかの育種家や苗木商の方が選抜改良した品種が「ふじ」の中にも生まれています。 きわめ(極)ふじの特徴 極ふじ(きわめふじ)の重さは350g位...... 続きを読む
緑系ラフランス(左)と金系、ゴールドラフランス(左) ラフランスはフランス生まれ ラフランスはフランスのクロード・ブランシェ氏が1864年に発見したとされる西洋梨で、日本には1903年に導入されました。 当時の導入目的は食用としてではなく、当時主流だった実力派のバートレットなどの受粉用として導入されたようです。バートレットは単一の品種同士では交配しないため授粉専用の目的だったようです。 ちなみにバートレットの樹20本...... 続きを読む
サビの正体は表皮の斑点 洋梨やラフランスは本来、陽の当たったものは表面に黄色がかったサビ色の出るのが特徴おまけにちょっとザラザラしています。そのようなことから、樹光を大切に考え、枝々にまんべんなく光が当たるよう樹の形を作っていくと斑点が多いラフランスが生まれてきます。 美味しいラフランスが出来る南向きの斜面が多く喜ばしいことなのですが、良く見ると一般的なものより斑点が多いように見えます。洋梨やラフランスの果皮には「さび」...... 続きを読む
洋なし缶詰用から生食の時代 ラフランスは19世紀半ばにフランスでフランスを代表する品種として大きな期待を込めて生まれた洋梨を代表する品種です。そのおいしさに「わが国を代表するにふさわしい果物である!」と賛美したことから「ラ・フランス」と名前がついたといわれています。とてもフランスらしいお話です。 日本にラフランスが渡ってきたは明治36年といわれています。その後山形県に伝わったのか不明であるものの山形県には樹齢が100...... 続きを読む