啓翁桜を長く楽しむコツを
秋の訪れが早い山形県では、桜も早い時期から休眠状態に入ります。そのため、早くに桜を目覚めさせることができるのです。このように山形県のしかも、雪の深い中山間部は啓翁桜をお正月に開花させるのには最適の場所と言えます
啓翁桜、サクラの花を楽しむには寒さの中、雪の中で啓翁桜が長時間かけて樹を休める期間、休眠期間が必要なのです。この期間を出来るだけ寒く、しっかり樹が休むことが出来ると自ずと啓翁桜は立派な花をつけてくれのです。
ボリュームのある薄紅色の花びらと凛としたたずまいで、見るものを魅了する啓翁桜はしんしんと雪が降り積もる「雪国山形」から、ひと足早く、春の訪れを告げる桜の便りをお届けします。
啓翁桜を長く鑑賞するための大事なコツをお伝えしておきたいと思います。
啓翁桜は暖かい短く 寒い長く
春に咲くソメイヨシノを思い出して下さい。春の暖かい日が続くと花は咲いている期間が短くなるし、菜種梅雨や桜雨となると冷たい春はサクラの寿命は長く咲きつづけることになります。桜の種類であるサクランボなどでも同様な性質が見うけられます。
多くの場合開花は受粉、交配に繋がって品種固有の子孫を残すために交配しずらい条件下では交配の機会が長くなって、最適な交配条件下では開花期間が短くなるとうい子孫を残すための機能が発揮されているようです。
このように、子孫を残すための花の気温や湿度に対しての対応力は高くなっていて実や種を残すために進化しています。ですから、啓翁桜に関して言えるのは基本としては暖かい所だと花は咲いている期間は短く、涼しいとことでは花は長く楽しむことができるようになっています。
多分、湿度に対しても変化はあるものと思われますが、気温ほどではありません。ですが、一般的に花や果樹の花などは乾燥をきらいますので、あまり乾燥しやすい温風ヒーターの風が直接当たる場所はおススメできません。
啓翁桜 長持ちの5ポイント
啓翁桜はちょっとした気づかいで長く楽しむことが出来ます。花を置く場所や換気などで温度調整してせっかく咲いたサクラの花を出来るだけ長く楽しんでください。
1.玄関先や床の間など、エアコンやヒーターの温風があたらない涼しい場所に飾ると、1ヶ月は花を楽しむことができます。そういう場所の方が桜の色もより濃くきれいになります。
2.玄関先などの飾る場所は出来るだけ、温度の低いところ、乾燥しないとこと。出来るだけ飾る花瓶の水は頻繁に交換してください。
3.気温が高いところでもしっかり艶やかに咲きますが、どうしても開花を楽しむ期間が短くなります。
4.花が咲きながら葉っぱも開いてきますので、葉っぱの緑もこの時期は貴重なので、花が終っても水やりをまめにして、葉っぱが開いてもしばらく葉桜の鑑賞が出来ます。
5.いくら気温が低い方がいいかと云っても0℃以下になり凍結すると花が咲かなくなりますから、東北、北海道などの寒冷地では凍結の注意も必要です。
啓翁桜 花が終り葉桜で楽しむ
このように啓翁桜は花を観賞して、葉っぱの緑も楽しめますので2度楽しむことができます。冬は緑が極端に少ない殺風景な冬に貴重な葉桜のお花見を楽しんではいかがでしょうか。ちなみに、啓翁桜はその産地によって花の咲き方や枝ぶりもさまざま。山形県の場合はボリュームのある啓翁桜が多く育つため、主に束にして飾り付ける方法が好まれるようです。
現在は正月飾りなどのお正月商材として普及しつつある啓翁桜ですが、新たに、3月の卒業式や結婚式といったハレの日を華やかに彩る花としても注目が高まっています。殺風景な冬の景色の中で葉桜もまた貴重な緑を提供してくれるので、もったいないですから葉桜まで楽しんでください。
啓翁桜 長く活かすには まとめ
啓翁桜は、蕾か少し開花した状態でお届け致しますので、開花から満開、そして葉桜まで長い間お楽しみ頂けます。桜の色は、気温が15度から20度以下ですと「ピンク」に、20度以上ですと「白」になります。桜の花の色もお楽しみ下さい。
啓翁桜は、玄関先や床の間など、エアコンやヒーターの温風が当たらない涼しい場所に飾ると、1ヶ月は花を楽しむことができます。玄関先などに飾る場合は、できるだけ温度が低く乾燥しないところに飾って下さい。花瓶の水は、なるべく頻繁に交換して下さい。
気温が高いところに飾る場合は、開花を楽しむ期間が短くなってしまいます。花が咲きながら葉も開いてきますので、葉桜を楽しんでみて下さい。この場合もなるべく水の交換をして下さい。
また、気温が0度以下になりますと蕾や花は凍結する可能性があります。凍結しますと花が咲かなくなってしまいますのでご注意下さい。
▼冬咲く桜 啓翁桜 冬のデパート展示から