イタリアではイエローと呼ばれ
長野県の生産者からの発信からですが、シナノゴールドは長野県が開発したりんごですが、食材を大切にする食文化の国イタリアと正式契約をしてこの品種の栽培権を輸出する形となったということです。黄色の鮮やかな食味の良いリンゴとしてイタリアでも人気が高くなっているようです。
今後イタリアのりんごの40%がこのりんごになる見込みとの話題も真実味を帯びて伝わっているようです。イタリアではシナノゴールドその名も黄色「イエロー」という名称で販売するようだというお話ですが、この手の話題はファッション性の高いイタリアらしさでもあり嬉しいことですね。
また、有機農業の先進地としてのイタリアで認められた黄色い日本の品種シナノゴールド。何かしら誇らしい一面もリスペクトされるりんごとして知ってほしいものですね。
シナノゴールの系譜とは
「シナノゴールド」は長野県生まれの黄色いりんごで、親になる品種は「ゴールデンデリシャス」と「千秋」です。長野県果樹試験場が1983年(昭和58年)に交雑をして育成し、1999年(平成11年)に品種登録しました。
見た目が鮮やかな黄色をしているためゴールド(黄色)のりんごで、酸味と甘味のバランスが抜き出ています。そのせいか、黄色系のリンゴでは群を抜いて美味しいリンゴとしての評価も高くなっています。貯蔵性が良くて、冷蔵では数カ月も日持ちして美味しさが持続します。
そして、シナノゴールドは寒冷地では酸味が強くなるため、りんご栽培が盛んな地域の中でも温暖な地域での栽培により甘さが出やすく適している傾向があるようです。
ですから東北では山形県のような東北南部の方が栽培しやすく美味しさが引き出されるというような意見も多く聞かれます。
シナノゴールドの選び方と特徴
輝くイエロー、金色の外観と芳醇なりんごの香りが強い品種です。抜群の日持ち性と、甘さ、果汁、酸味のバランスに優れ硬くて歯ごたえも良いりんご通好みのりんごです。果皮はきれいな黄色で、表面の果点(点々)がやや目立つものもあります。また、果皮の一部がうっすらと赤く染まることもあります。
甘味が強くてほどよい酸味もあり、甘酸のバランスが良好のリンゴです。特有の香りもよくジューシーで、風味豊かな味わいです。また、日持ちが良いので、シナノゴールドは貯蔵性にも優れていて、翌年の初夏頃まで店頭に並びます。
シナノゴールドは完熟すると黄色くなるので、緑がかったものよりは黄色のものがおすすめです。軸の周辺に薄茶色のサビが見られるものもありますが、完熟している黄色の鮮やかな黄色の方が甘み酸味ともに充実しているので、美味しさが鮮やかな黄色の色にでるのです。
ですからシナノゴールドは黄色の鮮やかなのを選ぶと間違いがないといえます。また、果汁が豊富なものは持ったときに重量感があります。同じサイズならズッシリ重さを感じるほうを選びましょう。
りんご生産方法による違い
そして、シナノゴールドは寒冷地では酸味が強くなる性質があるようですから山形県は気候的にも適しているといえます。
黄色りんごとしての外観は鮮やかさがあり優れている性質があります。また、保存性が良いことの裏付けにもなりますが肉質は硬く、多汁、糖度15%前後、酸味0.4~0.5%甘み酸味のバランスが抜群で食味は良好といえます。
そして、特筆すべきは冷蔵庫で数ヵ月もつという日持ちの長さ。収穫後すぐは独特のさわやかな酸味があり、貯蔵しているとその酸味が抜けてきます。
甘みと酸味の絶妙なバランスを楽しむ場合は、早めに食べることをお勧めします。果肉がパリっと硬いのが特徴ですから、やわらかいりんごが苦手な方でもきっと気に入るはずです。
果実の玉揃いも良く、果実の生理障害、収穫前の落果は少ない。生産者もつくりやすい品種といわれています。
シナノゴールドの魅力 まとめ
美味しいシナノゴールドの選び方は完熟すると黄色が強くなるので、緑がかったものよりは黄色のものがおすすめです。イタリアではそのまま親しみを込めて「イエロー」と呼ばれるようです。軸の周辺に薄茶色のサビが見られるものもありますが、特に見分けやすさからいうと完熟している黄色の鮮やかな方を選ぶことです。
黄色のはっきりしている方が食味がはっきりして充実度が高いので、美味しいシナノゴールドは鮮やかな黄色に注目して選ぶといいでしょう。黄色りんごとしての外観は鮮やかさがあり優れている性質があります。また、保存性が良いことの裏付けにもなりますが肉質は硬く、果汁も豊富で多汁です。
糖度は15%前後なことと酸味0.4~0.5%と、程良く、甘み酸味のバランスが抜群で食味は良好といえます。
▼こうとく収穫作業