こうとく香りも味も皮ごと
皆さんはリンゴを食べるとき、皮をむきますか? 皮ごと食べますか? 何故おすすめなのかというと、皮ごと食べると美味しく皮が薄くて食べやすいリンゴその上、蜜入りの素晴らしく特に香りが強い品種こうとくです。
今日は、皆さまに健康とリンゴの有効成分が一番多く含まれている皮ごと食べていただきたい一味違うリンゴ「こうとく」のご紹介をさせてください。
実は「こうとく」の果実の大きさ200g前後と小さくて着色ムラの多いりんご。育ちの悪い見た目の良くない、普通の小玉のリンゴに見えます。ところがこのりんご最大の特徴は、美味しさのシンボルをあらわ蜜入りが圧倒するリンゴです。その蜜入りも、果肉全体に広がり、「ありえないほどの大量の蜜入り」(もちろん例外はありますが・・・)
この「こうとく」ですが新品種かといえば、じつは30年ほど前にできた品種で外見が小玉で、特徴がないなど見た目の悪さが生産者にアピールできないことなどで、市場から見放されていた品種でした。
ところが、外見とはうらはらに、蜜入りが多く、食味がずば抜けて美味いことから産地でようやく認められて、「まぼろしのリンゴ」として産直市場などで地元の人気者になっています。
▼こうとくの蜜入りを現場から
こうとくリンゴポリフェノール
りんごの大切な身体に良いとされる成分リンゴポリフェノールを皮ごと食べるために、どのような方法があるのか考えてみました。「こうとく」りんごを皮ごと食べるために簡単な手順をお伝えします。皮ごとまるかじりは、健康的でいちばんですが、それはどうもという方のためにも・・・。
リンゴポリフェノールには強い抗酸化作用があり、体内の活性酸素を除去して血流を改善したり、美白効果などの効能もあると言われています。
りんごを切ると切り口から茶色く変色していきますが、あれはりんごポリフェノールが空気中の酸素と結合することによって起こる現象といわれます。
そしてこのリンゴポリフェノール、実は果肉部分よりも皮に多く含まれています。りんごの栄養をまるごと頂くなら、皮ごと切って食べたり、食感が気になる方は焼リンゴにして召し上がるのもおススメです。加熱することでリンゴポリフェノールが増加することも知られていますから。
一般的に、1日のうちで朝くだものを摂ることには多くのメリットがあるといわれています。しかし、くだものの中でもりんごは栄養成分においてもくだものの中でもとても図抜けた栄養バランスを誇ります。
1、一度冷蔵庫で冷やした「こうとく」をかるく水で洗います。
表面の白っぽいものや、ベトベトしたものはりんご自体が鮮度を守るためのブルームなどです。強くゴシゴシする必要はありません。
2、皮の付いたまま1/4か1/8に切り芯を取り除きます。
りんごカッターで8等分でもOKです。(りんごカッターでは芯も抜くことができます)
3、皮ごとスライスして食べます。
(2-3ミリ程度)2-3枚いっしょに食べると今までにない美味しい味に驚くはず
皮付こうとくカットで美味しく
じつはりんごはカットの仕方しだいで 「こうとく」は皮つきで薄くカットして食べると、今までと違った美味しさを実感できます。まず最初に切った後の「こうとく」りんごの香りを楽しんでください。
そして、2-3枚いっしょに口に含んでじっくり食感をお楽しみください。口いっぱいに広がる「こうとく」の濃厚な香りと、爽やかな甘さを発見できるはずです。そして、きっと今までにない美味しさに驚きを感じるはずです。
そのためにお薦めするのにリンゴの8等分カッターもあります。8等分すると同時に芯もきれいに抜けますから重宝です。いちょう切りする面倒なことが、楽しみに変わりますからとても簡単にそして楽しく使えます。
こうとく皮自体に濃厚な味
「こうとく」は表皮自体もおいしく薄いため、この食べ方をお勧めしますがもちろん、皮をむいて食べても美味しいりんごです。「こうとくの」本当の皮と実の味の特徴が出て、ほんとにおいしいです。
そして、気になるだろう表皮ですが、表面のべたつきのある物質は、じつは、きゅうりや葡萄のブルームと同じ、リノール酸、やオレイン酸が分泌したものでリンゴ自体の新鮮さを保つために自ら分泌したろう物質ということです。
これは、すごく誤解している人が多いので、農薬でないこと、光沢を出す為の人為的なワックス処理ではないことを多くの人から知っていただきたいものです。サンふじ、シナノゴールドなどほかのリンゴもこの方法で一度試されてもいいと思います