お餅を冷凍で保存したいとき
毎年お正月にはたくさんのお餅をいただいたりで、保存方法に困ったりした経験がないでしょうか。年末年始のイベントやお祝い事でいただいたお餅の保存方法は悩みの種にもなります。「もったいないことをしたなあ」と感じたこともあるのではないでしょうか。
お悩み解決のために、それではどのような方法でお餅を保存したらよいか考えてみたいと思います。
まず、
①切り餅や丸餅を2‐3個ずつラップでできるだけ空気が入らないように包みます。
そして、
②そのラップしたものをさらにフリーザバッグに入れますが、後でお餅を利用するときのことを考えて合計6個~10個位に小分けしてフリーザバッグに入れます。
その方が食べる分だけ解凍できるので少な目にすると無駄なく利用できます。
▼冷凍のコツは?
1、ラッピングは空気が入らないようにしっかり包みます。
2、フリーザバッグに入れてまたしっかり空気を抜いて口を締めます。
何故、こんなに密封状態にするかといえば、こうすることでお餅の乾燥を防ぎ、冷凍庫内の臭いの移り香を防ぎます。密封をしっかりするほど良質な保存ができ、賞味期間が長くなります。
「お餅をできるだけ空気に触れさせないように」は最重要なポイントです。
▼冷凍したお餅の解凍方法は「自然解凍」
基本的に冷凍庫から出したまま気にせず焼たり煮たりできますが、きれいに焼く場合は自然解凍して利用して下さい。半解凍でも焼けますがお餅が冷え過ぎていると中まで熱が通りにくくなるので焦げが付きやすくなります。急がないなら自然解凍してください。
冷凍したものをラップのまま電子レンジで温めてから焼くのもいい方法でしょう。
▼賞味の目安は?
もちろん保存期間が長くなればなるほど、風味が落ちていきます。
できれば1か月を目安に食べる方が良いのですが、やはり風味が落ちていきます。気にしないのであれば、冷凍の場合は数か月から1年程度は保存できます。
お餅を冷蔵保存したいとき
お餅を冷蔵保存するときも冷凍保存と同じ考え方を守ってください。
まず、
①切り餅や丸餅を2‐3個ずつラップでできるだけ空気が入らないように包みます。
そして、
②そのラップしたものをさらにフリーザバッグに入れますが、後でお餅を利用するときのことを考えて合計6個~10個位に。
小分けした方が食べる分だけ解凍できるので少ない方が使い勝手がいいと思います。
1、ラップは空気が入らないようにしっかり包みます。
2、フリーザバッグに入れてまたしっかり空気を抜いて口を締めます。
冷蔵の場合はカビをどう防ぐかということが最重要課題です。しっかり密封して空気に触れないようにします。
保存中にカビを見つけたら失敗ですので食べるのは止めてください。
このように冷凍保存する方法と同じ手順を踏むわけですから冷凍保存した方がはるかに安全に利用価値高く保存できます。ですから冷凍保存をお薦めします。
▼賞味の目安は
冷蔵の場合の保存期間は、密閉の度合い、お餅の形状、お餅の品質などによって違います。密閉が良くても7日~10日位が限度となります。
▼お餅はカビが生えやすい食べ物です
カビが生えている部分だけを削ぎ落としてきれいな部分を食べるという方法がありますが、カビは目に見える状態にまでなると目に見えない部分もしっかりと根を張っています。
発がん性もあるということなので、やめた方が良いといわれています。やはりカビが生えたら食べるのは止めにしましょう。
お餅を常温保存したいとき
水餅(みずもち)という方法があります。この方法は昔からの保存方法でお正月の鏡餅などのお供え餅を保存するために考えられた方法です。お供えが終った大きな鏡餅をタライいっぱいに水を入れて餅を沈めます。水から出ているとそこがカビますから水没するようにして時々水を換え保存するのです。やはり手間がかかります。
この水餅(みずもち)の方法を利用してお餅を保存する方法です。
①付いたお餅の粉を水で洗い落し、ボールに水を張って、その中にお餅を沈めておくという方法です。
②毎日水を交換して、できればおもちも洗ってください。
③そして涼しい冷暗所で保存します。
これはあくまでも冬を想定しています。寒いときは水が凍ってしまうようなベランダなどや雨の当たらない屋外はベストな環境と思われます。暖房の届かない冷たい部屋に限られますからそのような条件が見つかったら試してみてください。
また冷蔵庫にスペースがあればですが、フタ付きのプラスチック容器で水餅の方法を利用した水餅の冷蔵庫保存もひとつのやり方かもしれません。
お餅の美味しい保存方法 まとめ
どう考えても「お餅の保存は冷凍がいちばん便利だね」という結論にいたります。冷凍の場合は「乾燥」に注意するために密閉することを心がけてください。さらに小分けしてフリーザバッグで冷凍することで、後で解凍する時に無駄が少なくなります。このへんが基本的な考え方となります。季節感のある美味しいお餅を長く楽しんでください。
機会がありました。思い出したら水餅(みずもち)のことも思い出してみてください。こちらは歴史を感じる生活の知恵と文化といえます。
余談ですが、私が小さいころ鏡餅はどこの家でも水餅にしてその日食べる分を水から出して毎日のように長く食べていました。これは日本のお餅文化の一端だと思います。
よく見るとこの不思議な食べもの「お餅」に関してもっと楽しみ方が発見できるかもしれませんね。