目的と用途でメロンを探す
マスクメロンや夕張メロンは非常に美味しく、見た目も芸術作品のような美しさがあります。それだけに価格も相当なものです。それもそのはず、高級なマスクメロンなどは、一個のメロンに栄養を全て集め実を充実させるため、一株に一個しか実がならないように余計な実は摘果して栽培しています。
しかし、プリンスメロンやアンデスなど、手ごろな価格のものも多く、品質と価格のバランスが取れたものが多くあります。いずれもメロンの完熟期を間違わないで食べると満足いく食味をと食感を味わうことができます。
メロンは用途や目的によって種類や品種を選んで完熟メロンを見極めてたくさんの種類のメロンを楽しんでほしいものです。
メロン 形と重さで選びだす
マスクメロン場合おいしいメロンの選ぶコツは第一に形が大きな目安になります。上手に栽培管理されたメロンは、非常にバランスのとれた形状をしており、あらゆる面で美味しさを追求する為の栽培技術が蓄積されていますのでメロンを選んでいく上での重要なポイントになります。
形のバランスの良さは、そのまま安定した良質の食味、食感に直結していることが言えるのです。同じく、メロン栽培上管理徹底されたものは、メロン表面の網の目もくっきりと盛り上がっています。
メロンの表面のネットの緻密さや盛り上りは果肉がしっかりと育っていることを物語っています。ですからメロンの品質が高いことを表し、美味という事になります。
そしてもう1点重要な事は、メロン自体の重みになります。ずっしりと重量を感じるメロン状態は中身が充実し中の果実が凝縮されています。それは種も少なく大変良質で、メロン本来の栄養度も甘味も凝縮されていますので果肉が肉厚であることを表したメロンといえます。
網目がしっかり盛るもの
1、マスクメロンの場合は盛り上がっているもの
マスクメロンなどの網メロンを選ぶ場合は、まず網が緻密で盛り上がって成長しているかを確認します。ネットがしっかり盛り上がっているのは肉厚の証し、そして表面に傷やアザが無いものを選ぶことが大切です。
2、網なしメロンの場合はスジや斑点の無いものを選ぶ
パパイヤメロンなど網なしメロンを選ぶ場合は、黒っぽい斑点や、強いスジが入っていないものを選びます。表皮がきれいなもので大きめなものを選びます。もちろん色は均一で部分的に変色しているようなものは選択枝から外した方がいいでしょう。
3、お尻が飛び出していないものを選ぶ
メロンの種類を問わず共通して、メロンのお尻が飛び出していないものを選ぶようにしましょう。全体的な形が良くバランスがいいことに通じることですが、変形と思われるものはやめましょう。
品種や特性をよく理解して選ぶ
1、T字型のツルがあるものとないものがあります。
高級なマスクメロンや北海道の夕張メロンなどはT字型のツルが付いた状態で出荷されています。このツルがあるだけで見た目からして高級メロンという印象が感じられますよね。
では、アンデスメロンなど低価格なメロンとは栽培方法が違います。じつは実は同じようにツルになるのですが、収穫する際に実の付け根から切り取ってしまうからなんです。実際、T字ツル付きのアンデスメロンも極僅かですが市場には出回ります。
ただ、ツル付きで出荷するにはそれなりに大きな箱が必要だったり、ツルを傷めない配慮が必要になったりとコストがかかってしまいます。そういったコストが安いメロンにとって割高になってしまうため、扱いやすいボール状で出荷されていると言うわけです。
また、そういう違いを付けることで、T字ツル付きのメロンは付加価値を付けて栽培しているということです。
2、果肉の色で違ったメロンに分類します
メロンは果肉の色によって「赤肉系」、「青肉系」、「白肉系」に分けられます。赤肉は夕張メロンやクインシーメロンがよく知られていて、青肉ではアールスメロンやアンデスメロンなどが有名。また、白肉にはホームランメロンなどがあります。
さらに、網の有無によって「ネット系」、「ノーネット系」にも分けられます。ネット系メロンは、成長過程で果肉が果皮よりも大きくなろうとして、そのときに果皮がひび割れてしまいます。
このひび割れをふさごうとしてできたコルク層がネットになるのです。一般的には、ネットの模様が均等であるほど良品とされ商品価値が高くなります。
メロンの栽培法にはガラス温室、ビニールハウス、トンネル栽培、露地栽培がありますが、国内では多くの品種がハウス栽培とトンネル栽培で作られています。またガラス温室ではアールスメロン(マスクメロン)など高級メロンが栽培されています。
3、温室メロン、ハウスメロン、露地メロンの3つの栽培方法があります。
温室メロンは、静岡県のマスクメロン(アールスメロン)などで、基本的に一株で一個しか実をつけません。アンデスメロンやプリンスメロンなどは主にハウスや露地で栽培されています。
また、ネットのあるメロンの場合は、丸みがキレイで網目(ネット)がクッキリと細かく均等に広がり、網1本1本の盛り上がりが高いほうが良品とされます。
果皮の色は、網あり網なしメロンともに色付きが均一なものを選ぶとよいでしょう。また、どちらも軽いものよりも重みのあるほうが種の比率が低く、肉厚で味も優れています。
メロンは用途や目的や予算によって種類や品種を選んで完熟メロンを見極めてたくさんの種類のメロンを楽しんでほしいものです。
美味しいメロンの選び方 まとめ
美味しいメロン選び方の基本は目的と用途と予算といえます。そのコツは目的と用途を明確にして選ぶことです。
メロンには夕張メロンやマスクメロンのような超高級なものから、ネットのないお手ごろ価格のものまで産地や栽培方法や品種によって千差万別です。その美味しいメロンの選び方もまた千差万別といえるでしょう。
美味しいメロン選び方の基本は目的と用途と予算
美味しいメロンを選ぶときの
5つのポイント
1、メロンの形は
品種特有の形で、左右対象で変形していないものがおいしい。
2、メロンの大きさは
品種特有の大きさ、大きめのものがおいしい。
3、メロンの皮は
全体的に張りがあり、下部に弾力のあるやわらかさがあるもの。ネットがある品種では、全体にまんべんなくネットが入っているものがおいしい。
4、メロンは重みは
見た目より、手で持つとずっしりと重いものがおすすめ。肉厚の果肉の証しです。
5、メロンの香りは
メロンの香りは品種特有の甘く香りが強いものがおいしい。
▼メロンの美味しい切り方