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くだもの歳時記

スイカの栄養成分と身体への効果

西瓜 尾花沢すいか 夏スイカ

すいかの摂取のしかたの基本


 スイカを食べる1日の目安量は、200gです。厚生労働省が定める「健康日本21」では、健康増進のために1日200gの果物を取り入れることを推奨しています。

 

なお200gは、S玉のスイカだと1/8切れ、3cm角カットにされたパック詰めのもので約6個分に相当します。そして、果物は活動時間が多くなる朝や昼に食べることをおすすめします。

なぜなら夜はエネルギー消費が少ないため、食べた余分なカロリーは体に脂肪として蓄積されてしまうからです。

 

尾花沢すいか 西瓜 夏スイカ

西瓜を長く保存するには冷凍保存がおススメ


 

西瓜のカリウムのはたらき


スイカに含まれるカリウムは、体内で重要な役割を果たします。主な作用は以下の通りです。スイカの利尿作用は有名ですが、実感のある方も多いと思います。

 

カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を排出する働きがあります。これにより尿の排出が促進され、むくみの改善や血圧の調整に効果があるといわれます。

 

また、高血圧の予防や改善については、カリウムは食塩の主成分であるナトリウムを体外に排出する作用があるため、高血圧の予防や改善に期待が出来ます。

 

尾花沢すいか スイカ 西瓜

西瓜は利尿作用もあり猛暑の夏には身体にいいフルーツ


体内の水分バランスを調整


細胞機能の維持についてもカリウムは細胞内液の浸透圧を一定に保つ働きがあり、神経の伝達や筋肉の収縮にも関与しています。そして、体液バランスの調整に関してカリウムは体液の酸性・アルカリ性のバランスを維持する役割も果たしています。

 

スイカ100gあたりに含まれるカリウム量は約120mgです。これらの作用により、スイカのカリウムは体内の水分バランスを整え、むくみの解消や血圧の調整に貢献します。ただし、腎臓病患者の方は、カリウムの摂取に注意が必要な場合があるため、医師の指示に従うことが重要です。

 

西瓜 尾花沢すいか 夏スイカ

西瓜にはナトリウムが豊富、猛暑の夏には夏バテを防止しに


 

猛暑の夏のスイカは水分補給に


成人の多くは水分補給が十分にできておらず、汗をかきやすい夏場では特に補給を心がけることが重要になります。その点、スイカは90%以上が水分でできているため、暑い日の水分摂取に役立ち、大切な働きをします。

 

ワークアウトの後や長時間汗をかいたときに、少量の塩をまぶしたスイカを食べることを勧めています。糖質と塩の組み合わせは、失われた電解質と糖質の補給に最適といわれる所以です。

スイカは、消化をスムーズに行うために必要な、水分と食物繊維を含んでいます。水分は消化器系の老廃物を流すのに役立ち、食物繊維は便通の改善に効果的です。

 

西瓜 尾花沢すいか 夏スイカ

暑い夏の風物詩として、スイカは欠かせない健康くだもの


 

炎症を抑え肌にも優しい


スイカに含まれるリコピンとビタミンCの組み合わせが、炎症や酸化によるダメージを長期的に抑える働きも期待できます。スイカに含まれる水分やビタミンA、B6、Cは、肌を柔らかく、なめらかに保ってくれます。

 

ビタミンCは肌の弾力や血流を改善するコラーゲンの生成を促し、ビタミンAは肌細胞を修復して乾燥やカサつきを防ぎ、ビタミンB6はニキビの改善に効果があるといわれています。また、リコピンには日焼けから肌を守る効果もあります。ただし、日焼け止めを塗らなくてもいいわけではなく、こまめに日焼け止めを塗ることは大切なようです。

 

すいか 尾花沢すいか 夏スイカ

冷凍したスイカは半解凍してシャーベットでも美味しい


 

すいかに含まれるリコピンの効果


スイカには、リコピンという赤い色素成分や抗酸化物質が豊富に含まれています。リコピンはトマトにも多く含まれていますが、スイカにはトマトの1.5倍ほど含まれているといわれています。

【リコピンの効果】


動脈硬化や高血圧、糖尿病などの生活習慣病の予防に効果があると言われています。肌のシミやしわの予防、美白効果が期待できます。紫外線による肌のダメージを防ぐ効果があります。

コラーゲンの生成を促進して肌のハリや弾力を保つ働きがあります。

 

【リコピンの摂取ポイント】


赤みが多ければ多いほどリコピンの量が多く含まれているので、赤みのあるスイカを選ぶとよいでしょう。

 

空腹時の方が吸収率が高くなるといわれているので、朝起床してからリコピンを摂る、またはリコピンの多い食材を摂ると効率的に摂取できます。

 

リコピンを摂り過ぎると体が冷えたり消化不良になりやすくなったり、皮膚が赤や黄色に発色しやすくなる場合もあるので、適度に摂取するようにしましょう

 

西瓜 尾花沢すいか 夏スイカ

西瓜の皮にもおおくの機能性が含まれています


 

スイカの種や皮も栄養価が高い


すいかの皮は果肉に比べて糖度が低く、食物繊維が豊富。腸での糖の吸収や血糖値の上昇を緩やかにする効果も期待できます。また、L-シトルリンも含まれており、血圧を下げたり、運動パフォーマンスを高める効果もあるといわれます。

 

すいかの種は、マグネシウムが豊富。マグネシウムはエネルギーの生成、神経機能、DNAやタンパク質の合成、血圧の調整に重要な役割を果たすといわれています。

 

また、西瓜の種には、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがある不飽和脂肪酸が含まれています。

 

西瓜 尾花沢すいか 夏スイカ

西瓜は赤い果肉ばかりか皮や種にも機能性が


 

すいか不飽和脂肪酸も含まれる


スイカの種には、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがある不飽和脂肪酸が含まれています。スイカの種に含まれる不飽和脂肪酸の効果は血糖値の抑制にも効果が期待できます。

 

また、がんやうつ病のリスクに効果があるという葉酸が含まれています。また、心臓発作や脳卒中を予防し、血中の悪玉コレステロールのレベルを下げるといわれる、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸も含まれています。

 

スイカを食べるとき、ほとんどの人は赤い果肉を食べて終わっているはずですが、皮や種からも嬉しい効果も期待できるようです。

 

【スイカの種の食べ方】

スイカの種は、フライパンで炒ったりオーブンでローストしたりすると香ばしくなり、より美味しく食べられます。ただし、種は硬いのでよく噛んで食べましょう。

 


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