枝豆と大豆は同じもの
だだちゃ豆と枝豆は、日本国内で広く生産されている大豆の種類であり、日本料理やおつまみとして人気のある野菜です。特にだだちゃ豆は在来野菜として、美味しいプレミアムな枝豆として評価が高まっています。
日本では、北海道から九州まで様々な地域で枝豆の生産が行われています。 主な生産地としては北海道、東北地方、北陸地方、関東地方、北信越地方、中国地方、四国地方、九州地方などこれらの地域の気候や土壌条件が枝豆の生育に適しており、品質の高い枝豆が栽培されています。
枝豆と大豆は同じ作物を指しますが、枝豆は、夏に収穫される若い実であり、そのまま茹でて食べることが一般的です。豆の皮を剥くと、明るい緑色の実が現れます。ビタミン、ミネラルなどが含まれており、栄養価も高くされています。
若い青い実を食べる枝豆
また、枝豆と大豆は同じ作物ですが、枝豆は豆を乾燥しきれない柔らか若い状態を枝豆といいます。方や大豆は乾燥をさせて保存性を良くして穀物と呼ばれるものを指します。
大豆は日本国内で広く栽培され、多くの畑や農家で生産されています。や調味料として利用されるほか、納豆や豆腐、豆乳などの日本料理の基本的な食材としても重要な存在です。
大豆はタンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富であり、健康に良い影響を考慮されています。また、大豆には植物性タンパク質が多く含まれており、肉や大豆にはイソフラボンという植物性エストロゲンが含まれています。
女性ホルモンに似た作用を持つため、女性の更年期の症状の緩和や骨粗鬆症の予防効果もありますとされています。
大豆の国内生産約20万トン
日本は、世界でも有数の枝豆の生産国です。年間の日本全体の枝豆の生産量は、年によって異なりますが、およそ20万〜30万トン程度と推定されています。まで広く栽培され、主に夏に収穫されます。
山形県は、日本でも枝豆の生産が盛んな地域の一つです。山形県は、豊かな自然環境や適切な気候・土壌条件が整っており、枝豆の栽培に適した地域として知られています。
山形県の枝豆の生産量は年々変動がありますが、県内の農家や畑で生産される枝豆は、地元の食材として人気があります。
大豆国内産は24%輸入が76%
大豆の国内需要は95万トンあるのですが国産が24%にすぎません。輸入に依存している状態が続いています。日本の大豆生産量は平均すると年間20万トンほどです。昭和44年以降、転作作物として位置づけられてから、田作による作付面積が増加しました。
生産量が最も多い都道府県は北海道で、これに宮城県、佐賀県が続きます。国産大豆は品質が評価され、ほぼ全量が食用となっており、豆腐・油揚げ、納豆、煮豆などに加工されます。
食用大豆の約2割のシェアにとどまっている国産大豆ですが、消費者の安全・安心を求める声などにより、その割合は伸びる傾向にあります。日本食の海外での評価やそれに関わるお豆腐の健康志向も貢献して大豆の利用が見直されてきました。
タンパク質 大豆の栄養は豊富
日本人は昔から米・魚・大豆といったものを食べ続けてきており、味噌、豆腐、納豆などの加工を加えることで、大豆を食生活に上手く取り入れてきました。日本食の元になる食生活がそこにはありました。
このことも、日本が長寿国とされている理由につながります。大豆のおおよそ30%は「タンパク質」です。
タンパク質は、必須アミノ酸がたくさん含まれている良質な成分です。大豆のタンパク質には血中コレステロールを低下させる作用・肥満改善効果といった生理的な機能もそなわっているとされています。
大豆ミートなど代替肉の開発
そのほかにも大豆は、炭水化物・脂質・食物繊維・カルシウム・カリウム・マグネシウム・亜鉛・鉄・ビタミンE・ビタミンB1・葉酸・といったさまざまな栄養素が含まれていると言われています。
こういったことから、大豆は自然から生まれた「バランス栄養食」であるとも言われています。ここに大豆の食品としての再評価が窺われます。
そして、近年では、大豆ミートなどの代替肉が注目されています。豆や小麦たんぱくなどの植物性原料から作る、肉のような食べ物です。二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガス削減、人々の多様性への対応にも役立ち、世界中が注目しています。
大豆の健康効果は多彩に
大豆には人間の健康や生命を維持するのに大切な成分が豊富に含まれていることは何となくでもご存じの方も多いことと思いますが、まったく栄養豊富で大豆ならではの健康に関わるたくさんの成分があります。
特に、味噌、豆腐、納豆などの伝統的な食材をしっかり食べたいものです。そしていろんな加工食品としての豆乳は積極的に摂取することで大きな効果が期待できます。
大豆由来 イソフラボン
女性はもちろん、男性にも大豆はおすすめです。男性の前立腺では、治療が不要なほどの微小ながんが少しずつ年齢とともに増加すると言われています。前立腺ガンというものは、男性ホルモンの働きが影響することで発症するがんだと言われています。
女性ホルモンに似た作用を持っているイソフラボンを定期的に摂取することで、男性ホルモンの過剰な働きを抑えてくれ、前立腺がんを発症しにくくなると言われています。そして、万が一発症してしまっても、進行を抑制することができるとされているのです。
▼だだちゃ豆の植付け作業風景