すももプルーンの豊田地区 フルーツの町を代表するすもも(プラム)は、サクランボの生産だけが際立つ山形県としては意外な感じがします。スモモ生産で東北一の生産量を誇ります。すももの生産量は山形県が全国で4位です。やはりフルーツ王国と自負する底力ということでしょうか。 全国4位という山形スモモ、その30%を中山町が生産しており、生産地として高い評価を得ています。 すももは、中山町の西部、豊田地区を中心に生...... 続きを読む
くだもの歳時記
通販30年の経験と教訓から クール便での事故の原因のひとつに、冷蔵庫の冷気の強すぎることによる「冷気ヤケ」という現象があります。集配の小型の車ではならないのですが、各地のセンター間に走らせている大型の冷蔵車に積まれてから発生するようです。 冷気の吹き出し口に近いところや直接冷気がかかるところにおかれると、サクランボは凍結してしまうことがあるのです。凍結してしまったものがまた別の便に乗り換えられるととけて黒ずんだ茶色のサクランボになってお客さまに届い...... 続きを読む
熟練した手先の細やかな作業 サクランボの高価になる理由をサクランボの生産にかかわる作業面から解りやすく説明したいと思います。煌びやかなルビーのサクランボが収穫されるまでの物語です。 まだ雪がちらつく頃、さくらんぼの花咲くはるか前、まだ積雪のある2月頃から粒を大きくするために目欠き作業という蕾を間引く作業をしています。静かな果樹園の中で脚立の移動を繰り返し、手先の感覚だよりの作業なため手袋に指先がないものを使います...... 続きを読む
だだちゃ豆そのまま冷凍に だだちゃ豆の旬をそのまま閉じこめ冷凍した殿様だだちゃ豆の召上り方をお伝えします。 一言でいえば、自然解凍、又は熱湯をかけるなどしてお好みの塩加減で召し上がってください。解凍して召上るだけ、難しいことはなにもありません。 収穫して間もない新鮮なだだちゃ豆を急速冷凍施設にて一気に急速冷凍しました。旬のだだちゃ豆の夏を閉じ込めました。旬のだだちゃ豆本来の味がそのまま味わえます。 お召し...... 続きを読む
すもも大石早生の特徴 大石早生は日本でいちばん栽培されている品種です。収穫した時は緑が多いですが、追熟させると赤みが増して完熟になります。 スモモは真夏の果実で、主な品種は早生種の「大石早生」。皮は青くて果肉が真っ赤な「ソルダム」。皮が紫色をした「太陽」、桃と同じくらいの大きさがある「貴陽」などがあります。 大石早生の収穫は7月中旬頃にから始まり、次にソルダム、そして貴陽やサ...... 続きを読む
佐藤錦の作付が70%を超える 山形には、明治8年(1875年)に東京三田育種場から、洋なし・りんご・ぶどうなどの苗木にまじって、3本のさくらんぼの苗木が入ってきました。その後さくらんぼ栽培はリンゴ、洋なし、桃などの果物とともに山形県内で普及し、官民一体となっての努力も実り、現在、山形県のさくらんぼ生産量は全国生産量の75%を占めるまでの「さくらんぼ王国」となっています。 このさくらんぼ王国を築き上げた功労者として...... 続きを読む
サクランボ苗が輸入される 日本にサクランボの苗が輸入されたのは明治元年のこと。北海道開拓の一環としてさくらんぼの苗木が導入され、そこから全国に苗木が配られ日本での作付が始まります。 明治維新の西洋化の流れに乗って日本に最初にヨーロッパ系のセイヨウミザクラが入ってきた明治元年(1868年)に最初にサクランボを植えたのはドイツ人のガルトネルが北海道に合った6本のさくらんぼを植えたとあります。この時持ち込まれたサクランボ苗は日本の...... 続きを読む
だだちゃ豆を上手に茹で冷凍に これまで何度も申し上げてきた通り、だだちゃ豆は新鮮さが美味しさの命です。最高の美味しさを求めるなら「朝採れ新鮮」のだだちゃ豆でしかも本豆(晩生白山だだちゃ豆)と地元の人たちは言います。 そして、本当の朝採れだだちゃ豆を一番おいしくいただくのであればやはり新鮮なだだちゃ豆を茹ですぐ召上るのが一番です。あの茹でた時に広がる何とも言えない香ばしい甘い香りを楽しんで食べていただきたいのです。...... 続きを読む
雪下にんじん 雪の布団で春まで 山形県の月山高原の人参畑は冬は3m以上の積雪になります。雪下にんじんとは、豪雪地帯のにんじん産地に限った栽培形態です。前年秋に収穫できる状態の人参をわざと2メートル以上もの雪の下で冬を越させる方法で収穫した人参をいいます。 山間地の豪雪地域で越冬野菜の保存方法として受け継がれてきました。降雪間際に生産される人参を3m以上の積雪の布団に閉じ込める保存方法で春から新鮮な人参が食べられます。「雪味にんじん」や「雪割にんじん...... 続きを読む
りんごは皮ごと生で食べる お腹の調子が悪い時や風邪をひいたり、体調の悪時はりんごがいいとよく言います。りんごを加熱調理すると栄養成分が高くなるといいますが本当でしょうか。にわかには信じられないこの質問。しかし、これは最近の研究の結果、本当だということがわかってきました。 したがって、りんご(くだもの全般)は生で食べた方が身体に良いという常識が覆されつつあります。どうやら、りんごの栄養成分、ビタミン、ミネラル、...... 続きを読む
変色の注目成分プロシアニジン 「1日1個のりんごは医者いらず」と言われている理由、 この言葉はイギリスの一地方で生まれたことわざであるとされていますが、それほどりんごには健康をサポートする栄養成分が豊富に含まれています。 りんごの内臓脂肪を減らすことでいま話題になっているりんごポルフェノールの成分プロシアニジンもその一つでしょう。 りんご由来のポリフェノール「りんごポリフェ...... 続きを読む
土佐文旦のふるさと高知県宿毛 文旦は、温暖な気候を好むため、主に西日本で栽培されています。なかでも高知県が全国生産量の90%を占めています。土佐文旦と呼ばれる所以です。 高知県は年間の降水量が全国第1位で、文旦の成長にかかせない雨が多く、土佐文旦の栽培にとても適している地域です。それは、グレープフルーツのように大玉の柑橘の土佐文旦は肥大するのに恵みの雨と海からの潮風が欠かせません。 大串さんが営む「ハッピーフルーツ園」は高...... 続きを読む
人参 赤みが強く濃厚に 積雪10mをこえるという霊峰月山がっさん(1984m)、その山麓にある月山高原は自然豊かな庄内平野を見下ろす昭和になって開拓された標高300mの高原の農地です。かつての多くの入植者たちは、月山高原の厳しい自然と作物を拒む独特の赤土粘土と石混じりの土壌に苦しめられここを去った人も多い。 月山高原にんじんの特徴はと赤土の粘土質の高原のため初期の生育が遅くゆっくり育つため人参の赤みが強く果肉...... 続きを読む
スマートテロワール農村の成長 15兆円穀物産業創造の提案 その鍵は余っている水田の畑地への思い切った転換です。そこで国内自給率が低い穀物で家畜を育てます。その穀物や畜肉を地域の既存の工場で加工し、新鮮なうちに届け、最高の味を提供します。 一方、地の利を活かし流通・広告コストを抑え、「日常食品」で輸入原料による商品と対抗します。 地域の加工場やお店・消費者と手を結び、食と農を地域に取り戻すのです。 こうして曖昧な活用で財政負...... 続きを読む
誰でも飲める人参ジュースが βカロテン、食物繊維、たっぷりの食感。特に子供には嫌われるにんじん臭を抑えた誰でも飲める 飲みやすい人参ジュースです。体が弱っている方や健康のためにという想いから、毎日続けるために安心で安全はもとより人参嫌いでも飲んでいただける誰にでも飲める美味しさにこだわりました。 製造方法については完成まで3年をかけました。幾度も吟味しながら、βカロテン、食物繊維を大切に有効成分を壊さない低温殺菌で仕上げることで有効...... 続きを読む
ここで人参の保存方法をご説明する前に人参の栄養成分についての大切なことをお伝えしたいと思います。 にんじんの英名、キャロットの名前の由来はβカロテンから来ているというといいます。その語源になっているカロテノイドとは動植物に含まれる赤色、橙色(オレンジ色)黄色の色素のことで、約750種が確認されています。 カロテノイドは私たちの身近なものとして、にんじんのカロテン、トマトのリコピン、鮭のアスタキサンチン、ほ...... 続きを読む
にんじん全体からみると 人参を選ぶ際は、果肉の色がなるべくオレンジ色が濃い物を選びましょう。表面はなめらかで傷やひび割れがなく、品種にもよりますが、先が丸くなったあまり先が細くなっていない物の方が良い人参です。 葉が付いているものは葉先まで活き活きとしていて萎れていないものがいいのですが、葉付きのものは新鮮だと考えていいでしょう。 人参に葉が付いていない場合は、切り口が茶色くなってない新しい物を選びましょう。また、...... 続きを読む
月山高原の雪下にんじん 月山高原の雪解けは3月下旬になる。真冬の積雪は3mにもなって人を寄せ付けません。3月の春一番と共に急激に雪解けが早まります。雪下のにんじんは除雪をしながら掘り進んでいきます。ここでは収穫機械は使えません。プラウで掘り起こした土まじりの人参を手作業で収穫していきます。 人参の収穫作業は中腰での作業と寒さとの戦いが続きます。雪解けの水を含んだ畑はぬかるんでドロドロのところもあり、コンディションは最悪。もしかすると足腰...... 続きを読む
山形県内でも栽培は少ない知名度もいまいちの品種「こうとく」ですが、りんごファンに少しずつ知られるようになってきました。 こうとくは東光という品種の自然交雑から青森県で生まれた品種です。1個の大きさは小玉で150~180g位が平均的サイズです。あきらかに小玉でしかも着色の悪いりんごです。 しかしこのリンゴの特徴は、素晴らしい香りと蜜入りの味、外見は悪い小粒のリンゴですが食べては驚きの美味しさがあります。 こう...... 続きを読む
自分らしく生きるために農業を 月山高原でにんじん栽培を中心に畑作農業を営む高田さん兄弟は、ビジネスをするために「農業」を選びました。 そもそも兄、庄平さんの高校時代の夢はプロサッカー選手。山形県内では有名私立名門高校に特別待遇で入学しサッカー漬けの毎日で冬の国立目指すが3年の大事な時に膝の大けがでサッカーを断念。悩んだ末に進学して通訳をめざしました。国境を越え人々との交流に憧れ、大学ではアメリカに留学しました。 ...... 続きを読む