ラフランスは冷凍保存できます
完熟のラフランスは甘味の中にほんのり酸味がありトロっとした濃厚な味を楽しめます。果汁たっぷりの果肉はとろけるようなまろやかな口当たりで西洋なしの中でも一番の人気洋梨の女王といわれています。
ラフランスの気品あふれる香りを残し長期保存したい方のために冷凍保存の方法をお伝えしたいと思います。冷凍保存の前に準備しておく条件をまず整理してみましょう。
忘れてならないのは、ラフランスは追熟させると甘くなる果物だということです。完熟を見極めて冷凍保存することが大切なポイントになります。ですから、ラフランス完熟状態の見極め方を確認してから冷凍保存の方法をお試しいただき美味しいラフランスの旬を長く楽しんでほしいと思います。
ラフランス半割して冷凍する
冷凍する場合のラフランスは、ぎりぎりまで完熟させたものを冷凍保存して楽しむことができます。完熟したラフランスを半分に切り、半割したものをフリーザパックに入れ(ラップに包んでもOK)冷凍保存します。
食べるときは半割したものを自然解凍し、切り口を上にして直接スプーンで果肉をすくいながらシャーベットとして召し上がれます。
また、手間はかかりますが、完熟したラフランスの皮をむいて適当なサイズにカットし、プラスチック容器や保存用袋などに入れて冷凍庫へ。必要に応じて取り出して夏のシャーベットとしてデザート感覚で楽しむことができます。
ラフランスは食物繊維やポリフェノールが豊富で美味しさも抜群ですから旬になったら大いに保存しておきたい秋のくだものです。
お好みサイズにカットし冷凍
もちろんラフランスは完熟したものを濃厚なまま冷凍保存できますから旬が終っても長く楽しめる、完熟ラフランスの冷凍保存について説明したいと思います。
ラフランスを沢山いただいた時や、たくさん買ったラフランスがもし一度に熟れてしまったら急いで冷凍した方がいいでしょう。冷凍する場合は、皮をむいて適当なサイズにカットし、プラスチック容器や保存用袋などに入れて冷凍庫へ。シャーベット感覚で楽しめます。
また、旬にまとめ買いしたラフランスが一度に熟して食べきれないときにも冷凍保存がお勧めです。皮を剥いて芯外し適当な大きさに一口サイズにカットします。ジップ付袋などに入れてレモン汁を振り掛けます。なるだけ空気を抜いて袋の口を閉じます。トレーなどに広げて置いて冷凍します。
冷凍しても果肉はカチンコチンにならないのでそのまま食べても食べやすく上品な甘さが生のときのように感じられます。
食べきれないときは温度調整で
▼完熟になるその前に追熟の早さを調整できます
まとめて買って食べ頃の時期をずらしたい場合は追熟する早さが早い順で①から④で調節出来ますからお試しください。
①リンゴと一緒にビニール袋に入れると・・りんごのエチレンガスで追熟がより早まる
②温かい部屋に置くと・・・・・・・・・温度が高くなると追熟が早まる
③涼しい部屋に置くと・・・・・・・・・温度が下がると追熟が遅れる
④冷蔵庫に入れると・・・・・・・・・・温度がより下がると追熟がより遅れる
▼このように環境を変えることで追熟のスピードを変えることができます。
■ラフランスは追熟させると甘くなる果物です。完熟を見極めて冷凍保存してください!
ラフランスの冷凍保存 まとめ
ラフランスは冷凍できるからといって未熟で冷凍してもおいしくありません。あくまでも食べ頃の完熟ラフランスになってから冷凍保存することで美味しく召し上がることができます。
ラフランスを冷凍する場合も基本は完熟した食べ頃を見極めて冷凍保存するところが何より大切なことになるのです。
ラフランスは完熟してくると、表皮の一部が緑色から黄緑色になってラフランス特有のあまい香りが一段と強くなり、ラフランスの軸のまわりを指で軽く押すとちょっと柔らかさを感じた頃が食べ時です。
そして軸の周りにシワが出てきます。その時の軸は水分が抜けて茶色く枯れ枝のようなシワが見えてきます。
繰り返しますが、ラフランスを美味しく食べる基本は何といっても完熟で食べることですから食べ頃の見極めがいちばん大切な要因。冷凍する際も完熟で冷凍することでいつでも美味しく召し上がることができます。
▼ラフランスの収穫作業風景 天童市