ふじは長期保存が可能
ふじりんごは秋から冬にかけて旬をむかえる長期保存が可能なりんごの品種です。保存の方法をしっかり守るとより長く、美味しく楽しむことができます。
ふじりんごの保存時で注意すべきことは、温度が高いところと乾燥に弱いことです。長期保存したい場合は、低温(0~5℃)で湿度(80%以上)の場所に保存しておきましょう。
ふじりんごの旬である冬場であれば暖房の効いていない涼しい場所で日の当たらない場所(冷暗所)暖かいところであれば冷蔵庫の野菜室にポリ袋に入れ密閉してしっかり保存した場合は1ヶ月程度、日持ちします。
繰り返し申し上げますが、ふじりんごは乾燥と高温をきらいます。水分の蒸発を防ぐためポリ袋に入れて密封して冷蔵庫の野菜室または温度差のない涼しい冷暗所で保存することが大事です。
もし、冷蔵庫で保存する場合、ふじりんごは冷蔵庫の野菜室で低温と高湿度で保存するとより鮮度がキープできます。サンふじのシャリシャリ感がお好きな方はお早目のお召し上がりと冷蔵庫の保存が大切です。
乾燥と注意し冷蔵庫の野菜室
ふじりんごの保存時は低温かつ高湿度に保つのがポイントですが、頻繁に開閉する一般の家庭用冷蔵庫ではそれほど日持ちしないので早めに食べましょう。
また、手間はかかりますが1個ずつ新聞紙で包んでからポリ袋に数個ずつ1袋にして入れると乾燥から適度な湿度を守りより長持ちします。
りんご、ふじりんごは植物ホルモンのエチレンを発するため、他の果物や野菜と一緒に保存するとそれらの成熟を促してしまいます。そのため冷蔵庫に入れる際は必ずラップまたはポリ袋に入れるなどします。リンゴのエチレンはメロンやキウイを直ぐに完熟させる強い力があります。
ダンボール箱で保存する際も、お互いのエチレンで成熟が進むので、個別に新聞紙で包んだりポリ袋に入れておくとよいでしょう。
蜜入りが良いほど劣化し易い
蜜がたくさん入っているものはあまり日持ちしないという残念な現実があります。美味しいもの、蜜入りが多いものはなるべく早く食べることをおすすめします。
蜜入りりんごの日持ちは保存の状態で違ってきます。蜜入りふじりんごを蜜入りのまま保存したいときは、1個ずつ新聞紙に包んで、1個ずつポリ袋に入れ密閉して冷蔵庫の野菜室のいちばん奥に保存して出来るだけ温度変化を出さないようにします。
しかし、蜜入りの多いふじりんごはどんなに上手に保管しても収穫してから30日程度がいちばん蜜入りの美味しさを楽しめる期間だと思います。
山形の場合ですと蜜入りふじりんごは11月下旬に収穫したとして上記のような保存方法で保存しても12月いっぱいが蜜入りの美味しさを堪能できる期間ではないでしょうか。
ちなみに、りんごの蜜の部分には、自然の甘味成分ソルビトールが多く含まれています。リンゴが完熟してあふれ出た余分な養分がソルビトール、りんごの蜜は、甘ったるい蜜の味ではなく「爽やかな甘み」を感じさせてくれます。そのため、蜜入りであるほど「さわやかな甘さのリンゴ」ということが言えるのです。
つまり蜜入りりんごがおいしいワケは、りんごが完熟していることに加え、蜜の爽やかな甘みが増しているリンゴだからなのです。
サンふじの保存方法 まとめ
ふじりんごの保存時で注意すべきことは、温度が高いところと乾燥に弱いことです。長期保存したい場合は、低温(0~5℃)で湿度(80%以上)の場所に保存しておきましょう。
ふじりんごは乾燥と高温をきらいますから水分の蒸発を防ぐためポリ袋に入れて密封して冷蔵庫の野菜室または温度差のない涼しい冷暗所で保存することが大事です。
サンふじ、リンゴなどの果物は呼吸しています。保存性を高めるにはこの呼吸を抑制して果物から呼吸によるエネルギー(栄養成分)が失われることを防ぐことです。いちばん簡単な呼吸の抑制方法は温度を下げることになり、冷蔵庫入れることで呼吸を抑制しているのです。
いくら低温で保管しても果実が呼吸をしている限り果実の栄養成分や水分は少しずつ失われてしまいます。冷凍という方法もありますが美味しさをそのままに長期にわたって維持することは高度の技術といえるのです。
蜜がたくさん入っているふじりんごはあまり日持ちしないという残念な現実があります。美味しいふじりんごや蜜入りが多いものはなるべく早く食べることをおすすめします。
▼サンふじの蜜入りを促す 玉廻し作業