柿は栄養豊富なくだもの
「柿は実も葉もヘタもまるごと使える成人病の薬」といわれ、古くから民間療法に利用されてきました。また、「柿は人類最古の栄養食」、「柿が赤くなれば医者が青くなる」という言葉もあります。薬が乏しかった時代において医者が青くなる程ですから、柿にはすごいパワーが秘められているのです。
柿1日の適正な摂取量とは
皆さんはフルーツを日常的に食べていますか1日のフルーツ推奨摂取量は200gなのですが、日本は先進国の中でも最低レベルの摂取量だといわれています。
特に若い世代のフルーツ離れが進んでいるようです。
1日に食べてよい柿の目安量は、1個から2個程度です。 一度に柿を大量に食べることで大量のタンニンを摂取した場合、タンニンによる問題発生も考えられます。
価格が高い、むくのが面倒、日持ちしない…などの理由から「わざわざ買わない」人が多いのかもしれません。特に「柿」となると、フルーツのなかでも地味なイメージ。
ですが、柿には昔から「柿が赤くなれば医者が青くなる」といういわれがあります。
風邪予防、疲労回復など
老化予防、美肌効果も期待できます。 その他、血圧を下げるタンニンや、便通を促して腸を整える食物繊維なども豊富です。 また、アルコール分解や利尿作用促進によって「二日酔い」にも効果的。 二日酔い時の低血糖状態を補う果糖も、柿には多く含まれています。
またβ-カロテンに備わっているのが、強い抗酸化作用です。強い抗酸化力があるため、体内の活性酸素をやっつける。悪玉のLDLコレステロールの酸化や血管壁の老化を防ぐことも期待できます。
血圧を調整するとともに、動脈硬化を予防してくれます。収穫された柿は、渋くないですが渋みを取る「脱渋」を経た後でもタンニンの有効成分は残っています。
柿は食物繊維が多く含有
柿には不溶性食物繊維が豊富に含まれています。 不溶性食物繊維は「大腸の水分を吸収して便を増やす」「ぜんどう運動を促進させ便の排出をサポートする」などの効果があるため、便秘解消につながります。
また、食物繊維は善玉菌のエサとなり、善玉菌の増殖を促進させるため、腸内環境の改善も期待できるのも良いですね。体内の余分なナトリウムの排泄を促すカリウムや食物繊維も豊富です。
食物繊維は、人が持つ消化酵素では分解できない成分です。食物繊維は2種類に分けられます。不溶性食物繊維:水に溶けにくい食物繊維。水溶性食物繊維:水に溶ける食物繊維。柿に含まれる食物繊維の多くは、不溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維の特徴は、高い保水性を有していること。水分を吸収して大きくなった便が、腸を内部から刺激するため、便通が促進されます。
不溶性食物繊維が多い柿は、便秘改善に役立つ食材といえるでしょう。また、食物繊維には、腸内の有害物質を排出する働きがあります。食物繊維を豊富に摂取すると、腸内環境を整えられるでしょう。
柿に含まれるカリウム量
柿のカリウム量はというと1/2個(100g) 170㎎、バナナに含まれるカリウムは100g(約1本)あたり360mgなのでバナナにはかないませんが、季節を感じながらいただきましょう。
また干し柿にするとカリウムが増量します。干し柿 1個(35g) 234㎎そして昔から酒を飲む前に柿や干し柿を食べておくと、悪酔いを防いでくれると言われています。
これは、柿に含まれるタンニンや食物繊維がアルコールの吸収を抑え、カリウムの利尿作用などが働くためです。またまた私にモッテコイの食べ物なのだったよ
柿のビタミンC、リコピン
柿にはビタミンCや、リコピンやβ-カロテンも豊富に含まれています。これらの成分はタンニン同様、抗酸化力が強く、高血圧の改善や予防に役立ちます。とくにビタミンCは、柿1個で成人の1日の摂取基準量をほとんど満たすほど多く含まれており、健康面のほか、シミ予防など美容面での効果も期待できます。
柿の主な栄養素は、ビタミンC、ポリフェノール(タンニン)、シブオールです。特に、ビタミンCはみかんの2倍、ポリフェノールはぶどうの5倍と、他の果物に比べてとても多く含まれています。
柿のβカロテンは抗酸化作用
干し柿に多く含まれているβカロテンには強い抗酸化作用があり、生活習慣病予防やアンチエイジングに効くんだそう。またβカロテンは体に吸収されるとビタミンAに変わり、免疫力をアップさせたり、お肌や粘膜を保護する効果があります。
またβ-カロテンは、カロテノイドという天然の色素の一種です。柿の鮮やかなオレンジ色のもととなります。体内に取り入れられたβ-カロテンは、ビタミンAに変換されます。
ビタミンAは、皮膚の健康を維持する栄養素です。肌荒れやニキビの改善が期待できます。ビタミンAのさらなる働きが、粘膜を丈夫にすることです。喉や鼻の健康維持につながり、風邪の予防に役立ちます。
ビタミンAとしての機能のほかに、β-カロテンに備わっているのが、強い抗酸化作用です。抗酸化作用には、生活習慣病や老化の原因とされる、活性酸素を抑える働きがあります。柿を食べると、生活習慣病の予防や老化防止が期待できるでしょう。
柿 ビタミン目の働き
柿には目の健康維持に役立つ「ビタミンA」が豊富です。また柿には100gあたり、35μgのビタミンAが含まれています。 ビタミンAは涙を保持する粘液の形成に関わっており、目のはたらきをサポートする栄養素です。 ビタミンAが不足すると目が乾きやすくなるおそれがあります。
またβーカロテン(カロテノイドの一種)は体に入ると『ビタミンA』に変換されます。カロテノイドは、活性酸素を除去しながら身体の抵抗力を高めて元気をつけ、病気を早く回復させてくれます。風邪の予防はもちろん、老化・ガン予防にも効果が期待されています。
柿の渋味のタンニン
タンニンは、植物界に存在するポリフェノールの一種です。柿の渋さはタンニンによって感じられますが、甘柿や渋みが抜けた柿にもタンニンは含まれています。タンニンは抗酸化作用があります。
柿を食べると抗酸化作用によって、生活習慣病や老化の原因となる活性酸素の増加が抑えられるでしょう。また、タンニンはアルコールの分解を助ける働きがあります。飲酒前に柿を食べると、二日酔い防止が期待できるでしょう。優れた効能が期待できるタンニンですが、摂取量には気をつけなければなりません。
1日に食べてよい柿の目安量は、1個から2個程度です。一度に大量のタンニンを摂取した場合、胃石の原因になるといわれています。胃石は、胃の内部に石のような固い物質が生じてしまう症状です。胃潰瘍や腸閉塞を引き起こす要因にもなります。柿に限らず、タンニンを含む食べ物のとりすぎには注意しましょう。
▼柿 簡単な剥き方4つに切って剥く