りんご 鳥の集まる木
中国の呼び名「林檎(りんちん)」をりんきん、りんき、りうごうなどと呼んでいたのが転化したと思われる。 漢字の林檎は、鳥が好んで集まる木という意味があるとされます。
りんごに限らず果物の甘い味や香りは鳥を呼び寄せることができると思いますが、その中でもりんごが特に鳥を呼び寄せていたのかもしれません。
そしてりんごという名前についても「檎」という漢字が漢音で「キン」呉音で「ゴン」と呼ばれていた事から、林檎(リンキン、リンゴン)等と呼ばれるようになって それが転じて林檎(りんご)と呼ばれるようになったという由来です。
林檎は甘く鳥がくる
ちなみに中国の書物の本草綱目の中には 林檎一名來禽、言味甘熟則来禽也。
という記述が存在していてその意味は
林檎(りんきん)の果は味が甘く
能く多くの禽(鳥の意)をその林に来らしむ。
故、来禽(らいきん)の別名がある
となっている事から、まさにりんごの甘味に連れられて鳥が多く生やしに来るのが由来となってるのだと改めて感じられます。
鳥が集まる。鳥を集めてしまうほど、それは、それは、美味しい果物なのだといっている訳です。
りんご アップル社の名前の由来
スティーブ.ジョブズは有名なアップル社を創業した人として知られています。iPod(アイポッド)、iPhone(アイフォーン)、iPad(アイパッド)などのヒット商品を送り出した。2011年にはCEOを辞して会長職に退きました。
[補説] 2005年スタンフォード大学卒業式のスピーチで最後に繰り返された「Stay hungry, Stay foolish」が印象的な言葉です。
いまや世界最大手のテクノロジー企業として親しまれているAppleですが、会社が設立された頃は“IBM”や“ヒューレット・パッカード(HP)”といった社名がコンピューター業界では一般的で、果物の社名は非常に珍しいものでした。
りんご アップル思い入れ
しかし、スティーブ・ジョブズは適当に社名を“Apple”としたわけではありません。その価値観は、ジョブズが1970年代にリンゴ園のコミューン、オール・ワン・ファームに滞在していたころに培われたものです。
このオール・ワン・ファームは、瞑想や精神性を重要視する人々のコミュニティでした。ジョブズはそこで、木の剪定やりんごの収穫、薪の収集、納屋の電気配線の追加などを数カ月間行っていました。
そして偶然にも、このコミューンを出た後、ジョブズは友人のスティーブ・ウォズニアックと一緒にコンピューターを作り始めたのです。
りんご園の影響から
果実主義者といわれる程、オール・ワン・ファームでの体験に強く影響されたジョブズにとって、当時“Apple”という言葉は、彼が思い描く精神性や楽しさ、包容力という価値観を象徴するものとなっていました。
コンピューターを作る会社の社名を決めるときに、ウォズニアックは「マトリックス・エレクトロニクス」という名前がカッコいいといって提案します。が、それでもジョブズはこのAppleという単語を選びました。
果物食主義者のツケ
余談ですが、そもそもジョブズは、オールワン・ファームでの経験以前からりんごに親しみを持っていました。若い頃から果物以外は食べないという“フルーツタリアン”の食生活を送っていたジョブズは、たまに数週間の間、1種類の果物しか食べないという極端な食生活を送ることもありました。
その一種類の果物として、よく選ばれていたのがりんごでした。ちなみにジョブズは「果物だけを食べれば、体臭が気にならず、風呂に入る必要もない」と考えていました。
しかし彼が当時働いていたビデオゲーム会社ATARIの同僚から、体臭の苦情が殺到し、経営陣から「風呂に入るか、別の仕事を探すか」という最後通告を受けてからは、この考えを改めたそうです。
アップル3つの理由
また、このATARIも実は、“Apple”という名前を選んだ理由の1つだといわれています。ジョブズがATARIで働いていた頃、電話帳でATARIよりも前にAppleという社名が掲載されていたからだそうです。
極端な食生活、リンゴ園での経験、そしてアタリよりも先に進みたいという思い。ジョブズが“Apple”という社名を選んだのは、この3つの理由だとApple Explainは解説します。
なお、Appleという社名の由来は諸説あり、他にもアダムとイブが食べた知恵の実がりんごだったから、という説などがあります。とはいえ、少なくともジョブズがこの“Apple”という名前に相当なこだわりを持っていたことは間違いなさそうです。
出典:Apple Explain
禁断の果実りんごの魅力
「禁じられているけれど、きわめて魅力的な快楽や行動のたとえ」のことを指して果実の挿絵などでは具体的に決めつけて真っ赤なリンゴと思っていますが、実は具体的なくだもの名は検証できないようです。
りんごは欲望をそそる、魅力的なくだものの象徴としてのことなのですが、イメージの中では多くの人たちはりんごになっています。
禁断の果実とは、それを手にすることができないこと、手にすべきではないこと、あるいは欲しいと思っても手にすることは禁じられていることを知ることにより、かえって魅力が増し、人間の欲望の対象になるもののことをいっています。
メタファーとしての「禁断の果実」という語句は、旧約聖書の『創世記』をもとにしています。
食べるなと言われる程食べたい
「旧約聖書―創世記・三」に書かれている、エデンの園にあった、善悪を知る木の実のことになりますが。
この世界を創造した神は、アダムとイブという人間の男女をも創り出し、エデンの園に住まわせました。
二人は、エデンの園に生えている木の実を自由に食べていいのですが、真ん中にある木の実だけは、「食べると死ぬから食べてはいけない」と禁じられていました。
しかし、イブは蛇にそそのかされてその実を食べ、アダムにもそれを食べさせてしまいます。その結果、人間は知恵を得ましたが、代わりに、エデンの園から追放されたのでした。
りんごの魅力と魔力と
禁断の果実の魔力とりんごの魅力 似て非なるものかもしれません。ある時は魔法使いのおばあさんが白雪姫に毒の入ったリンゴを食べさせたりもします。
りんごには何かしらチャーミングな魔力と魅力が混在したイメージがあります。アップル社を創業したスティーブ・ジョブズはりんご(アップル)にどんな魅力と魔力を感じていたのでしょうか。
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まさにりんご、アップルの禁断の果実たる姿が見え隠れしているではないでしょうか。
▼蜜入りリンゴ こうとくの秘密
https://youtu.be/aaTZ9tgYUgY