日本の枝豆とだだちゃ豆
枝豆と大豆は実は同じ作物です。枝豆は大豆を未成熟のうちに収穫して食べるようにしたものなので、大豆が穀物であるのに対し、枝豆は野菜として出荷されます。また、枝豆の国内生産量は6.7万トンです。以外なのですが、枝豆の輸入量はそれを上回る7.1万あります。
枝豆は、日本国内で広く生産されている大豆と同じ作物です。大豆になる前の若い乾燥させない実を食べる野菜です。また日本料理やおつまみとして人気のある野菜です。日本では、北海道から九州まで様々な地域で枝豆の生産が行われています。山形県では茶色い産毛の特産枝豆、だだちゃ豆が人気です。
関東、東北、北海道で全国生産量6.7万トンの約70%が出荷されています。 特に大都市の消費地に近い関東の千葉県、群馬県、埼玉県、神奈川県は産地優位性を活かしています。そして耕地面積の多い東北の山形県、秋田県、そして北海道、新潟県などが主な産地となっています。
枝豆はビールの友 夏の風物詩
また、主産地の収穫期の競合の時期を外して栽培する秋~春の温暖な気候の近畿、四国、九州からの出荷量が増えてきています。これらの地域の気候や土壌条件が枝豆の生育に適しており品質の高い枝豆が栽培されています。
通常、枝豆は、夏に収穫される若い実であり、そのまま茹でて食べることが一般的です。豆の皮を剥くと、明るい緑色の実が現れます。ビタミン、ミネラルなどが含まれており栄養価も高い作物。そのまま乾燥したものは大豆になるわけです。
主産地などの枝豆は夏の盛りに枝豆をおつまみにビールを楽しむ方も多いのではないでしょうか。また、猛暑の夜にはビアガーデンも人気です。定番のメニューの枝豆は欠かせない夏の逸品といえます。
枝豆の国内生産とだだちゃ豆
ご存じでしたか、だだちゃ豆、枝豆、大豆は同じ作物なのです。枝豆と大豆は同じ作物を指しますが、枝豆は、夏に収穫される大豆の若い実の野菜になります。新鮮さを活かし、そのまま茹でて食べることが一般的です。枝豆は野菜として取り扱われ、大豆は穀物として扱われる同じ作物でありながら不思議な関係性の作物です。
ちなみに国産枝豆の生産量は6.7万トンで山形県は全国3位の産地、山形県の年間生産量は6020tで、全国シェアは9.1%です。作付面積は2位で、1480haです。その中で、だだちゃ豆が約1000tあり、そのほかに秘伝豆などが続きます。
ちなみに、大豆の国内需要は95万トンあるのですが国産が24%にすぎません。輸入に依存している状態が続いています。
だだちゃ豆の栽培面積は
山形県の枝豆といえば、外皮やうぶ毛がが褐色がかっているのが特徴の「だだちゃ豆」が有名です。鶴岡周辺のごく限られた地域で江戸時代から農家が大切に守り生産されてきた在来種で、現在でも鶴岡市の特産品となっています。
ちなみに山形県鶴岡市の特産枝豆、だだちゃ豆の生産面積は280ha、900t余りです。しかし、だだちゃ豆は一般の枝豆品種に比べ単位面積当たりの収穫量が低い傾向にあります。
それは品種の特性で、品質の良いことや食味が良い方に品種改良されてきたため美味しさ重視であることから平均的に収穫量は低くなります。
だだちゃ豆生産量は約1000t
JA鶴岡だだちゃ豆専門部によりますと、鶴岡市のJA北部集出荷施設で枝豆「だだちゃ豆」の生産者大会によりますと2017年のだだちゃ豆の目標出荷量は880t、販売高8億円を目指すとしていますので、現在のだだちゃ豆の生産量はその年の出来で違いがありますが、900t前後と推定されます。
枝豆の山形県の年間生産量は6,020tですからだだちゃ豆は約1000tの生産量とすれば山形県の枝豆の1/6位がだだちゃ豆の枝豆に対する生産割合になります。
だだちゃ豆の産地である大泉地区では7月下旬~9月中旬まで収穫され、8月中旬に最盛期を迎える。生産者270人が280haを栽培する。平成24年度の実績では938tの生産実績があります。
だだちゃ豆産地の環境から
だだちゃ豆産地であるこの地域は標高40~150m、四季の変化が明確で年間平均気温12.2℃、年間降水量2,269ミリ、日照時間1,577時間、月山赤川水系の扇状地で砂壌土が多く、透水性が良いため枝豆栽培にもたいへん適した土地です。
生産者の熱意が高く、生産技術、品種改良の取組も江戸時代から代々に渡って続いていることから市場評価も高く、年々知名度も上がっていることから鶴岡周辺で江戸時代より栽培されてきた枝豆で、茶毛のサヤでほかの枝豆にはない甘味と風味が特徴の枝豆です。
だだちゃ豆と枝豆の栄養
だだちゃ豆には、妊娠初期に特に必要となるビタミンB群の「葉酸」が大量に含まれていることが分かっています。葉酸は、ゆでた枝豆でも2割しか減らず、枝豆は葉酸の供給源として有望です。
このほか大腸がんをはじめとする各種の癌、うつ病、アルツハイマー病などを予防する効果が期待されています。
だだちゃ豆に含まれているアミノ酸は肝機能を回復させる働きと、夏ばてを改善する効果があります。特に近年の研究では、アミノ酸の一種で旨味成分のアラニンが豊富でほかの枝豆より多く含まれていることが知られています。
だだちゃ豆とビールの関係
だだちゃ豆にはアミノ酸の一種、メチオニンも多く含まれています。メチオニンは肝臓機能の強化の働きがありアルコールの分解を促進します。
また、同じくアミノ酸の一種のGAB(ギャバ)そして肝臓に良いとされるシジミの成分で有名なオルニチンという気の成分も注目されているとのことです。
このよう店からみても、ビールとだだちゃ豆はとっても良い組み合わせです。お盆を中心に夏から秋にかけてのだだちゃ豆の美味しい時期にお好みのクラフトビールで乾杯するのもワンランク上のプレミアムな贅沢な組み合わせになります。
▼だだちゃ豆の茹で方の基本とは