健康野菜アスパラガスの魅力
アスパラガスの原産は、南ヨーロッパからロシア南部。古代ギリシャ時代から栽培され、ヨーロッパで食用になったのは2000年前位からだといわれています。日本に伝わったのは江戸時代。オランダ人によって長崎に伝わり、はじめは鑑賞用とされていました。食用になったのは大正時代からになります。
そんなアスパラガスの語源は、「たくさん分かれる」とか「激しく裂ける」というギリシャ語で、「新芽」という意味もあるとかですが。その名の通り、根に蓄えられた栄養のおかげで、１つの株から何本も芽が出ます。
よく見かけるグリーンとホワイトの違いは栽培方法。ホワイトは芽に光があたらないように高さ25センチほど盛り土をし、その土から芽が出ないうちに根元から切ってしまうので黄白色ですが、光を当てて育てれば光合成によりグリーンになります。つまり、これは栽培方法の違いであり、品種による違いではありません。
ホワイトアスパラは品種の違いではなく栽培方法の違い
アスパラガスの由来とは
アスパラガスは、古代ローマ時代から親しまれてきた食材で、その名の由来はギリシャ語の”asparagos”です。初春から初夏にかけてが旬とされ、その独特の風味と食感が特徴的です。アスパラガスには緑色が鮮やかなグリーンアスパラガスと、見た目が白いホワイトアスパラガスがあり、これらの種類は栽培条件によるものです。
特に、筋を取り除いた後のアスパラガスは、噛み切りやすい食感となり、炒め物やソテーなど様々な料理法で楽しめます。旬の時期が深まるこれから、栄養豊富なアスパラガスをぜひ料理に取り入れてみてください。
アスパラガスは、たまねぎやにんにく、ねぎ、にらと同じユリ科の多年生植物です。原産地は南ヨーロッパからウクライナ地方だといわれています。古代ギリシャ時代から栽培が始まり、その後ヨーロッパに広まりました。
アスパラガスは栽培方法の違いでホワイトとグリーンがある
日本のアスパラガス栽培の歴史
日本へは、江戸時代にオランダ人によって観賞用として伝えられました。食用として栽培されたのは、明治時代の北海道開拓使がアメリカから種子を導入したのが始まりです。その後、大正時代になってから栽培が本格化します。
第二次世界大戦で栽培が一時的に減少しますが、冷涼な気候を好むアスパラガスは北海道や東北などの寒冷地において有利な野菜として栽培面積が再び増加しました。特に北海道では、缶詰のホワイトアスパラガスの輸出が好調となり急速に栽培が発展しました。
しかし、その後、中国や台湾などで安価な缶詰生産が始まり、現在では輸出はほとんどされていません。
アスパラガス世界生産は圧倒的に中国日本は9位
アスパラガスの世界生産とは
アスパラガスの世界の生産量は6,571千トンです。生産量の一番多い国は、中国で、全体のおよそ88％、5,806千トンです。ついでペルー、アメリカと続き、日本は第10位で27千トンです。中国では、ホワイトアスパラガスの缶詰を世界各国へ輸出しています。
日本は、アスパラガスを輸入しています。2000年の24,767tをピークとして減少傾向ですが、2003年17,850t、2004年17,150tの輸入をしています。主な輸入先国は、オーストラリア、フィリピン、メキシコ、タイ、アメリカ、ニュージーランドです。主な輸入時期は、国内産が少ない10月～3月の冬場です。
日本は、アスパラガスを輸入しています。2000年の24,767tをピークとして減少傾向ですが、2003年17,850t、2004年17,150tの輸入をしています。主な輸入先国は、オーストラリア、フィリピン、メキシコ、タイ、アメリカ、ニュージーランドです。主な輸入時期は、国内産が少ない10月～3月の冬場です。
アスパラガスの国内生産は北海道から九州まで
アスパラガスの国内生産
近年は、収穫・出 荷期間の拡大に向け、ハウス内で数本の 茎葉を育て萌芽してくる若茎を収穫する 立茎栽培や、養成した株をハウスへ植え 付ける伏せ込み栽培が拡大しています。
北海道のアスパラガス収穫量は全国一。 H27年の収穫量4,720tは、全国29,100t の16％を占めています。
日本で有名なアスパラガスの産地はどこといえば、 2024年農林水産省より公開された2023年産のアスパラガスで収穫量が多い都道府県は、1位「北海道」、2位「佐賀県」、3位「熊本県」となります。
アスパラガスの生産量、山形県は6位に
美味しいアスパラ選び方 見分け方
アスパラガスを選ぶ際には、色艶、硬さ、新鮮さをチェックすることが重要です。まず、色艶については、鮮やかな緑色をしたものが新鮮であり、味も良いとされています。また、手で軽く押した時に硬さを感じるもの、茎の先端の芽がしっかりと閉じているものを選びましょう。芽が開いていると風味が落ちてしまいます。
また、アスパラガスの根元は皮が厚く、食感が硬いのが特徴です。そのため、根元部分が太く、しっかりとしているものが良質です。太さが均一であると調理時に火の通りが均一となり、美味しく仕上がります。
グリーンアスパラガスの選び方は穂先が締まっており、緑が鮮やかで、太くまっすぐに伸びているものを選びましょう。切り口がみずみずしく、硬くなっていないものが新鮮です。
発芽後、盛り土をして栽培するのがホワイトアスパラガス、そのまま日に当てて育成する。
鮮度が落ちやすいので、買ったら、すぐ調理するのがおすすめです。保存するときは、水分蒸発を防ぐため、キッチンペーパーなどで包んで、冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。
また、長期保存をしたいなら、冷凍保存もできます。
アスパラは美味しく健康にも良い栄養成分がいっぱい
アスパラガスの栄養成分と効能
アスパラガスに含まれるカロチンは病気に対する抵抗力を高め、感染症から体を守る働きがあります。アスパラギン酸は新陳代謝を促し、たんぱく質合成を高める働きをし、疲労回復や滋養強壮に役立ちます。
アスパラガスの穂先には血管を丈夫にし、高血圧や動脈硬化の予防効果、利尿効果があるルチンが含まれています。さらに、アスパラガスはカロチン・ビタミンCとEを合わせて摂ることができ、抗腫瘍作用も期待できます。また、赤血球を作るのに必要な葉酸を含んでいるため、貧血にも有効です。
また、アスパラガスならではのアスパラギン酸は、新陳代謝を促し、たんぱく質の合成を高め、疲労回復や滋養強壮に役立ちます。穂先に豊富に含まれるルチンは血管を丈夫にし、高血圧や動脈硬化の予防に効果があるほか、利尿作用も期待できます。
■レンジでチンのアスパラガス
