にんじん全体からみると
人参を選ぶ際は、果肉の色がなるべくオレンジ色が濃い物を選びましょう。表面はなめらかで傷やひび割れがなく、品種にもよりますが、先が丸くなったあまり先が細くなっていない物の方が良い人参です。
葉が付いているものは葉先まで活き活きとしていて萎れていないものがいいのですが、葉付きのものは新鮮だと考えていいでしょう。
人参に葉が付いていない場合は、切り口が茶色くなってない新しい物を選びましょう。また、切り口の軸の部分が細い方が果肉が軟らかいことを示します。切り口が太い物は硬い芯の部分が多く収穫遅れや、育ちすぎですから避けた方がいいでしょう。
さて次に全体のイメージではなく部分や特性から人参をみていきましょう。
芯の細いものは美味しい人参
葉がついていた部分の断面をチェック、葉がついていた部分の断面がにんじん全体の大きさに対して細いものほど、その先の芯も細く繊維質も少ないのでやわらかいです。
栄養価で見ても断面が太いものほど、葉に養分を取られてしまっているので栄養価も少なくなります。 また葉を切り落とした断面が黒いものは、古くなっているので甘みや味が落ちます。
まずにんじんを選ぶ時はみるのは茎のあった部分、切り落とされた痕を確認しよう。この部分の切り口が黒ずんでないものは新鮮である証拠です。
そして、その切り口の直径が小さくその割に太めの人参は芯も細く肉質もやわらかくおいしいものです。
にんじんの表面は色濃くツヤが
つやがあり色が濃いものを選ぶのが大事です。にんじんの表面にはつやがあり、色が濃く鮮やかなものを選びます。赤みが強い物ほど、カロテンが多く含まれます。
にんじんのオレンジ色はβカロチンの色なので、このオレンジ色が濃いものを選びましょう。βカロテン豊富といえます。
次に確認するポイントは人参の肌、表面ですが、オレンジ色が鮮やかで表面にツヤがありツルツルして肌が瑞々しいものを選択するといい人参にめぐり合います。
もちろん実割れしていたり傷がないものを選ぶのは当然です。
表面のヒゲの無いものを選ぶ
にんじんは根野菜なので細かいヒゲのような根を持っています。収穫遅れになるとこのひげが多くなります。このヒゲが多く出ているものは食べごろが過ぎて過熟になっている証拠なので避けた方がいいでしょう。
また表面が滑らかなにんじんは表面のでこぼこが少なくてなめらかな物を選びます。表面が荒れているものは甘みも少なく味も落ちます。
人参の生育の痕が肌に出ます。順調に育った人参は肌も滑らかでヒゲも少ないと云うことです。
人参は乾燥に弱いので注意
人参の鮮度は水分が決め手になります。袋詰めで売られているにんじんを選ぶ時は、袋に水滴のようなものが付いていないか確認しよう。水分が無く乾燥気味のにんじんは鮮度の問題があり味が悪い場合が多いようです。
また保存も利きやすい野菜なので、水分保持に気をつけながら乾燥させないようにポリ袋や新聞紙で包んで出来るだけ保湿に心がけて保存をすることです。
人参の鮮度は水分量です。保水性ともいえます。瑞々しいぷっくらした新鮮なものを選びます。重量感がある実がしまっていて、重量感のある物を選ぶことです。
葉付き人参は新鮮の証し
葉付きのものは取れたての証し新鮮です。そして人参の葉は元気があるものが良く、いきいきとした濃い緑色でしなびていないものを選びましょう。
一般的に葉付きのものは収穫してそれほど時間がたっていない鮮度に自信があるものです。葉付きのにんじんを購入する場合は、買った後すぐに葉を切り落としましょう。そのままにしておくと葉に栄養をどんどんと奪われてしまいます。
ちなみに葉も食べられます。葉はビタミンCやカルシウムが豊富です。葉はパセリのような風味でサラダや炒め物にするといいようです。
色だけでなく他の要素も診る
にんじんは色鮮やかで赤みの強いものほどよいと書きましたが、本来にんじんは肉質を守るために半透明の薄皮で覆われています。
人参は色鮮やかなものほど良質なので市販のにんじんはこの薄皮部分がブラッシングされむかれているものが多いですから色の濃いものを選ぶことです。
本来なら薄皮がついたままのほうが鮮度を保つ上ではいいのですが、そうなるとむいてあるものよりは色みが薄れてしまいます。
色味だけで判断するのではなく断面の芯の大きさや色、持った感じの重量感などもあわせてチェックするようにしましょう。
人参を旬で選ぶとすれば
にんじんは産地を1年中、産地を換えながら出回っています。秋から冬にかけて出回る秋冬ものは北海道や青森、千葉、茨城、愛知などで生産されます。
秋冬物の旬は11月から12月にかけてです。春から夏に出回る春夏物のにんじんは千葉や徳島、愛知などで生産されます。
春夏物の旬は4月から7月にかけてです。春夏物は収穫までに日数が短期間なので、軸の部分が緑がかったものが新鮮です。
新にんじんは生食がお薦め
3月から5月に出回る雪下人参や新にんじんは甘みが強く柔らかいのでサラダなどの生食に特に適しています。
ほかの野菜との組み合わせや果物とのマッチングも抜群ですのでお好みの野菜サラダレシピのを開発できるかもしれません。
また、秋から冬にかけての寒冷地の人参も新鮮な状態で入荷してきます。このような人参も価格がお手ごろの割に美味しさが際立ちますからお求めになってみてはいかがでしょうか。
人参の傷み具合で見分ける
にんじんは日数が経過すると黒や茶色に変色してくる部分が現れます。まだこの時点なら変色した部分を取り除けば食べられます。
茎が生えてきた場合は、茎の部分をしっかりと取り除けば食べられないことはありませんが、栄養分が消費されてしまうので味はかなり落ちます。
更に日数が経過すると表面がぶよぶよしてきたり、ぬめりが出たり、異臭が出てきます。こうなるともう食べられません。諦めて処分した方がいいでしょう。
人参の見分け方 選び方 まとめ
人参は野菜の中でも健康に大切な栄養素たっぷり、βカロテンなどが豊富な栄養成分がいっぱい。食卓に欠かせない代表的な緑黄色野菜で知られています。
基本的にいくつかの見分け方のポイントに気をつけて美味しい人参を選ぶことが「人参嫌い」をなくすコツにつながる訳です。
人参は実はデリケートで乾燥に弱いので果肉の水分を逃がさないようにポリ袋に入れ出来れば冷蔵庫の野菜室に入れてもらえると美味しさが保つことが出来ます。
美味しい人参を選んで、人参本来の美味しさである甘さや、まろやかさを食卓に表現できるように素材選びをして下さい。美味しい人参を選び、上手に扱うことで、きっと人参嫌いはご家族からいなくなってしまうでしょう。
美味しさいっぱいの人参料理に挑戦することで新たなご自分オリジナルの人参レシピが発見できることになりますね。
▼月山高原にんじんの選別作業 山形県鶴岡市