生石 大松家 板そばの由来
大松家の「家伝の板そば」は先代の出身地に縁の深い温海町関川地区で古来より農家につくり伝えられていた「乱切り手打ち蕎麦」を源流として生まれました。
創業は、百五十年の老舗和菓子屋「本家大松家」の主人でもあった先代の蕎麦好きが昂じて五十年前に鶴岡市水沢に開店。爾来、研鑽を重ね、遂に銀座大松家として東京、銀座に出店するまでに至り、山形の「板そば」を全国に発信する先駆けとなりました。
生石(おいし) 大松家、当主漆山氏は長年の修行と銀座大松家を経て、本来の願いでもあった自然豊かな生まれ故郷へ帰り創業することを長年の希望としておりました。
鳥海山、月山に囲まれ自然豊かな山形県庄内の地でも、本来のそば文化に立ち返ることの出来る最も良い環境を探しまわり、ようやく縁あって、酒田市の山里の生石地区に築数百年の農家に移り住み営業を始めたのは平成四年のことになります。ここに 生石(おいし)大松家が創業。
▼生石大松家の春
生石の農家が蕎麦を生産
大松家が山里の生石地区に築数百年の農家に移り住み営業を始めたのは平成四年のことそして、この生石地区を愛し、この地の農家の人たちからそばや野菜の生産をしてもらうことから始まり、「地産地消」というテーマを原点に、そばの文化を多くの人に伝えたいと一層の精進を重ねております。
地元で里山に蕎麦を栽培するのは農家の人たち、蕎麦生産にい力が入ります。地域生産、地域消費の原則を山々に囲まれた雪深い里山の人たちは守りながら暮らしています。人間味豊かな人の成せる業と、だれしもが故郷のように懐かしむ暖かい古民家でいただく生石大松家の挽きぐるみの「家伝の板そば」はまた格別の趣があります。
▼生石大松家 五月人形を飾る
山形の蕎麦は挽ぐるみの太目に
山形県酒田市の山里、生石地区で昔から栽培される玄そばを使用した地元名物の「板そば」はかつては「振る舞いそば」とも呼ばれ、事あるごとにお客をもてなして来た。そして代々今日に伝わる。浅い箱型の木の器は杉で作られている。その器に敷き詰められた風味豊かな玄そば挽きぐるみの田舎そばを土地の人は「板そば」といって親しんでいる。
ここ生石大松家の「家伝の板そば」は先代が苦労してこの「板そば」に磨きをかけて完成させたと訊き及ぶ。木の器に敷き詰められた風味豊かな挽きぐるみ田舎そばに合わせるつゆはあえて薄味というのも、挽きぐるみ、打ち立てのそば本来の香りと味を楽しんで貰うためのこだわり。
山形蕎麦は素朴にいただく
自然に授かった恵は、出来るだけあるがまま、単純素朴にいただくのが一番美味しいと主人の漆山正美氏は言い切ります。味の農園では、田舎に伝わるこのそばを、田舎の香りとともにお届けしたいとかねてから願っていました。
このたび生石 大松家の当主、漆山さんのご好意で願いが叶い共同企画が実現できました。数量限定ではありますが、ご紹介できる事になりました。この年輪を感じる田舎そば生石 大松家「家伝の板そば」を自信を持って皆様におすすめしています。
庶民の味 冷たい肉そば
山形そばの特徴的なお品に「冷たい肉そば」があります。まろやかなコクのある鶏だしの冷たいスープ。冷かけの蕎麦です。これが夏の人気メニューと思いきや、スープのコクとさわやかな蕎麦の絡みあった触感が新鮮ということが口コミで人気になり、冬でも定番の目ニューになっています。
もともと村山地方のオリジナルでしたが、近年人気が高まり山形蕎麦の特徴ある地方メニューとして取り上げられことも多く。他県からの蕎麦好きのファンの皆様から熱い人気が高まっています。もともと限られた地域の地元メニューだったのが今では、山形蕎麦の定番になろうとしています。県外から来た人には是非味わってもらいたい新しい感覚のお蕎麦です。