江戸期に始まる在来種、だだちゃ豆 だだちゃ豆の下地は江戸期にあったとしても現在に残る正式な由来としてはより現在のものに近い形になったのは、具体的に「だだちゃ豆」は明治の後期に誕生したとされる記述もあります。 当時の大泉村白山に帰農した庄内藩の士族、森屋藤十郎の娘初が、隣村の寺田から貰い受けた早生種の茶豆の種を畑に植えたところ、なかに晩生で味の良い豆があったため、その種を大切に保存して自分の畑で増やしていきました。 ...... 続きを読む
くだもの歳時記
さくらんぼの双子果は今年多い 5月、寒河江市の園地で、高品質なサクランボの出荷に向けたキャラバンの出発式が行われ、山形県やJAの担当者など約30人が参加した式では、サクランボの生育状況の確認や、実を落とす摘果の実演が行われ対策が丁寧に説明されました。 山形県によると、今年は4月の開花時期に晴れて気温が高い日が多かったため、サクランボの生育は平年より5日~7日ほど早く、霜による被害は少なく推移しました。しかし、今年は生産者を悩ませる「双子...... 続きを読む
山形県のさくらんぼ栽培と特徴 山形県のさくらんぼ 山形県のさくらんぼの栽培面積は3,050ha(2019年)で全国の約7割、産出額は374億円(2018年)で全国の8割以上を占めています。 山形県はでは明治8年頃からさくらんぼの栽培が始まったとされています。雨に弱いさくらんぼにとって、山々に囲まれ空梅雨になることが多い山形の環境が非常に適していたことが、栽培が始まった大きな要因となりました。 また、山形県の地形...... 続きを読む
さくらんぼ狩りの後はお蕎麦を サクランボ狩りが終われば、観光地に行くもよし、美味しいもの食べるのもよし、道の駅や産直市場を廻るのも楽しみのひとつです。山形は蕎麦処、お蕎麦屋さんの数は全国でもトップクラスの蕎麦好きの地域です。名店も多いので蕎麦屋に足をのばすのも趣向があります。 さくらんぼの主産地東根、天童、寒河江、上山などの村山盆地では、蕎麦の産地でもあり、蕎麦の名店が数々あります。文化的にも蕎麦の文化圏であり蕎麦がきのお店も残っている...... 続きを読む
山形県果樹の凍霜害について 山形県では、さくらんぼをはじめ、りんご、ぶどう、西洋なし、もも、かきなど、多くの樹種が栽培されています。栽培面積は、さくらんぼと西洋なしが全国1位、ぶどうが3位、りんごとすももが4位、ももが5位、かきが7位(令和3年現在)と、全国有数の果樹産地であり、まさしく『果樹王国』として全国的に知られています。 一方で、近年は、気候変動・温暖化の影響と考えられる被害が頻発するよう...... 続きを読む
純米吟醸「好好爺」のテイスト 白麹仕込みの純米吟醸酒が遂に誕生しました。日本酒のテイスト革命です。白麹は焼酎造りに使われていたもの、元々は黒麹の突然変異でできたものです。 白ワインのような日本酒 柑橘系の香りその心地よい酸味による独特のフレーバーは、上質の白ワインを彷彿させます。香りは柑橘の爽やかな香りに続いて甘い香りが漂います。 グラスに注ぐと一見は白ワイン、薄いイエローの色合いです。香りは爽やかな柑橘系の香...... 続きを読む
スムージーのような粒々の果肉感 特徴はドロドロとした抜群のスムージーの果肉感と、ニンジンの自然な甘み。1000mlのニンジンジュースに使うニンジンの量は約1kg。すりおろし製法でニンジンが持つ食物繊維をそのまま味わえる飲み心地に仕上げています。 さらに、リンゴ果汁(山形県・青森県産)とレモン(愛媛県産)、梅エキス(国内産)を加えることで、とってもスッキリとした味わいに。にんじん嫌いな子供でもゴクゴク飲める魔法のにんじんジ...... 続きを読む
蜜リンゴと洋なしをワイン製法で 近年になって、コロナ禍の影響もあってか果物を使ったリキュールが人気を博してきています。しかし、その多くがフルーツ果汁にアルコール添加する製造方法が果実リキュールの大多数という状況にになっている現状があり、くだもの酒のファンの一人として少し残念なところを感じます。 安全性とか、製造方法に違法性とかの顕著な問題は全くありません。それはそれで合法的であり、お客様も問題なく購買している状況や人気も...... 続きを読む
シードルの美味しさと楽しみ方 洋なしスパークリングといわれるシードルポワレは、搾りたての洋梨100%でつくられるスパークリング果実酒になります。果実の味と香り溢れる清涼な味わいと、軽やかな飲み口を楽しめるのが魅力です。 ALCも2%から9%ぐらいまでで、甘味料や酸味料は一切加えていない自然の味わい。キリッと冷やしたポワレは、ディップやデザート、魚介、豚・鳥肉料理ともピッタリ、ブリヤサバランなどのフレッシュチーズと合わせると感動の味になるといいます。 ...... 続きを読む
洋なし100%原料の発泡酒 洋ナシの発泡酒スパークリングワインのシードルポワレとはフランスフランス北西部ノルマンディー地方ではシードル(りんごの発泡酒)と同じくらい親しまれている洋ナシ100%で作る発泡酒です。色は淡黄色から黄金色、ポワレ用の特別な洋梨を発酵させて造ります。 洋梨の発泡酒シードル、またの名をシードル・ポワレとも言います。洋梨の天然果汁を100%使用したシードルの一種だということなのですが、あまり知られていないのも事実です...... 続きを読む
吟醸酒スパークリング 月山物語 山形県産「雪若丸」を55%削りに仕上げた白いビーズの原料米で麹づくり。フルーティーで酸味を立てたキリッと飲み飽きしない女性にも飲みやすい発泡の吟醸酒です。ワイングラスに注いでおしゃれに食卓に輝きがまします。山形生まれの自然と蔵に生き続ける微生物が醸し出す発酵の力。和食にも洋食にも合わせることができます。 きっと食卓に花を咲かせる1本になりそう。ご家庭での食中酒としてどんな料理にも相性の良い独特...... 続きを読む
蜜りんごの美味しさ乗せシードル リンゴや洋なしのシードルの歴史はワインと同じくらい古く、ヨーロッパでは紀元前からシードル造りがおこなわれていました。4世紀ごろには、ローマでシードルを意味する単語が使われるようになり、9世紀にスペインにおいて、りんごのお酒を意味するものとして定着します。 さて、この度の「蜜りんごシードル」は蜜入りリンゴの究極品種といわれる品種「こうとく100%原料」です。天童市の阿部りんご園の生産した特有の香りの高さ、爽...... 続きを読む
あんぽ 柿干し柿の保存方法 あんぽ柿の保存方法は干し柿と同じです。ただし、しっかり乾燥して水分が抜けた干し柿よりも水分が50%と多いので、扱う際には表面を傷つけないように注意するようにしましょう。 干し柿の保存方法についてこ紹介します。今回は、常温・冷蔵・冷凍の3つの温度帯別に保存方法と保存期間をまとめています。あんぽ柿は水分50%、一般の干し柿を水分25~30%と分類しています。保存する環境によってばらつきがありますので、あくまで目安...... 続きを読む
あんぽ柿の分類と特徴 一般に市販されているあんぽ柿は渋柿を硫黄で燻蒸して乾燥させる独特の製法で作られる。あんぽ柿は、鮮やかなオレンジ色が特徴で、水分率は50%と水分をたっぷり含んでいます。食感はゼリーのようにソフトで力があり柔らかく、甘みが強いのが特徴です。 また多くの干し柿は水分が25~30%と固くなり保存性が高い特徴があり一般に、ころ柿と呼ばれます。時間が経過すると糖分の粉を白く吹く「ころ柿」などと呼ばれる干し柿となります。 ...... 続きを読む
干し柿の分類は大きく2つ 干し柿には、大きく分けて「あんぽ柿」と「ころ柿」と呼ばれるものがあります。「あんぽ柿」は水分が50%前後含まれていて、ごく軟らかめの食感を持ち、表面には白い粉がないのが特徴です。 あんぽ柿は干し柿の製法のことを指します。品種ではありません。柿の種類は峰屋柿などの大き目の柿を使い、多くは福島県などで作られています。 あんぽ柿は、渋柿を硫黄で燻製した干し柿で、ドライフルーツの一種です。福島...... 続きを読む
さくらんぼは果実のこと 一般的に「桜桃(おうとう)」は果実を含めた樹全体を表し、「さくらんぼ」は桜桃になる果実を表します。諸説ありますが、「さくらんぼ」は、赤ん坊と同じように可愛らしい様子を表現したとも言われています。 「さくらんぼ坊や」というイメージもありますから、桜桃の木に成る実を「さくらんぼ」と愛らしさを込めて表現し始めたものと想像できます。山形の生産者の皆さんは、さくらんぼのことを通常「桜桃」「おうとう」「おっと」と呼ぶことが多...... 続きを読む
サンふじとふじりんごの違いは サンふじとふじりんご、よく聞く言葉ですが、正確にはよく知られていないのが現実です。りんごの栽培過程でふじに袋掛けをして育てているかどうかで呼び方が違います。 袋を掛けずに太陽をいっぱい浴びて育てたふじを「サンふじ」、袋を掛けて育てたふじを「ふじ」と分けています。 長野県では「サンふじ」が主流で、この「サンふじ」という呼び方は、JA全農長野が1983年に商標登録をしました。秋の果物「りんご」の王様といわれる「...... 続きを読む
南水は長野県生まれの和梨 和梨の「南水」は、長野県で誕生した赤梨です。1973年に「越後」と「新水」を交配し、1990年に品種登録されました。山形でも最近、生産が増加、出荷も増えています。 南水は、長野県で生まれた比較的新しい品種の梨です。山形県では収穫期が10月上旬から中旬にかけての中生種、ちょうど豊水の収穫期、あきづきの収穫の始まりと同じころになります。 山形県では主力の幸水が終わり、次の時期に収穫される中...... 続きを読む
秀玉しゅうぎょく 特徴と形状 秀玉の栽培は無袋では果面にさびが発生しやすいですが、袋架けた栽培にしても「二十世紀」ほど外観はきれいに仕上がりません。栽培が難しい品種です。果実の大きさは「豊水」程度で約400g、甘味は多く、酸味は少ないです。渋味はなく、香気がわずかに感じられ、「幸水」や「豊水」程度の果実品質を持っています。 収穫期に入ってからの後期落果が多く見られる年がありますが、落果防止剤の利用により回避が可能です。関東で9月上旬に成...... 続きを読む
和梨 洋なしの見た目の特徴から 日本では洋梨より、和梨が最も多く生産されています。洋梨(西洋梨)はヨーロッパ原産の果実です。和梨と洋梨の最も大きな違いは、形です。 特徴的なのはその形で日本の梨が丸い形なのに対して、西洋梨は上が細くお尻が大きい円錐形のひょうたんのような形をしています。 和梨、洋なしの美味しさの違いはどうなのか、洋梨(ようなし)と和梨は、ともに梨の仲間でありながら、外観、食感、味、栽培方法などに関していくつかの違...... 続きを読む