つや姫 評価と人気が上昇
山形の新品種「つや姫」は2010年に10年間の研究開発のすえに全国デビューしました。デビュー当初は種子の制限もあって栽培面積も少なく、業界での評価もまちまちでしたが、11年、12年と全国での評価が高まり、特別栽培米という性質上、品質を重視して少しずつ生産量を増やしてきました。
この方針が功を奏したのか人気、実力ともに高まり、多くの皆様から支持を得ることができ、山形の新品種「つや姫」から日本の新品種「つや姫」へと成長させていただきました。あまりの人気に一年を通じてのお届けできない時期もあり困惑しました。
今年の秋2017年産米から味の農園ではつや姫を一年を通して販売できる一定の量を確保する見通しができました。
山形つや姫はその後の人気も順調に伸びて、高品質でしかも特別栽培米で1等米限定という規格なので、毎年生産者は増やしていますが、引き合いがまだ強い所を視ると支持する固定客がと人気が後押ししてまだまだ伸びていきそうです。
つや姫 山形ブランド米は定着
「つや姫」。日本一を誇るブナの原生林が育む滋養に満ちた水系、先人の知恵と四季鮮やかな山形の風土が生んだ、わが国の美味しいお米のルーツとなる山形生まれ「亀ノ尾」。
その正統の系譜から、ついに新ブランド米が誕生しました。際立つ「粒の大きさ」、「白い輝き」「旨さ」、「香り」、「粘り」は、ごはんそのものがご馳走。
味わうほどに至福の喜びに満たされます。山形の農の匠が丹誠込めて育てる、安全で、おいしさを極めた特別なお米。日本中の、何よりも「白いごはん」で真っ向勝負できるお米つや姫はごはん大好きな人にお届けします。
ひとめぼれ はえぬきから稲刈
味の農園のお米生産者、岡部さんの田んぼにおじゃましました。時期は連休の明けた9月24日、ぬけるような青空のなかコンバイン音が響いていました。
岡部さんがこれから刈り取る田んぼは10ヘクタールあまり、今、刈取りしているのは、「ひとめぼれ」すでに刈り取りが終わった早生の「あきたこまち」そのあとに「ササニシキ」「はえぬき」
そして今年で4年目をむかえる品種の「つや姫」、「こしひかり」最後に「ミルキークイン」となります。
鳥海山を見てお天気をよむ
庄内平野の稲刈りはいつも鳥海山と月山の山にかかった雲の様子を見ながらお天気をよむのが生産者の習わしになっています。そして風の向き、強さをしっかりインプットして今日明日のお天気をよみます。
それは稲刈りは雨が降ると、作業ができません。稲の穂が濡れることで籾(米の粒)が茎(ワラ)から外れなくなります。抵抗が高まるのでコンバインは作業ができなくなります。稲は乾燥している状態でないと稲刈りは出来ません。
晴天の朝の朝露も障害になりますから、稲刈りは朝露が降りると10時頃まで露が無くなるまで待たされることになります。こんなに科学が進歩しても機械はお天気にまだ勝つことができないという悲しい事実がここ生産現場には存在しています。
今年の稲刈りは晴天に恵まれて例年より早いペースで順調にすすんでいます。収穫後は、乾燥、籾摺りした後に品質検査をして出荷できるようになるのだけど。今年の新米は期待できるという声が上がっています。
なぜならば、穂が出るお盆過ぎから朝晩の気温が20度C前後と低くなって、稲の成熟には最高の条件がそろったこと。最低気温が20℃を切ると稲の実りはぐっと進みます。きっと香り高い風味豊かなご飯がいただけることだろうと大きな期待をしています。
つや姫 庄内平野の稲刈 まとめ
毎年9月下旬になると庄内平野では一斉に稲刈りが始まります。いちばん早いのはひとめぼれ。もともと早生品種なので雀の害の標的になり易いので先を争って稲刈りします。
コンバインでの稲刈りは、朝露が乾かなかったり、雨が降ると作業は出来ません。どんな最新型の大型のコンバインでも極端に雨、水分には弱いからです。
無理して刈り取ろうとすると、すぐに故障の原因になります。秋のはじまりのこの時期は、庄内平野ではまだお天気は不安定。秋雨前線の影響を受けやすいのです。一日、収穫して、2日雨とか、なかなか思い通りに収穫はすすみません。
品種からみると収穫の順番は、ひとめぼれ、ササニシキ、はえぬき、こしひかり、ミルキークイン、つや姫の順番で稲刈りがすすんでいきます。10月下旬、遅いと11月上旬まで続くことになります。
▼庄内平野の稲刈 山形米つや姫