稲の茎の数が確保できると今度は根の働きを活発化させる
5月の田植えから稲はどんどん茎の数を増やしていきます。6月下旬になると目標とする茎の数に株分かれして充分茎の数が揃いますこの頃になると、雑草の心配もなくいなり、稲はあまり水を必要としない時期に入って、むしろ土の中の根はどんどん増えていきます。また、このころは気温も高くなって土の中の有機物の分解もさかんになり、根に害となるガスの発生も多くなるのです。
稲の茎の数が充分確保されると今度は稲の根を地中深く、しかも数多く根をのばすように今までたっぷり灌水していた田んぼから一斉に水を抜きます。そうすることで稲の根は地中に入り込みこれからお米をつくるために必要な微量要素を吸収するために根が活発化していくように土を乾かしていきます。
そのため、田んぼの水をぬいて土を乾かし、ガスをぬいて新鮮な空気をいれて、根の伸びを促してやります。この時期に田んぼの水をぬいて乾かすことを中干し(なかぼし)といいます。大事な根っこを健全にしっかり育てることを目的にする作業ですが田んぼの土を固めて稲刈りの作業性を高めることも視野に入れています。
根がしっかり育たないと美味しいお米は作れませんから、これまでは茎を中心に生育を観ていましたが、こんどは根の成長をしっかり観察して見守っていくのです。
田んぼに溝を掘って田んぼの土を締める
この頃はすでに梅雨期にはいりかすから、梅雨時のために雨が多いので田んぼに溝を掘る作溝(さっこう)をすることで中干しは効率的にしやすくなります。
稲の株の間に溝をつける作業(作溝)は、土の中から肥料分や水分を吸収して稲の生長を助ける根が土の中でのびのび働けるようにするためのものです。土の中の空気や温度を調節したり、有機物の分解で出てくるガスをぬくためには、きめこまやかな水管理が必要ですが、この水管理をしやすくするのが溝づくりです。
この溝は、稲が穂を付けて稲刈りが近づいてくる9月下旬には効果を発揮して水捌けが良くなり稲刈りのために土が固く締まって稲刈り作業を援けることになるのです。
6月中旬から下旬にかけて、作溝機を使って、稲の列2~3メートルおきに15センチメートルくらいの深さの溝を掘ります。
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