だだちゃ豆のサヤに入る粒数
本来、だだちゃ豆では1つのサヤに入る豆の数は1粒:2-3割、2粒:4ー6割、3粒:2-3割あるとされています。この美味しい豆の粒の割合を種子の選抜によって2粒の割合を多くする改良を重ねているとも言えます。
特に産地鶴岡市のJA鶴岡では「だだちゃ豆専門部会」を組織し、伝来の形以外のたとえば1つ豆や4つ豆を取り除く努力を重ねます。決して収穫量を多くする目的ではなく、あくまでも食味にこだわった選別に徹しているということです。このようなことから生産者団体では自らがブランドを守るという強い熱意を感じ取ることが出来ます。
「鶴岡だだちゃ豆生産者組織連絡協議会」は生産者が自らルールをつくり、だだちゃ豆のブランドを高めお客様の信頼を得るために色んな提案をしています。だだちゃ豆生産者とJAは自ら食味にこだわって毎年、種子の選別を徹底して改良しています。
種子を厳選するばかりでなく、この種子の持つ能力をフルに発揮させるために作付け地域も制限して生産者に配り、だだちゃ豆のうまい系ブランドの血統を守る方法がとられています。
2粒中心に2-3粒の割合を高く
実際、現場の感覚からすると「だだちゃ豆」の鞘に入る豆の数について生産者の伊藤稔さんにお聞きしました。1粒が15%、2粒gが70%、3粒が15%という割合になるといいます。
圧倒的に2粒の鞘が多いのです。品種やその年の天候でも変わって来るし、あくまで数字で平均的な「だだちゃ豆」ということも前提条件になります。
以前、知ったかぶりをしたある専門家と名乗る方が、「だだちゃ豆は2粒だけだからそれ以外の粒の鞘は偽物だだちゃ豆だ」と言ったことで大混乱。それを聞いた消費者が「3粒が入っているからだだちゃ豆じゃない」とクレームが頻発したこともあったそうです。人騒がせで無責任な自称の専門家も困りものですね。
だだちゃ豆 サヤには何粒 まとめ
このようなことから「鶴岡だだちゃ豆生産者組織連絡協議会」やJA鶴岡の「だだちゃ豆専門部会」では統一したブランドとしてのイメージをしっかり明確化していくことを決めてブランドの確立と風評被害を無いように取り組んでいます。
だだちゃ豆の場合1粒入りのサヤは選別の段階で取り除かれますので、だだちゃ豆の全体のうち実質80%が2粒で、20%が3粒の鞘が混入することになります。選別があまいと時には間違って1粒、4粒が混じることもあるかもしれないという、これはあくまで人手で選別する以上可能性があるということですが、現場の努力に期待するところです。
高価なだだちゃ豆だけに高品質の生産技術と厳格な選別の基準の明確化が長く愛される特産品の使命と考えてのことになります。
▼美味しいだだちゃ豆の茹で方 庄内流