昔は囲炉裏に炭火でお餅を
もちろん昔のようにお座敷で囲炉裏や火鉢に炭火を熾して餅網で餅を焼いて食べることが出来ればいちばんいいのですが、今となっては、それは何より贅沢な食べ方になってしまいました。いま現状で考えられる一般的な調理環境で「美味しくお餅を焼く」ことを考えてみましょう。
もちろん、美味しくお餅を焼くには美味しいお餅を選ばないといけませんが、美味しいお餅についてはでわのもちを簡単にご説明させていただきます。
お餅の美味しさの違い
『農家がこっそり作るもち米「デワノモチ」を使ってつくるお餅はたぐいまれな美味しさを発揮してくれます。「でわのもち」でお餅をつくときめの細かい滑らかな「絹ごし」の腰の強いしっとりしたお餅が出来ます』
絹ごしのお餅が出来る「でわのもち」ですが全国的には知名度も低く市場流通もしない「もち米」です。ですから大手メーカーでは「でわのもち」でお餅を製造することができません。このような希少な原料で製造することは効率化できないからです。
それでは、この貴重なお餅を美味しく食べていただくためには美味しい食べ方、焼き方も大事になってきます。さて、今回はお餅の焼き方について知恵を絞ってみましょう。
お餅の焼き方 フライパン偏
いちばんのおすすめとして「お餅にはやっぱり焼き目や焦げ目がないと!」という人にはフライパンを使うのがおすすめです。特にテフロン加工のフライパンだと、餅がフライパンにくっつくことなく、餅全体に均等に火が入るのでムラ焼けすることもないからです。お餅から目を放さないことさえ守れば、目の前でお餅の焼け具合が見えますから何より安心な方法です。
ポイントはフライパンなら、焦げすぎと膨らみすぎも少なく、初心者向きということですね。まずフライパンの種類ですが、フライパンにもいろいろな種類がありますよね。
最近ではすっかり主流になった、テフロン加工などのフライパンは油をひかなくてもくっつきにくいので、お餅を焼くのには扱いやすいと思います。
市販されている切り餅などを使った場合、中火~強火で表と裏を3~5分ずつ加熱。3分程度でやわらかくなって、5分ぐらいすると焦げ目が付きます。
「空焚き状態だとテフロン加工が傷む」ことだけはリスクとして注意がいるようです。
▼きれいにはがせるホイルで安心
フライパンを使うときもテフロン加工でもくっつきが心配な時は、「クックパー フライパン用」「 きれいに はがせる ホイル」 が あれば安心です。強い味方です。これが出てからというもの、お餅を焼くのがほんとに苦にならなくなったという方も多いようです。
「クックパー フライパン用」「 きれいに はがせる ホイル 」が あれば大丈夫でしょう。何よりお餅が くっつかない。お餅が つるん つるん すべるような コーティングが されているから驚きの効果を発揮してくれます。
火加減の調整はお餅の様子を見ながらできるからテフロン加工だし油無しでいつも使っているものだから安心ですね。焦げ目を付けたいならもうちょっと強火で長くしてもいいかもしれません。コンロやフライパンにもよる違いも考えると微調整もあると思いますから、いろいろ試してみてください。
お餅焦げつき、膨らみすぎのストレスから完全解放されるかもしれませんね。
▼チーズ餅レシピ
余談になりますがチーズ好きにはたまらないレシピとして、とろけるチーズのせて焼いて、とろけたらひっくり返してまたチーズのせて焼くのが大好評。両面焼きチーズ餅、チーズとチーズ間の餅はふわふわ。お醤油たらして食べるという方などお手軽感も感じられます。
是非試されてみてはいかがでしょうか。
お餅をオーブントースターで
オーブントースターを利用してお餅を焼くのは、わりとオーソドックスなやり方です。けれどもお餅同士くっついたり、目を離すと膨らみ過ぎて焦げてしまったり・・・などの失敗しやすいのもポイントです。
まずは市販の切り餅を使った場合の失敗しにくい焼き方です。
オーブントースターでいちばん多いお悩みはお餅を焼く時アルミホイルにくっついてしまうのが最大の欠点ですが、最近このくっつきを回避できる優れ物が出来てきました。
特殊なくっつかないコーティングがされているクッキングシートを使う方法や「くっつかないアルミホイル」というのが市販されています。「クックパー フライパン用」「 きれいに はがせる ホイル 」が あれば大丈夫でしょう。お餅が くっつかないです。お餅が つるん つるん すべるような コーティングが されているから驚きの効果を発揮してくれます。
通常の方法にこだわるのであれば、オーブンとアルミホイルを十分に加熱する事です。その後餅を入れるとくっ付きません。そしてアルミホイルにサラダ油を薄く塗っておけばくっつきませんが、お餅に油が付くことは美味しさを損なうことも考えるとあまりお薦めできません。
くっつかないコーティングがされているクッキングシートを使う方法や「くっつかないアルミホイル」を利用することをお薦めします。
お餅の焼き方 レンジ編
お餅の焼き方として1番失敗しないのが電子レンジです。焼くというよりは「お餅のつきたて」のような柔らかくすることが目的ならこの方法がベストです。
この電子レンジを使った場合、焼くというよりもやわらかいお餅にするという感じになるイメージですから焼かないお雑煮にする場合はぴったりです。焼いたお餅にするには別の方法が良いでしょう。ただし、くっつきやすいのでくっつきのないアルミホイルやくっつかないグッズを使いましょう。
焼き目は付きませんが、つきたてモチモチのお餅にしたい人には、ピッタリの方法です。
コツはあまり長い時間レンジでかけないこと。それぞれの器械で加熱の具合も違いますから加熱時間は自分で試しながらちょうどいい時間をお試しいただくことでしょう。長すぎてドロドロでベチャッとした残念なお餅にならないように気をつけましょう。
電子レンジ専用のお餅に使える便利グッズもあるようです。お店で訊いてみるのもいいと思います。
お餅の膨らんでくっついて困る
お餅を焼いた時いたるところからふくらみが出来きてくっついてしまうお悩みもあります。その解決策としては:餅の上になる部分に最初に切れ目を入れておくとその部分が膨らみ他から変にふくらむことはなくなるということもあるようですが、一度お試しください。
しかしお餅が膨らむのを観るのもまた楽しいものです。お正月の風物詩ともいえるのではないでしょうか。
美味しいお餅の簡単な焼き方
何より贅沢なのは、お座敷の囲炉裏や火鉢に餅網を使ってお餅を1個1個自分でじっくり炭火それも備長炭を使い、ほど良く炙ることでしょう。きっと美味しいお焼き餅がいただけることと思います。
また、今では無くなってきた七輪に備長炭を入れて炙って食べてみたらと思います。きっと新たな発見があることでしょう。
しかし、現実的に考えれば、そうはいきません。ひとつのアイディアとして100均のお店にもグッズとして餅を焼く便利なものがあります。けっこう楽しめるかもしれません。
一般的には電子レンジやオーブントースターが身近な調理器具になります。餅焼きでいちばん苦労するのが焼いた時の「くっつき」「焼き過ぎのお焦げ」かと思います。
今は、インターネット上や、100均、雑貨専門店などで探すと以外に便利な餅焼きグッズが見つかります。
もっと餅焼きを深めてプロの専門性を探るには東京、合羽橋に出かけても楽しめる気がします。
今では、一年に一回になったお餅の季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。