全国的なさくらんぼシーズン
全国的に見るとサクランボの旬は、梅雨の時期の5月後半から8月にかけてです。通常栽培だと早い順に、山梨県、長野県、山形県、秋田県、青森県、北海道の順に収穫が始まります。山梨県の5月下旬から8月の北海道までシーズンは続きます。
さくらんぼの主な産地は山形県で、国内でのさくらんぼの生産量の75%ほどが、山形県で収穫されています。 残りの25%のシェアを北海道、山梨県、青森県、秋田県、長野県などでさくらんぼの生産が行われています。
山形さくらんぼシーズンは
山形のさくらんぼの旬は6月上旬~7月中旬になります。佐藤錦の旬となると少し範囲が狭くなり6月中旬から7月上旬までになります。 いずれにしても通常栽培されるサクランボの季節はごく短いといえます。
この期間はさくらんぼ狩りも盛んになり、毎年全国から約70万人が訪れる一大イベントに育ちました。山形県の場合はさくらんぼがもたらす地元への経済効果は絶大であり地元の観光産業へのかかわりも大きいものなっています。
春の大型連休 さくらんぼ狩り
近年、加温温室の栽培が始まり、ハウス栽培されているものは、山形さくらんぼでは4月下旬から始まり通常の旬の時期よりも早く出荷されます。 5月の母の日のギフトに需要期があるので、5月の大型連休の頃も出荷は多くなります。
通常栽培の山形さくらんぼは春の大型連休にはまだ収穫できません。そこで温室栽培のさくらんぼ狩りが連休の頃にオープンします。もちろん料金はやや高めになります。
6月中旬さくらんぼ収穫ピーク
一般的には、加温ハウスでの栽培は5月頃から出荷が始まり、メインである露地栽培(雨よけテント含む)の出荷は6月中下旬にピークを迎えます。品種やハウス栽培の組合せにより山形県内では5月から7月中旬ごろまでさくらんぼを楽しむことができます。
6月中旬からの佐藤錦のシーズンに合わせたさくらんぼ狩りはメインシーズンのイベントとして県内各地のさくらんぼ園で開催されています。各地の観光協会などが窓口になっていますのでお問い合わせください。
特殊な栽培のさくらんぼも
そのほかの特別な栽培体系ものとしては、お正月に収穫するさくらんぼの加温ハウスで栽培され1月の初市に出荷されるものがあります。また一番遅いさくらんぼとしてさくらんぼを長期貯蔵し8月のお盆頃に出荷する取り組みも一部で行われています。
いずれにしてもサクランボは自然に大きく影響される果物です。地球温暖化の流れの中で雪の降り方や雨や霜の被害も多くなってきています。その年の気象条件により収穫期間ばかりか品質にまで関わっていることがあるので最新の情報を入手して対処してください。
佐藤錦中心の品種とシーズン
山形では新旧合わせて十数品種のさくらんぼが栽培されていますが、中でも人気があるのが「佐藤錦」。国産の最高級品としての呼び声も高い佐藤錦は、その名を耳にしたことがある人も多い実力派の主力品種です。
6月中旬から下旬にピークです。山形県の場合佐藤錦の栽培が全体の75%以上を占める主力品種です。その後に、最近人気の紅秀峰が7月上旬に出回ります。今話題の大粒品種「紅王」の生産はまだ僅かで参考程度にすぎません。
さくらんぼ早生 晩生のシーズン
山形県では6月上旬には「紅さやか」という早生品種が一番早く収穫されます。同じころに高砂も出回りますが、収穫量は少ないので佐藤錦が出回るまでで、短い期間で終わります。
そのあと6月中旬は圧倒的に山形産の75%を占める代表的品種、佐藤錦のシーズン。佐藤錦の終わる6月下旬ころから紅秀峰が出始めます。シェアは20%品種改良した晩生種の中心になる品種です。食味や保存性で佐藤錦に匹敵すると人気の品種に育ってきました。7月の山形さくらんぼは紅秀峰といわれるまでになりました。
さくらんぼ品種によるシーズン
山形さくらんぼの場合は6月上旬の紅さやかに始まり、主力の佐藤錦が6月下旬まで、7月は紅秀峰と紅きらり、紅てまりなどの晩生種が彩ります。
さくらんぼの旬の時期は6上旬~7月中旬頃まで、主力品種佐藤錦は6月下旬から7月上旬まで。そしてその全後に新品種といわれる未知の可能性ある品種「紅王」などが続きます。
▼さくらんぼ収穫直前の果樹園