南水は長野県生まれの和梨
和梨の「南水」は、長野県で誕生した赤梨です。1973年に「越後」と「新水」を交配し、1990年に品種登録されました。山形でも最近、生産が増加、出荷も増えています。
南水は、長野県で生まれた比較的新しい品種の梨です。山形県では収穫期が10月上旬から中旬にかけての中生種、ちょうど豊水の収穫期、あきづきの収穫の始まりと同じころになります。
山形県では主力の幸水が終わり、次の時期に収穫される中生種として位置づけられます。
また、南水梨を選ぶときは、果汁が豊富な梨はずっしりとしていて重量感があるものを選ぶといいでしょう。果皮が適度な褐色に染まっているか、傷などがないかも確認したほうがいいです。
南水はギフト用に期待される
他の品種と比べて大玉で糖度が高いことから日持ちがする品種です。晩成種の梨のように
常温で1カ月、冷蔵で2、3カ月くらいもつ和梨です。
南水は高級梨として贈答用によく用いられています。果皮は黄褐色で、果肉は雪白色に近く、サクサクとした心地よい歯触り、果汁が多い中心部の酸味も少なく、その糖度も極めて高く、幸水や豊水より一段、糖度は高い傾向になっています。
南水の収穫は長野県では9月下旬頃から10月上旬にかけてとなっており、食べ頃の旬もその時期となります。山形の刈屋地区では平年10月上旬~中旬頃から収穫が始まります。
南水 特徴は糖度と保存性の高さ
南水(なんすい)は梨の中でもとても甘い品種で、その名の由来は、南信農業試験場の「南」と、新水の「水」からとって付けられ、新水や豊水と並ぶ梨になってほしいという願いが込められているそうです。
果皮は黄褐色で、果肉は雪白色に近いサクサクとした心地よい歯触り、果汁が多い中心部の酸味も少なく、糖度が極めて高い幸水や豊水より甘い日持ちが良く、贈答用としても大人気です。
大きさは「豊水」とほとんど同じ大きさで350g程度あり、果皮は黄赤褐色で、形は少しボコボコしています。そして本種の魅力は何といってもその甘さ!糖度は15度近くにもなり、酸味もとても少なく、歯ごたえのある果汁たっぷりな梨です。
また、糖度が高いことから日持ちも良いので贈答用としても大人気の品種です。
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南水の産地と収穫時期
政府がまとめた2020年産の栽培面積で見ると、長野県が全国の約77%を占めています。長野県では、愛知県に近い飯田市を中心とする南信州地域で大正時代から梨栽培が行われており、南水は20年近い歳月を経て誕生した待望の品種です。
南水の産地は産地発祥の地長野ですが、今では関東地方を中心に栽培され、全国に南水の高い糖度が広まり、栽培面積も増えています。山形県でも南水の栽培は増えているといえます。
収穫時期は長野だと主に8月から9月にかけて収穫されます。山形では10月上旬から中旬にかけて和梨の中生種として収穫します。
南水の全国 栽培面積は
南水は日本全国で栽培されていますが、1位は長野県、2位は秋田県、3位は新潟県の順で、南水の生産量は年々増える傾向です。(2020年農水省)
南水は、その甘さと独特の香りから、多くの人々に人気となっています。 特に、和梨の中で糖度が高い品種として知られており、甘いものが好きな人には特におすすめです。
適切な保存方法と出来るだけ低温と水分を保つ取り扱いを心がけて、その美味しさを楽しんでください。
南水見た目と食感の特徴
南水の外観を見ると形状はやや細長く、大きさは「豊水」とほとんど同じで350g程度形は少しボコボコしていること、先端が尖っているのが特徴です。
皮は褐色で、表面は赤梨系のざらつきがあります。
表皮はやや厚めですが、そのまま食べることもできます。ちなみに、皮を剥いて食べる人の方が多いようです。食感ですが、果肉はとてもシャキシャキ感がありそのわりには柔らかくジューシーです。
しっかりした赤梨のシャキシャキとした食感とジューシーな果汁と果肉の食感を楽しむことができます。南水は香りが強く、酸味は少ないがやや感じます。 とても爽やかなで濃厚な糖度の高い味わいが楽しめます。糖度は15度近くにもなります。
南水の保存方法とは
和梨の南水は糖度が高いこともあり、劣化しづらく保存性の高い品種ですが保存には注意が必要です。日持ちは常温で1カ月あります。冷蔵保存して2~3カ月くらいです。和梨の中では長い方です。氷温冷蔵庫では6カ月ほど、硬い食感そのままに保存できるという特異性があります。
また、山形県などでは10月の収穫になるため、気温も低めになることから、常温での保存性が高まり収穫後も一定期間、鮮度を保つことができます。乾燥を避け正しく水分を保つことを忘れずに鮮度の高い保存方法と取り扱いを大切にして、その美味しさを楽しんでください。
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南水の用途はいろいろ
南水は生食が主ですが、糖度も高く保存性も良いため贈答用の高級和梨として利用が高まってきています。果肉はとてもジューシーで、シャキシャキとした食感が特徴があることから人気の和梨になりました。
また、南水は果汁が多いためジュースやデザート、ジャムなどの加工品としても利用されます。
南水 豊水の特徴と違い
味わいを比べると 南水はしっかり甘く、豊水はさっぱりした甘味です。幸水は中間的な甘さです。酸味はやや少なく、 豊水はほどよい酸味があり、甘みと酸味のバランスが絶妙です。
日持ちについて南水は抜群です。室温で1カ月、冷蔵で3カ月、氷蔵で6カ月保存できます。豊水の場合は冷蔵で1週間程度の保存期間を確保できます。食感としては 南水は歯切れのよいシャリシャリとした食感が特徴といえます。
出荷時期:は南水の方がやや遅く9月下旬から10月上旬、豊水は9月中旬から9月下旬に収穫時期を迎え、出荷されます。