土佐文旦のふるさと高知県宿毛
文旦は、温暖な気候を好むため、主に西日本で栽培されています。なかでも高知県が全国生産量の90％を占めています。土佐文旦と呼ばれる所以です。
高知県は年間の降水量が全国第1位で、文旦の成長にかかせない雨が多く、土佐文旦の栽培にとても適している地域です。それは、グレープフルーツのように大玉の柑橘の土佐文旦は肥大するのに恵みの雨と海からの潮風が欠かせません。
大串さんが営む「ハッピーフルーツ園」は高知県宿毛市（すくも）にあり、高知県の西方に位置しています。海を渡れば九州に近く、愛媛県に隣接しています。
大串さんの文旦畑は、山の南向きの緩い斜面に広がっています。傾斜地に畑を作ることによって水はけがよくなり、また海からの潮風を浴びて、ミネラルなどの栄養分をたっぷり含んだ土壌になるため、濃厚な味の爽やかな文旦ができるのです。
文旦の収穫は12月から熟成保存して1-2月頃から旬に
熟練の栽培で濃厚で爽やかな味
冬も霜の降らない海に近い温暖な雨が多い気候、が土佐文旦の栽培には適しています。海に近い暖かい潮風が微妙に美味しい文旦の生育には関わっているといわれます。また、文旦栽培には高い技術が必要とされ、大玉で高食味の果実を安定して収穫するには熟練した特有の高い栽培技術が求められます。
大串さんのこの道40年という経験が大きくかかわっています。この栽培方法の土佐文旦の特徴は大玉で、肌が透き通るように綺麗なことと、食味が濃厚なのにさわやかな風味が魅力で固定客を魅了し離しません。
大串さんの土佐文旦は高い技術に支えられ、農薬を出来るだけ使わない循環型の環境に優しい農業をめざしています。大串さん曰く「マイナスイオン栽培」という栽培方法です。
大串さんの文旦は肌も艶々で栽培技術の高さが感じられる
農薬を抑えた循環型農業に
大串さんの土佐文旦は、食味は濃厚なのに爽やかな甘さ、大玉で表皮は透き通るように綺麗なことも特徴です。これがイオン水の効果なのかと感じました。もちろん、毎年大玉で高食味の果実を安定して収穫するには高い熟練の栽培技術が必要とされます。
大串さんは、「安全性、健康、おいしさ」にこだわり、有機肥料を取り入れた、土佐文旦本来のおいしさが味わえる「マイナスイオン栽培」を行っています。 マイナスイオン栽培は、土に炭（炭素）を播き、土壌菌を活発化し有機肥料をつかって栽培します。樹上からマイナスイオン水を何度も散布することによって、病気に強い樹木そのものの活力と生命力を養います。
そのため、防除（消毒）の回数を減らすことができるので、安全性が高く、また果肉も濃厚で甘く果肉の引き締まった、食べ応えのある文旦に育ちます。この栽培の特徴であるきれいな文旦の皮も魅力の一つです。
そのきれいな文旦の皮を使ったママレード、文旦ピールは最適です。文旦の皮は全体の半分の量がありますからマイナスイオン水の栽培は実を美味しくいただいて、また皮も美味しく利用できます。
マイナスイオン水電子水を散布して安全性と美味しさに磨きが
マイナスイオン、電子水とは
多くの作物が、プラスイオンやマイナスイオンのバランスを変えることによりその生長に多大な影響与えることがわかってきました。
このマイナスイオンと植物との研究はカリフォルニア大学において基礎研究から生まれたテクノロジーで、日本でも、電子農法と呼ばれる農法が実践されています。
これは、農地の土壌の下に炭を埋め込 み、大気のマイナスオンのバランスも変え、電子水と呼ばれる抗酸化力の高い水を使って作物である植物の成長を促す方法といわれています。
この方法で条件が整った場合には、農作物の高品質化と収量の増加も確認されています。マイナスイオンの水を活用した安全で美味しい大串さんの文旦は市場でも高い評価を受けています。
美味しい文の選び方は艶々の肌にズッシリ重いものを選ぶ
文旦 ザボン ボンタン違いは
文旦は「ザボン」や「ボンタン」とも呼ばれる大きめの柑橘です。 重さは約400ｇ前後で黄色い果皮は厚く、果肉は淡黄色です。しっかりとした果肉と爽やかな甘みが特徴の高知県の「土佐文旦」が有名です。
収穫時期は10～12月ですが、酸味を減らすため一定期間貯蔵され、店頭に並ぶのは旬の2～4月頃になります。南国土佐の恵みの太陽をたっぷり浴びて育ち、甘さと酸味のバランスが絶妙で、上品な味わいが人気です。
濃厚な味とそのやさしい爽やかな食感が食べ飽きしない土佐文旦特有の美味しさといえます。文旦、ザボン、ボンタンは同じものを指しています。同じ文旦も地域によって呼び名は違うようですね。
艶々した表皮と鮮やかな黄色が美味しさを表す
土佐文旦の外皮の利用方法は
かんきつ類の皮の事をピールと呼んでいますが、文旦、柑橘などの砂糖漬のことも同様にピールと呼んでいることも多いようです。
さっぱりとした爽やかな甘さと文旦独特のほろ苦さがクセになる、大人気の果物です。むいた後の文旦の皮は、ジャムにしたり文旦ピールで砂糖漬を作ったり、お風呂に浮かべたり！意外と余す事なく使える果物です。
大串さんのマイナスイオン栽培の文旦は皮が艶々した黄色が鮮やかな滑らかな外皮は食べて美味しいく、実も美味しい2倍美味しい文旦です。
▼土佐文旦の美味しい外皮を再利用
▼簡単マーマレードのレシピ
土佐文旦を食べた後に残る大量の皮を剥いて、その外皮の部分（黄色い皮）を使って、美味しいマーマレードを作ってみましょう！
材料
文旦の皮：3個分約400g
砂糖：320g（皮の重量約80％が目安です）
食塩：50-60g（1ℓ当たり）
1、皮の裏側の白綿の部分は少し苦味がありますのでしっかり取り除いてください。苦味が好きな場合は多めに残し、苦味の加減はお好みで白綿の残り具合で決めます。
2、白綿を取り除いた皮を細かく刻みます。アク抜きをする為に数パーセントの食塩水１ℓに１～２時間つけ水を切り、その後更に真水で一晩さらします。
3、翌日、完全にアク抜きをする為にもう一度お湯で煮込んでください。その後お湯を換えて更に皮が柔らかくなるまで煮込みます。
4、皮の重さの約8割の砂糖を加えて、弱火で焦げ付かないよう根気強く混ぜ続けてください。
5、焦がさない程度の弱火で水気がなくなったら出来上がりです。冷まして瓶詰にして冷蔵庫で保管してください。瓶と蓋は予め煮沸して下さい。
高知県宿毛市大串さんの土佐文旦ハッピーフルーツ園
▼文旦の皮でつくる簡単マーマレードレシピ
