デラウェアの美味しさ特徴とは
デラウェアの味は小粒だけども味は濃厚で特有の香りもあり美味しいぶどうといえます。デラウェアがほんとに大粒だったら申し分ないものと思ったものですが・・・。
本来というか、大粒ブドウの巨峰が出回る以前は、デラウェアがブドウ主流でした。ブドウといえばデラウェアという時代もあったのです。暑い夏の盛りに出回ります。お盆の頃が旬の夏ブドウの代表といえます。
昔は良く食べていたデラウェアですが、大粒ブドウが出るようなった今では、粒の小ささからデラウェアは食べるのが面倒といわれるようになってきました。デラウェアは糖度が20~23 度で粒の直径が10 mm~13 mm程度の赤紫色の種なしブドウです。
デラウェアの大粒ブドウが登場と思ったのがキングデラです。デラウェアよりひと回り大きい粒のキングデラというブドウがあります。美味しいぶどうですが、デラウェアの大粒版と思ったら、少し違っていました。
キングデラは,デラウェアを大きくしたような外観の「キングデラ」は、見た目がデラウェアに似ていますが、デラウェアとは別の品種です。これは「レッドパール」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」の交配種で、1985年(昭和60年)に品種登録されています。種はなく粒の大きさはデラウェアの1.5~2倍くらい。果肉はやわらくジューシーで、甘みと酸味のバランスがよいブドウです。
▼山形のブドウ栽培 シャインマスカットなどの品種
大衆ブドウとしてデラウェア
一方、デラウェアは種なしで食べやすいことが大きな魅力ですが、本来は種が入っています。栽培時に手間をかけてジベレリン処理を行うことで種をなくしているのです。
デラウェアの特徴を改めてお話しすると、 デラウエアは種なしブドウの定番として古くから一般的に親しまれているぶどうです。果粒は小粒でも、強い甘さと、それを支えるに十分な酸味をもち、ほのかな特有の芳香があります。
果皮と中身は分けやすく、強くつまみむと、実がつるっと出てきます。皮を剥いた後は色が茶変しやすいので、使用する間際に剥いた方がいいでしょう。
また、デラウエアは巨峰に次いで多く作られているブドウで、価格的にも手頃で身近なブドウとして親しまれてきました。大衆ブドウと呼ばれて久しいですが、近年は大粒のブドウが出回るようになり、かつてほどの勢いはないといえます。
そんなデラウエアを最もたくさん作っているのは1位が山形県で、次いで山梨県、大阪府と続きます。近年は大粒ブドウに人気を奪われ生産量は減少しています。
米国から日本へ明治時代に導入
小粒で果皮が赤紫色の「デラウェア」は、アメリカで偶発実生として発見された品種です。1850年代に命名され、日本へは1872年(明治5年)頃に伝わりました。1房が100~150gくらいで粒は小さめ。強い甘みとほどよい酸味が調和し、さっぱりとした味わいです。夏になると店頭で目にする定番品種の1つで大衆ブドウの代表的なイメージがあります。
生産量の多さがあったことから白ワインの原料としても利用されています。それは栽培面積が1位の品種デラウェアの時代が長かったことによります。大粒ブドウの巨峰に換わるまではブドウの代表として栽培されていました。
夏の風物詩としてスイカの並んで浴衣によく似合う存在で、どうも昭和の香りが漂っています。スイカ、デラウェア、桃はお盆の頃には仏壇と縁側に置かれて夏の景色がイメージされてくる郷愁といえるかもしれません。
アメリカ原産の自然交雑種
デラウェアは、アメリカはオハイオ州デラウェアで命名発表されました。アメリカのオハイオ州デラウエアで命名されたところから。 最近でこそ巨峰に抜かれたものの生産量の非常に多い品種で、種なしブドウとして親しまれている。
デラウェアはアメリカ原産の自然交雑種である。ジベレリン処理によって果実内部の種が除去され、種無しブドウとして出荷されています。小粒で果皮が赤紫色の「デラウェア」は、アメリカで偶発実生として発見された品種です。 1850年代に命名され、日本へは1872年(明治5年)頃に伝わりました。 1房が100~150gくらいで粒は小さめ。 強い甘みとほどよい酸味が調和し、さっぱりとした味わいです。
かつて国内の果物店に出回るぶどうの品種は限られ、巨峰やマスカットアレキサンドリアなどの高級なブドウに対し、手頃な価格で広く庶民に親しまれてきたのがこのデラウエアです。現在では輸入物も含め手頃な価格の大粒種を中心に非常に多くの品種が出回るようになり、デラウエアの生産量は1985年以前と比べ半減してしまっています。
デラウエアの収穫時期は
デラウエアはハウス栽培も進んでいて、山梨などハウスものの収穫は速いものだと4月中旬ごろから始まります。多くのハウスものが出回り始めるのは6月頃からで、露地ものは大阪で7月下旬ごろから8月中旬ごろまで、山梨でも7月中旬から8月下旬あたりまでとなります。山形では7が月から9月いっぱい位まで収穫できるようです。
デラウエアが出盛りで食べ頃となる旬の時期は7月から8月いっぱいといえます。お盆の頃に食べるブドウというイメージも強いのでないでしょうか。スイカや桃と一緒にお盆の時期には欠かせない果物になります。
美味しいデラウェアの選び方
果皮の赤紫色が濃く、皮に張りがあるもの。また、軸の色がなるべく緑色で枯れていないものを選びましょう。皮にシワがあるものや、白い果粉(ブルーム)が取れてしまっているものは鮮度が低下しているので避けたほうが無難です。
食べ方は2~3時間ほど冷蔵庫で冷やしてから食べるのがおすすめ。デラウェアは果肉を押し出す食べ方が一般的ですが、皮が気にならなければ皮ごと食べてもよいでしょう。
食べきれない場合はジュースやジャムに使ったり、冷凍も可能です。冷凍したものはシャーベットのように食べたり、スムージーにするなど、生食とはひと味違った楽しみ方ができます。
デラウェア 冷凍で美味しい
デラウェアは冷凍保存すると美味しくしかも長く保存することができます。冷凍デラウェアは濃厚で香りも強く価格も高くないので冷凍ブドウには最適です。冷凍したぶどうの楽しみ方は、大粒ぶどうも小粒ぶどうもシャーベット風に食べることができる点にあります。
とくに暑い時期には、シャーベット状のぶどうはのど越しのよいおやつとなる。キンキンに凍っていても、半解凍でもどちらもOK。小粒のぶどうの場合は、指でつまんでしばらくたつと人間の体温で自然に解凍します。デラウェアの冷凍ブドウも少々凍ったままで口に入れて楽しめます。
デラウェアの魅力とは まとめ
デラウェアは明治期の西洋文化導入時にアメリカから導入された数種類のブドウ品種の中でも日本の降水量の多い気候に適応し、いちばん普及した品種といえます。同時期に導入された品種は、欧州系ブドウ、米国系のブドウが持ち込まれましたが日本の降水量の多い湿度の高い海洋性気候に合ったのは栽培が容易な米国ブドウだったのです。
その米国ブドウの中でも日本に定着したのは「キャンベルアー リー」「デラウェア」「ナイアガラ」「コンコード」 などでした。その中でも一番普及したのはデラウェアです。デラウェアは種なしぶどうにする為のジベレリン処理の普及と相まって日本で生産量一番の品種になりました。デラウェアの美味しさは独特のツルットした喉ごしのいい実の肉質と香りの良さが多くのファンをつくりました。まさに夏ブドウの代表といえます。
意外に知られていないのは冷凍保存すると今まで知られていない一面を見せてくれるところです。房ごと冷凍できるうえ、ラップに包んで冷凍ケースに並べて冷凍することでいろんなレシピに使うことができます。半解凍して食べると、シャーベットのような魅力のブドウデザートになります。やはりデラウェアは濃厚な独特の食味と風味が冷凍しても強く残ってくれるので存在感が感じられます。
大粒の魅力ってきなブドウが目白押ししている中ですが、今更ながら改めて口にしたデラウェアは新鮮なブドウの魅力を感じさせてくれます。もちろん生でいただいてもデラウェアは大粒ブドウにはない濃厚な味が新鮮さを再認識できることと思います。