ラフランス、洋梨の日本一の産地である山形県では山形県青果物等標準出荷規格を定め品質向上に努めています。
ラフランスのサイズについても同様に山形県の基準に従って取引がされています。生産の出荷基準があり、流通についても集荷についてサイズ、品質についても詳細な規格に基づいて取引されています。
「第1 ,この要綱は、青果物等の取引の公正と商品価値の向上を図るため、青果物等の 出荷規格を統一し、これを普及することにより、県産青果物の声価を高め、農業 経営の安定向上に資することを目的とする。」としています。
▼ラフランスの収穫は10月中旬ころ 天童市
ラフランス大きさは7段階
ラフランスのサイズは標準出荷規格で7つに分けられています。Mから6Lまでの7つの区切りがあります。量販店向けにパック入りの2個から4個入りになるのはMから2Lまでのラフランスが主に使われ、ギフト用には通常3L以上が見た目も良く化粧箱に入れられるとギフトには最適で目を引きます。
4L以上の大玉ラフランスは完熟に時間がかかりますが、ずっしりした重さのある充実した完熟果実であれば、果汁たっぷりの果肉の迫力も感じることが出来ます。一般的にはL-2L位が濃厚な味で美味しいといわれますが、ラフランスはサイズが大きくても生育段階で順調に育ったものは4L-5Lであっても美味しさには違いがありません。
むしろ、大玉のほうが果肉が大きいと食べやすいし剥きやすく、完熟すれば濃厚でろとけるような滑らかな食感が味わえます。
用途に合わせたサイズ選び
何といってもラフランスは完熟になったものを食べることがいちばん大切なポイントです。
完熟のラフランスは果肉に果汁が浸みて皮を剥く時に滑り易く注意が必要です。そのためにも大きいサイズのラフランスの方が剥きやすいという長所はお薦め出来る要点です。生で召し上がる場合は大玉が剥く時の面倒が少なくなるようです。
ラフランスは用途に合わせたサイズを選んで美味しいひと時を楽しんでください。冷凍保存もできるので丸のまんま冷凍する際は小玉のラフランスの方が冷凍時間が時短くなります。
果肉だけを冷凍したりコンポートにするには大玉の5L6Lがお薦めです。小玉ラフランスと大玉ラフランスでは1個の重さが2倍以上ありますから、用途に合わせて選ぶことが美味しくいただくことになります。
山形ラフランス全国生産1位
山形県は「くだもの王国」と矜持して生産に励んでいる土地柄もあってか、洋梨についても日本一の生産量と他を寄せ付けない全国シェア―を誇ります。洋梨の歴史も古く缶詰時代から熱心に洋梨をつくり続けています。
山形県でランキング上位の果物は「西洋ナシ」「サクランボ」「アケビ」などです。西洋ナシの順位は1位。収穫量は約1万9,000トンで全体の約65.1%です。
ちなみに洋梨の中でラフランスは1万3000トンで洋梨の68%がラフランスの生産量になります。
サクランボの順位は1位。収穫量は約1万3,200トンで全体の約72.9%です。アケビの順位は1位。収穫量は約54.3トンで全体の約93.1%です。
ラフランスに続くバラードなど
山形県は西洋なし王国として、さらなる品種の改良や開発を推進してきた。そして今一番に注目されるのが、山形県オリジナルの新品種「メロウリッチ」。
メロウリッチは直訳すれば円熟、完熟な豊かさということになります。ラフランスより開花が1~2日遅くそれなのに収穫は9月下旬頃ということでラフランスより1カ月早い時期に収穫できる特徴があります。
しかも糖度が約16~17度と非常に高い上、肉質はち密かつなめらかで、香りも芳しく、口に入れると十分な果汁とともに濃厚なおいしさが広がる。まさにメロウでリッチな完熟、円熟の香りと食味が魅力の洋梨。
シルバーベルはクリスマスに
もうひとつ、メロウリッチの姉さん格として人気なのが、山形県オリジナル品種の「バラード」。ラフランスとバートレットをかけ合わせたもの、バートレットは日本の洋梨をリードしてきた伝説のレジェンドというほど実績を持った品種です。
バラードの特長は一個450g前後と大玉な上に、糖度が15~17度と高く食味に優れています。果肉も果汁たっぷりで滑らかな舌触りを楽しむことが出来ます。
また、ラフランスを親に、突然変異で生まれた「シルバーベル」は、ラフランスよりひと回り大きな大玉品種で10月下旬頃に収穫でき、日持ちが良いため、クリスマス時期に食べるのには、ピッタリな品種。
その名もシルバーベルとクリスマスにはぴったりの洋梨です。その他にも少量ながら多彩な品種が栽培され、旬の時期、県内の産地直売所、産直市場で活躍しています。
洋梨ラフランス あの香り
洋梨、ラフランス特有の香りの正体は酢酸エステル類、アルコール類、アルデヒド類という物質です。これらの香りは冷蔵庫から出庫後徐々に増加し食べ頃の完熟を迎えた頃にいちばん多くなります。
食べ頃の時期に最も多くなります。あの、あまい香りが最高潮になる頃です。ラフランスの完熟で果汁たっぷりの時は美味しさの最高潮のとき香りも最高潮を迎え、最高のひと時を私たちに与えてくれます。
洋なしの香りは他の果物にはない強い独自性があります。この香りの頂点が完熟。この完熟の食べ頃をいかに見分けるかが重要です。豊潤な香りとともにラフランスを楽しめるように祈ります。
ラフランスのサイズ基準 まとめ
洋梨の日本一の産地である山形県では山形県青果物等標準出荷規格を定めて品質向上に努めています。
ラフランスのサイズは標準出荷規格で7つに分けられています。Mから6Lまでの7つの区分があります。
大きいサイズのラフランスの方が剥きやすいという長所はお薦め出来る要点です。生で召し上がる場合は大玉が剥く時の面倒が少なくなるようです。
ラフランスには厳しい出荷基準があり、流通についても集荷についてサイズ、品質についても詳細な出荷規格に基づいて取引されています。
ラフランスは用途を明確にしてサイズを選んでいただくとより美味く楽しむことが出来ます。そして、完熟のタイミングで召し上がっていただくことがいちばんの条件になります。