りんごの変色のメカニズムは
りんごのカット面が茶色くなる原因はリンゴポリフェノールの主成分であるプロシアニジンやその他のポリフェノールが酸化されるためです。結果的にプロシアニジンの酸化によって他の果実成分が酸化されるのを守っているのです。
つまり、カット面が茶色くなった(酸化した)時点で、プロシアニジンはその抗酸化力の一部を使ってしまったことになります。そのため、プロシアニジンが体内に入ってから抗酸化力を発揮するためには、食べる時点での酸化はできるだけ、していないほうが良いということになるのです。
体の中では、プロシアニジンが酸化されることにより、体内のたんぱく質や脂質などの重要物質が酸化されるのを防ぐ作用が期待できます。
プロシアニジンの抗酸化力を
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1、プロシアニジンは熱に弱いため、できるだけ生のまま食べる。
- 2,体内で持続力がないため、一日の中で何回かに分けて食べる。
- 3,出来るだけ生で、できるだけ皮ごと習慣的に食べる。
- 4,カットしたりんごは空気に触れて茶色くなる(酸化)前に食べる(または酸化しないように手早く薄い塩水やレモン水等で処理する)
▼りんごの変色防止について
りんご変色させずに食べる
リンゴポリフェノールのほとんどは果肉ではなく、皮や皮の近くに含まれているというのは本当ですか?という質問が時々あります。大丈夫です。 リンゴポリフェノールの主成分である「プロシアニジン」は果皮だけでなく果肉にも豊富に含まれています。
皮つきでも皮無しでも摂取できます。(りんごに含まれるポリフェノールの一種「アントシアニン」等は果肉に少ない)
りんごを切ると変色してしまうのは、りんごが空気に触れることでポリフェノール酸化酵素が作用して、酸素とタンニンと結びつけて化学反応を起こしてしまうからです。
つまり、切ったリンゴが茶色になるのは、リンゴに含まれるポリフェノールの一種であるエピカテキンやクロロゲン酸が酸化酵素によって空気と反応して酸化し、褐色に変色するといわれています。
りんごの変色は大事なポリフェノールを失うことになるので、手早く薄い塩水やレモン水等で処理するようにしてください。
りんごのダイエットサポート
りんごに含まれるどんな成分が、どんな働きをするのでしょうか見てみましょう。りんごポリフェノール(プロシアニジン)には、抗酸化作用があります。また、腸管における体内への脂肪吸収を阻害することが報告されています。
ペクチン(水溶性食物繊維)の含有量は水に溶けるとゼリー状にかたまるため、便秘のときは、水分のなくなった便をやわらかくして排便をうながし、下痢のときは、ゼリー状の膜になって腸壁を守ります。
セルロース(不溶性食物繊維)は、便の量を増やして腸の働きを促し、体に不要な物質を体内に溜め込まないで出すことができます。
ペクチンとセルロースを同時に摂取することで、更なる実感が期待できます。
お腹の脂肪やお通じに
1脂肪が気になる
りんごポリフェノール(プロシアニジン):脂肪細胞に関係する酵素の発現を促進 内臓脂肪の蓄積を抑制
2,お通じのために
- ペクチン(水溶性食物繊維)
- 不純物や有害物質をからめとり、排出を助ける
- 腸の動きを活発にする
- 腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える
- セルロース(不溶性食物繊維)
- 便の量を増やす
- ペクチンとの相性がよく相乗効果が期待できる
りんご1個は140 kcal
低カロリーなのに栄養も摂取できて、さらにおなかも満腹感も感じられます。
りんごは低カロリーでダイエットに有用な成分が多く含まれています。 りんご1個が約250gとして、エネルギーはわずか約140キロカロリー。
おやつでドーナツやアイスクリームを食べる代わりに、りんごを半分(約70キロカロリー)食べることをおすすめします。
低カロリーなのにお腹が満たされ、さらにビタミンCや食物繊維などの栄養も摂取できる嬉しいオマケも期待できる優れものですね。
▼レンジで簡単レシピりんごコンポートゼリー