機能性としてのだだちゃ豆
だだちゃ豆は濃厚な味と甘みを持つ美味しいプレミアム枝豆として全国にその名を知られています。本来、枝豆は栄養価の高い在来種の野 菜であり近年欧米でもその健康機能性から注目を集めている食材になっています。
最近だだちゃ豆の可能性を広げよういう動きがあり機能性食品としての研究も最近になって山形大学農学部を中心に盛んに研究されてきています。研究がすすむにつれ、だだちゃ豆の機能性についての期待は高く、おおくの生産者や地元の食品会社は興味深く見守っています。今後に期待したいものです。
当面の注目されるだだちゃ豆の機能成分としては、うまみ成分のアミノ酸の一種アラニン、同じくアミノ酸の一種のGAB(ギャバ)そしてシジミの成分で有名なオルニチンということです。
シジミより多いオルニチン
だだちゃ豆の産地であるJA鶴岡によりますと山形大学農学部の阿部教授の研究によるとオルニチンが多く含有しているという研究結果が発表されることになりました。最近の研究結果では、一般的にオルニチンを多く含むと知られているシジミよりも、だだちゃ豆の方がさらに多いとの分析結果が得られました。
また、だだちゃ豆の機能性成分はオルニチンのみにとどまらず、GABAやうまみ成分であるアミノ酸の一種アラニンなどの栄養成分が豊富に含まれていることがわかりました。
ちなみにオルニチンは、肌の若返り効果のある成長ホルモンの分泌を促進し、美肌を維持する効果があるといわれています。
(JA鶴岡だだちゃ豆データブックより)
そして、だだちゃ豆は山形県鶴岡市を中心に栽培されている農産物であり地域の特産品としての価値もさることながら、今までとは違った機能性食品としての注目度が高まって、大学ばかりでなく民間の研究機関でも多方面に渡り研究が始まっています。
だだちゃ豆の機能性は高い
そして、だだちゃ豆の機能性食品としての研究も最近になって山形大学農学部を中心に盛んに研究されてきています。だだちゃ豆の機能性についての期待は高く、おおくの生産者や地元の食品会社は興味深く見守っています。
山形大学農学部で10数年来、枝豆の研究に取り組んできた阿部利徳教授は、「白山だだちゃ」と「早生白山」が、血圧降下などに効果があるとされるアミノ酸の一種Gabaを多量に含んでいることを突き止めたとしています。「だだちゃ豆」の在来品種は、美味しさだけでなく、機能性食品として注目されます。
だだちゃ豆には大量のGABAが
また阿部教授の研究では、山形県内で栽培されている枝豆用大豆六品種(白山だだちゃ、早生白山、尾浦、甘露、サッポロミドリ、秘伝)と、普通の大豆二品種(岩手2号、スズユタカ)のGABA含有量を比較した。
枝豆の中では、白山だだちゃと早生白山が100グラム当たり50ミリグラム以上という、多量のGABAを含んでいることが分かった。この量はGabaが多く含まれているとして知られている発芽玄米の約 10倍になるといいいます。
最近の研究結果では、一般的にオルニチンを多く含むと知られているシジミよりも、だだちゃ豆の方がさらに多いとの分析結果が得られました。また、だだちゃ豆の機能性成分はオルニチンのみにとどまらず、Gabaやうまみ成分であるアミノ酸の一種アラニンなどの栄養成分が注目です。
特産品として魅力の開発
また、従来どおり鶴岡市の特産物としての「だだちゃ豆」、加工食品としての商品開発や日本ではビールのおつまみとして欠かせない夏の風物詩となって評価も高くなっています。地元の特産品として、あるいは機能性食品としての潜在能力の高さに多くの関係者は期待しています。
だだちゃ豆はその良好な食味から多くのファンを全国にもち鶴岡市の農業の発展にとっても欠かせないものです。だだちゃ豆はコメに次ぐ主力農産物としてゆるぎない主力商品として位置づけられていきました。
だだちゃ豆の魅力 機能性まとめ
今後注目いされるだだちゃ豆の機能性成分としては、うまみ成分のアミノ酸の一種アラニン、同じくアミノ酸の一種のGABA(ギャバ)そしてシジミの成分で有名なオルニチンということです。
このようなだだちゃ豆の可能性を探る研究は山形大学農学部ばかりでなく同じく鶴岡市に設置された慶應義塾大学先端生命科学研究所でだだちゃ豆の広範囲な研究がすすめられています。
この「だだちゃ豆」の機能性成分の研究はひとくちに始まったばかりという事ですが、今後基礎研究が進んでいくに従って新しい発見が報告されていくことが楽しみです。
このように、だだちゃ豆は鶴岡市の地域特産品という「枝豆の逸品」という位置付けからまた一歩発展して、食品加工からの商品開発や機能性食品としての新しい分野の花を咲かせようとしています。
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