庄内砂丘でメロンが栽培されるのは何故?
砂丘特有の気象と地形は砂地ならではの「水はけのよさ」がメロン栽培に適しいることが理由です。また「熱しやすく、冷めやすい」という大きな温度格差がメロンの食味を引き上げ濃厚にします。砂の土壌は「肥料が効きやすく、無くなり易い」というメロンの栽培に良くマッチしています。

庄内砂丘でのメロン栽培の歴史は古い
庄内砂丘での本格的なメロン栽培は古く100年近い、昭和6年本格的な普及は昭和6年以降の事で日本育児院七窪分院(現在の七窪思恩園)の院長、五十嵐喜広氏の指導で進められました。昭和6年に七窪メロン研究会を設立その後メロン栽培は普及されていきます。
彼は、昭和2年に渡米した際、カリフォルニアの砂丘で露地メロンを大規模に栽培しているのを目にします。そして、何とか郷里の庄内砂丘でもメロン栽培を実現したいと考え、帰国の際に何種類かのメロンの種子を持ち帰ったといわれます。
露地メロンの生産量で、山形県は全国第3位。メロン全体でも4位となっています。時期的には、砂丘メロンは夏のメロンに集中していますから、真夏のメロン市場を山形県が支えていることになるのです。
焼けるような砂丘でのメロン栽培には多くの厳しいものがありますが、砂丘ならではの地の利とは砂丘特有の気象と地形は砂地ならではの「熱しやすく、冷めやすい」という温度格差がメロンの食味を引き上げ濃厚にします。砂の土壌は「肥料が効きやすく、無くなり易い」というメロンの栽培に良くマッチしています。
また、水はけの良い砂丘地はデリケートなメロン栽培には好都合です。水分が多いと、メロンが吸収して糖度が下がってしまうからです。
庄内砂丘メロンの美味しさの特徴は、果肉の緻密さ滑らかさが舌触りと濃厚な味印象として残ることです。そこに砂丘メロンの魅力を感じるファンが多いようです。
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