さくらんぼにビニールを覆っているのは何故?
さくらんぼ雨による被害を防ぐための雨除けハウスという施設です。収穫が近づくとさくらんぼの実は雨にとても弱く、雨に当たると果皮に亀裂が生じ割れて商品価値がなくなります。さくらんぼは梅雨期に収穫する果物なので完熟さくらんぼには必須です。
雨に弱いサクランボのためにさくらんぼの生産農家はある工夫をしました。さくらんぼを雨から守り、完熟で収穫するために「サクランボの樹に傘のように屋根を架けよう」そうすれば雨が降っても大丈夫だと。
最初は専用の資材やビニールが無かったので、木の竿や、竹の竿を組んでそこに、油紙や防水のシートを架けたりしたようです。とても信じがたい努力です。何度も何度も失敗を繰り返し、だんだん進化して木や竹からハウスのパイプに変わりました。
油紙、防水シートがビニール、ビニールがポリエチレンになり10年以上の歳月が流れる中で現在の雨除けハウスの完成を見ました。生産者が苦労に苦労をして創り出した執念の優れものといえます。
「佐藤錦」は糖度が高く、甘さ十分、そして酸味とのバランスが抜群に良い品種です。赤く色付いた果実は甘さが濃く、プリプリのさくらんぼが口の中ではじける食感はたまらない美味しさです。大粒になるほど、果肉が厚く果汁たっぷり。甘さの中に程よい酸味が加わったジューシーな食味はさくらんぼの最高峰です。