田植えされた苗を水管理で大きく、太く、多くする
田植えから1カ月はただひたすら植えられた苗を大きく、茎の数を多くすることに心がけます。田んぼの水の量(深さ)を調節して苗を守り茎を増やし、茎を太らせます。具体的には風の強い日や寒い日は水を深く入れ、茎が不足な時は水を浅くします。
この水管理をこまめに続けることで苗は見違えるように大きく、多く成長し稲と呼ばれる大人の姿に変わっていくのです。水稲といわれるように、稲作りは水のマジックでもあるのです。厳しいお天気のときに水で守り消耗を防ぎます。
今年のような春先が温暖な天気に恵まれた年は、6月15日頃には収穫時に必要な茎の数が(有効茎25本から30本)確保できます。(今年はこの傾向が強く感じられます)しかし、茎の数が増える勢いはここでとどまらずに増え続けて40本くらいまで増えていきますが、穂が出る頃までに今度は減っていくのです。
この水管理の根本は田んぼが平らになっているかということに繋がります。田んぼが平らになっていないこと、水漏れしないようにしっかりと畦(あぜ)が管理されているかいうことになります。一年のお米作りの反省を繰り返す中で必ず出てくる課題は「田んぼが平らになっているか」。それほど手間暇のかかる大事な問題なのです。
田んぼを平らに作ることは、「お米作りの基本」であり永遠の課題なのかもしれません。これで良しという事がないからです。
後半は大きくなると陽の当らない所ができなように気を付ける
順調に育った苗は茎が太り、大きく、多くなって勢いが止まらい様になりやすくなります。以上に葉が大きく無駄な葉が多くなるとどうしても、陽のあたらなところが出来、風通しも悪くなるので、水の管理で茎の数を制限したりします。
それは茎が増え、草丈(茎の背丈)が伸びていくとだんだん空間が狭まって環境が悪くなるからです。茎が混み合うと、葉っぱに日が当らなくなり、その日の当たりの悪いところから茎が枯れるからです。これは、はえぬき、コシヒカリ、つや姫、ひとめぼれなどの品種に限らずいえることです。
ですから茎の数は多ければ多いほど収穫量が多くなるかというと、そうはならずに、茎が混み合わないすっきりした稲が最終的には収穫量が多くなったりします。大事なところは、お米づくりは太陽のエネルギーを稲全体でどのように最大化させるかが、ポイントになるのです。
田植えから1カ月の田んぼ はえぬき つや姫 北限のコシヒカリ
日本穀物検定協会による平成27年産米食味ランキングでは、山形県産の「つや姫」「ひとめぼれ」「はえぬき」の3銘柄すべてが、最上級の「特A」の評価を得ました。 このランキングは、全国の産地品種を対象に「外観」「香り」「味」「粘り」「硬さ」などを総合評価したものです。 やまがたの米はどの品種も基準米より特に良好で、生産者の技術力も含め、あらためて山形県が良食味米の産地であることが証明されました。
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