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ふじりんごの系譜から

ふじりんご 極ふじ(きわめふじ)サンふじ通販

1962年(昭和37年)に品種登録された「ふじ」半世紀以上が過ぎ、同じ「ふじ」の中でも枝変わりなどを繰り返しいろんなふじの系統ができています。その中には品種登録している系統もあります。つまり、優秀な本家に対して分家がたくさん生まれています。その中の一つの分家に「極めふじ」という品種が登録されました。いくつかの育種家や苗木商の方が選抜改良した品種が「ふじ」の中にも生まれています。

 

きわめ(極)ふじの特徴


極ふじ(きわめふじ)の重さは350g位、実の形は長円形で果皮は無袋で果実全体に濃紅の縞(シマ)状に着色します。とても着色が良くお尻まで真っ赤になります。

 

特に食味が良く肉質は緻密で硬く、果汁が多くジューシー。特に蜜入が良いことで食味が大変良いと生産者の中でも評価が高くなってきました。

 

極ふじ(きわめふじ)は山形県では10月25日頃には着色が充分になり収穫できるようになりますが、阿部りんご園ではここから2-3週間、蜜入りを確実にたっぷりにするために樹上熟成させて収穫を待つことになります。

 

この2週間の間に霜が降りると極ふじ(きわめふじ)の蜜入りはグンとすすみ美味しい蜜入りのりんごに仕上がります。

 

樹上熟成することで、一般のふじとは別物のお尻まで真っ赤で蜜たっぷりの極ふじ(きわめふじ)が仕上がるのです。

 

 

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極ふじ(きわめふじ)は蜜入りが良く早く収穫できるふじ


 

蜜入りは極ふじ高徳の7割


極ふじ(きわめふじ)の蜜入りはこうとくを100%とすると70%と視ています。ふじでは優秀な蜜の入り方と言えるようです。一般的なサンふじが40%なのと比べるとかなり違っています。

 

また、こうとくと極ふじ(きわめふじ)の食感も違います。ジューシーで軽いシャリシャリ食感のこうとくに対して、果肉がパリパリで固さが心地よい食感はやはりサンふじの良さが見て取れます。

 

どちらも蜜入りはたっぷりですが実の質感が違っているということです。11月の「こうとく」12月の極ふじ(きわめふじ)と蜜入りでは東西の横綱のりんごと言えるでしょう。

 

ただ、蜜入りした蜜は冷蔵しても1カ月余りで変色し、消えて無くなりますから蜜の入りで食べたい方は年内が食べ頃です。

 

蜜入りりんごは、「こうとく」も極ふじ(きわめふじ)も、すでに樹上熟成して完熟していますからお早めに召し上がるようにお薦めしています。

 

 

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阿部さんはりんご作りの達人、リンゴ栽培を極めている


 

 

極ふじ蜜入り温暖化に強いか


極めふじと普通のふじとは品種が違うのかというと、「同じふじの仲間」なのですが、ふじの枝変わり(突然変異)を良い所を残して何年もかけて淘汰し選抜を繰り返して固定した品種といえます。


違った特徴のあるふじの兄弟品種として育てた一つのふじの系統といった方が良いかもしれません。また、一つの特徴として通常山形県ではふじの収穫時期は11月中旬~下旬頃、12月に入る場合もありますが、近年の温暖化で冷え込みが不十分で蜜入り不安定で遅くなる傾向にあります。


樹上熟成する無袋ふじ(サンふじ)収穫が遅くなる事でヒョウ害や降雪による被害のリスクが高まってきます。極めふじの特徴である2週間早く収穫できるとすればこの問題はかなりリスクの軽減になります。

 

品種を極ふじ(きわめふじ)に変える事でこの、温暖化に関わるお天気のリスクが軽減されることは生産者にもメリットがあるのです。買いもとめたお客さまについても美味しく蜜入りの良い美味しい極めふじをいただくことは喜んでいただけるものではないのでしょうか。

 

 

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極ふじはしっかり着色してから樹上で熟成させて11月下旬に収穫


 

極ふじはふじ系統でピカイチ


極ふじ(きわめふじ)同様にふじの枝変わりとして違った特徴で品種登録されたものは極ふじのほかにも数種類あります。その中でも特長が山形県の「サンふじ」として栽培するのに抜き出ていると生産者からの強いお薦めをもとに販売を決めました。


ちなみに、日本におけるふじの生産量は、1982年にデリシャス系統を抜いて以降連続の第一位で、日本で最も多いりんごです。2001年の品種別生産量では、世界一にもなりました。日本から始めて世界に躍り出たスター選手「ふじ」です。


もともとは一つだった本家の「ふじ」に対して隆盛を誇った証しとして、いくつかの系統が生まれ分家していきます。その中で優秀な系統が残っていく原則が育種の姿であり、さらに優秀な品種選抜を進めていくわけです。

 

 

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ふじりんごの系譜から まとめ


生産者が高齢化している今だから、育種家の大きな力が大切な状況があります。行政の力のみならず、苗木屋さん、民間育種家や市場の関係機関の結束したサポート力が今後を作り上げていくエンジンです。


苗木屋、苗木商というコマーシャル(民間)の育種家の活性化がより良い品種を育てているのが現状といえます。以前だと(現在も)国、県の行政レベルでの育種も盛んにおこなわれ国際競争の先端になっている現実はあります。


そこから試験結果どおりに末端の生産者が同調するかは、また違った流れがあって、ここに民間のコマーシャルの育種家の活躍と生産者がしっかり共有した現場の現状こそ大事なところになって新しい力がようやく芽吹いていくような気がしています。

 

 

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