国産アスパラは年中出回る
国産アスパラガスの春採りは1月から、夏 採りは5月頃から出荷が始まる。1キログラム当たりの小売価格に大きな変動はなく、比較的低価格の野菜として推移している年中出回りの多い野菜です。
そして、簡単な調理でおいしく食べられ、料理の彩りとしても映えることから人気が高まってきています。野菜として利用するのは若芽の部分だが、収穫後も成長を続けることから、出荷時には真空予冷で芯まで冷却して鮮度保持され出荷されています。
鮮度を保つため、購入後も穂 先を上に立てて野菜室で保存すると美味しさが長持ちします。アスパラガスの中で最も栄養価が高いのは、太陽を浴びて育ったグリーンアスパラガスです。また、冷凍して保存もできます。

アスパラガスは料理も簡単、栄養もたっぷり野菜
アスパラガスは馴染の多い野菜
アスパラガスが青果として出回るようになったのは70年代に入ってから。グリーンよりも先に栽培されていたホワイトアスパラガスは、盛り土して日光に当てずに白く育てたもので、ほろ苦く、うま味が濃いのが特徴です。
最近では紫色も栽培されています。抗酸化作用のあるアントシアニンを含み、甘みが強く、軟らかいので生食にも向いています。
また、ビタミンを豊富に含み、穂先にルチン やアスパラギン酸といったアミノ酸の一種を多く含む。中でも多量に含まれているアスパラギン酸には、体内でエネルギー代謝を活発にし、疲労回復を早める効果が知られています。

アスパラガスは栽培方法の違いでホワイトとグリーンがある
アスパラガス 穂先は葉っぱ
アスパラガスの周りに付いている濃い緑色のヒラヒラは、葉です。しかし、この葉には葉緑体がなく、光合成ができません。葉緑体は茎から枝分かれしている細い茎にあって、ここで光合成をして栄養分を作っています。
この細い茎を守るのが、ヒラヒラした葉の役割。葉をめくると細い茎(擬葉)の芽があります。アスパラガスの茎は、春の初めのまだ寒さが残る時期に土から出てきます。
寒さで擬葉が枯れないように、葉がぴったり付いて守っています。特に、最初に冷たい空気に触れる先端は、葉を何層も重ねて守っています。

アスパラガスにはたくさんの機能性が認められています
アスパラガスの栄養と健康
グリーンアスパラガスは、カロテンやビタミンC、E、B群が多い緑黄色野菜です。疲労回復やスタミナ増強に効果のあるアミノ酸の一種、アスパラギン酸も多く含まれています。穂先に含まれるルチンは、毛細血管を丈夫にする働きがあり、間接的に血圧を下げる効果があるとされています。
アスパラガスには、豊富な栄養素が含まれており、日常の食生活に取り入れることでさまざまな健康効果を得ることができます。まず、アスパラガスにはビタミンKが豊富に含まれており、これは骨の健康を保つ働きがあります。また、ビタミンCも多く含まれており、これは免疫力を高めたり、美肌効果にもつながります。
さらに、食物繊維も豊富で、便秘解消や腸内環境の改善に寄与します。また、アスパラギン酸という成分は、疲労回復に役立つとされています。このように、アスパラガスには多くの栄養素が含まれており、それぞれが体に良い影響を及ぼすことから、健康的な食生活の一部として取り入れることをお勧めします。

アスパラガスは茹でても、炒めても美味しい野菜
美味しい食べ方のポイント
柔らかいアスパラガスは焼く: 柔らかいアスパラガスは茹でずに焼くことで、甘みと食感を引き出せます。
筋が多い部分は手で折る: アスパラガスの根元は手で折って除くと、口当たりが良くなります。
火を通しすぎない: 焦げない程度に焼くか茹でることで、風味を損なわないようにします。
アスパラガスの選び方:茎が太くて緑色が濃く、つやがあり、切り口に変色がなく乾燥していないものが選ぶときのポイントです。茹でて調理する事が多いのですが、水溶性ビタミンを失ってしまうので、焼いたり揚げたりする調理法がおすすめです。
料理の付け合わせに:茹でた後に急速に冷却するとビタミンの損失を抑えることが出来ます。ソテーやフライ・グラタンやスープ、付け合せとして旬のアスパラガスを上手に食事に取り入れて、健康元気に過ごしましょう。

アスパラガスは旬によって茹でり、炒めたりする
アスパラ健康料理レシピ3選
アスパラガスの美味しい食べ方にはいくつかの方法があります。以下にいくつかのポイントとレシピを紹介します。
■アスパラガスのサラダ
アスパラギン酸が豊富に含まれているため、疲労回復に効果的です。シンプルで爽やかな味わいで、春らしい一品です。
■調理時間:約10分
食材リスト(2人前)
材料 2人前の分量
アスパラガス 約6本(斜め切り)
粉チーズ 適量
塩 少々
粗挽き黒胡椒 少々
オリーブ油 適量
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■作り方
アスパラガスは根元のかたい部分を切り落とし、皮むき器で皮をむいて、約5〜6cmの長さに斜め切りします。
塩を加えた熱湯でアスパラガスを約2分ゆで、ざるにあけて湯をきり、ボウルに入れます。
塩、粗びき黒こしょう、粉チーズを加えてよく混ぜます。
器に盛り付けて、オリーブ油を適量かけて完成です。

アスパラガスの炒め物
■アスパラの炒め物
アスパラガスを炒めることで、ビタミンEが増える効果があります。ビタミンEは抗酸化作用があるため、疲労回復におすすめの一品です。
このアスパラの炒め物は、豚こま切れ肉とアスパラの食感が相性抜群で、ボリュームもあり食卓のおかずとして大満足な一品です。
■調理時間:約20分
食材リスト(2人前)
材料 2人前の分量
アスパラガス 3〜5本
豚こま切肉 150g
玉ねぎ 1/2個
サラダ油 大さじ1
みそ 大さじ1
酒 大さじ1
みりん 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■作り方
アスパラは下半分の皮をむき、食べやすい大きさに斜めに切る。
しめじは根元を切り落とし、食べやすい大きさにほぐす。
フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ベーコン、アスパラ、しめじを入れてアスパラとしめじに火が通るまで炒める。

アスパラガスとツナサラダ
■アスパラとツナの和風パスタ
アスパラガスとツナを組み合わせたパスタは、タンパク質とアミノ酸のバランスが良いため、疲労回復に適しています。アスパラガスは薄切りにしてから茹でると、栄養価が高まります。この和風パスタは、バター醤油の風味が食欲をそそります。おいしくて簡単な一品ですね!
■調理時間: 15分
食材リスト(2人前)
材料 2人前の分量
スパゲッティ(茹で時間8~9分のもの) 100g
グリーンアスパラガス 3本
黄色パプリカ 30g
ツナ油漬缶 1/2缶(40g)
にんにくの薄切り 1/2かけ
バター 10g
ほんだし 小さじ1
しょうゆ 小さじ1/2
オリーブオイル 小さじ1
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■作り方
アスパラは3cm長さの斜め切りにし、パプリカは細切りにする。
フライパンに湯を沸かし、塩小さじ1(分量外)を入れてスパゲッティを表示時間通りにゆでる。ザルに上げてオリーブオイル少々(分量外)を回しかける。
フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて火にかけ、香りがたったら(1)のアスパラとパプリカを加えて炒める。火が通ったら、(1)のツナ、(2)のスパゲッティを加えて炒め合わせ、ほんだしとしょうゆを加えて調味する。
美肌効果を期待できるアスパラガス料理のメニュー3選
アスパラガスはβカロテンやビタミンCなど、美肌に有効な栄養素が豊富に含まれています。以下に、美肌効果を期待できるアスパラガスのレシピを3つご紹介します。

アスパラガスは時期によって皮むきする場合が
■アスパラガスとツナのサラダ
アスパラガスをサッと茹で、ツナと一緒に和えるだけのシンプルなサラダです。ツナのオメガ3脂肪酸とアスパラガスのビタミンCが一緒に摂取できます。
このアスパラガスとツナのサラダは、マヨネーズと白ごまのコクがたまらない美味しさです。レンジでさっと作れるので、あと一品欲しい時にお試しください!
■調理時間:約10分
食材リスト(2人前)
材料 2人前の分量
ツナ缶(オイル漬け) 1缶(70g)
アスパラガス 5本(100g)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■作り方
1,アスパラは下半分の皮をピーラーでむき、斜め3等分に切ります。
2,耐熱容器にアスパラと水 (分量外: 大さじ1) を入れてふんわりとラップをし、600Wのレンジで2分加熱します。水気を切って粗熱をとります。
3,ボウルに鶏ガラスープの素 (小さじ1/2)、マヨネーズ (大さじ2)、ごま油 (小さじ1)、こしょう (少々)、白いりごま (小さじ2) を入れて混ぜ、アスパラとツナを加えてあえます。
■レンジでチンのアスパラガス