日本の桃は岡山の白桃から
世界的には桃は中国が原産で紀元前から食べられていたとされています。日本の桃の元祖は岡山県の「白桃」で、この白桃を改良して「白鳳」や「浅間白桃」、「あかつき」などの多彩な品種が誕生しました。
つるつるした肌の黄色のネクタリンは桃の変種とされていて、中央アジアのトルキスタン地方で6~7世紀に誕生したといわれています。ネクタリンが日本に導入されたのは明治時代です。そして缶詰用に果肉の固い黄桃、ネクタリンも桃の改良された品種といわれています。
ジューシーでなめらかな食感、しかも見た目も立派で大粒の日本の桃は、世界でも評価されるほどで他の国では見られない最高水準の逸品です。そして、白桃が誕生した由来は不明な部分が多く明らかではありませんが、中国の「上海水蜜桃」から生まれたのではないかといわれています。
白桃と黄桃の違いは何か
果皮と果肉の色の違いから大別される黄桃と白桃ですが、基本的に桃は白肉種と呼ばれる白桃と、黄肉種と呼ばれる黄桃に分けられます。ひとくちで黄桃と白桃の違いを簡単に説明すると、品種が違うということになります。
桃の一種には違いないのですが、品種が違うため味や見た目も違っています。それ以外の違いを上げるとすれば、果汁がたくさん含まれ、ジューシーな味わいを楽しめるのが白桃で、黄桃はやや固くて実の締まりがいいのは形が崩れないため缶詰などの加工品用に栽培されてきた経緯があります。今では黄桃も美味しい品種が生まれ生食で利用されています。
つまり、缶詰に使用されてきたのはほとんど黄肉種で、ギフトやお見舞い用の果物籠、生食用に販売されているものの多くは白肉種と考えて良いでしょう。整った姿とジューシーで甘みのある味わいが特徴的で、果樹の女王と呼ばれることもあります。
黄桃はマンゴーの食感で人気に
白桃は見た目も白にほんのりと加わったピンク色が美しいグラデーションを描いており、その美しさは目で見て楽しめる果物の一つとも言えるでしょう。川中島白桃など、もちろん食味も濃厚一級品です。
しかし黄桃の改良が進んだ最近では黄桃は生食用に多く出回るようになり、白桃、黄桃の用途の違いはあまりなくなってきています。何といってもマンゴーのような香りと色とツルリとした食感が特徴の黄金桃などが人気を集めるようになってきました。
いずれにしても桃はデリケートなくだもの、お届には万全の準備がいります。パッケージが改良されたこともあり、完熟していないうちは実も柔らかすぎないため輸送にも適しています。
白桃 黄桃の違いとは まとめ
白桃は、ジューシーで,水分が多くなめらかで柔らかい食感と甘さがあります。黄桃は白桃に比べると果肉がしっかりとした固めの食感で、甘く濃厚な味わいです。黄桃の改良が進んだ最近では黄桃は生食用に多く出回るようになり、白桃、黄桃の用途の違いはあまりなくなってきています。
黄桃はマンゴーのような香りと色とツルリとした滑らかな食感が特徴の黄金桃などが人気を集めるようになってきました。山形でも栽培が多くなっています。
山形県で栽培されている桃の種類
白桃
山形の白桃の収穫時期は、あまとう(8月上旬~)あかつき(8月中旬~)いけだ(8月中旬~)川中島(8月下旬~)だて白桃(9月上旬~)西王母(9月中旬~)幸茜(9月下旬~)夢かおり(10月上旬~)
黄桃
山形の黄桃の収穫時期は、光黄(8月下旬)滝ノ沢ゴールド(8月下旬~)黄金桃(9月上旬~)黄貴妃(9月中旬~)きららのきわみ(9月中旬~)光月(10月上旬~)西尾ゴールド(10月中旬~)いずれも劣らぬ果汁たっぷりの濃厚な食味が楽しめます。
▼川中島白桃 人気の白桃 山形県東根市